見どころが多い琵琶湖周辺ですが、東岸と西岸で分けて考えると計画が立てやすいかもしれません。西岸は快適なドライブコースになっているので、今回は、琵琶湖の西岸を北から南へ移動するルートで、湖畔の景勝地などを楽しみながら、メインスポットは比叡山延暦寺とした半日観光をご提案します。あわせて、比叡山延暦寺のご利益スポットもご紹介します。
メタセコイア並木
マキノ高原から続く県道287号線のメタセコイア並木。新・日本の街路樹百景にも選ばれており、人気のスポットです。まっすぐに伸びる道路の両脇には、500本ものメタセコイアが並びます。
新緑の季節はもちろん、紅葉の季節や真っ白に染まる雪の季節と、四季折々の絶景が見られることから人気のスポットです。北陸自動車道・木之本ICから約30分、敦賀からなら約40分で到着します。
普通の県道なので、撮影の際は通行の邪魔にならないよう気をつけましょう。散策したい場合は、近くにマキノ農業公園マキノピックランドという施設があるので、こちらに駐車しましょう。
白髭(しらひげ)神社
メタセコイア並木より国道161号線を経由し、40分強で白髭神社に到着します。琵琶湖畔に鳥居が浮かぶ姿から、近江の厳島とも呼ばれる白髭神社は、近江最古の神社で、延命長寿や開運招福にご利益があると言われています。
白髭神社は、琵琶湖西岸のシンボル的存在でもあります。全国にある白髭神社の総本山で、創建から2,000年以上経ちます。国道161号線を挟んだ向かい側に本堂が建っており、境内には、紫式部や与謝野鉄幹、晶子夫妻の歌碑や句碑などが点在しています。
浮御堂(うきみどう)
白髭神社から国道161号線を走ること約30分、湖上に浮かぶ美しいお堂・浮御堂に到着します。室町時代末期に選定された近江八景の一つ「堅田の落雁(かたたのらくがん)」で知られる景勝地で、海門山満月寺のお堂です。
平安時代に、天台宗の高僧・源心僧都(げんしんそうず)が湖上安全と衆生済度を祈願し、一千体の阿弥陀仏を安置するために築いたのが起源とされています。
比叡山延暦寺
浮御堂から奥比叡ドライブウェイを経由して、比叡山延暦寺の横川(よかわ)までは、20分ほどで到着します。延暦7年(788年)最澄(さいちょう)によって開かれ、天台宗の総本山にして、日本仏教の母山ともいわれる寺院。多くの開祖が宗派を問わず修行した場でもあります。
平成6年(1994)年には、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。標高848mの比叡山全域が境内で、広大なエリアは「横川(よかわ)」「西塔(さいとう)」「東塔(とうとう)」の3エリアに分かれています。