秋になると新宮熊野神社では、長床と呼ばれる拝殿と御神木の大イチョウがライトアップされます。暗闇に浮かび上がる金色のイチョウ。その風景は息を飲む素晴らしさです。多くのメディアでも紹介されている長床へお出かけしてみませんか?

新宮熊野神社とは?

息を飲む!長床の大イチョウが幻想的すぎる【福島】1.jpg
(画像=Olive、トリップノートより引用)

喜多方市豊川町にある神社で、会津盆地の山すそに位置します。周囲は、田んぼや畑、民家が点在する場所で、大変のどかな風景が広がります。晩秋にこの地を訪れると、神社への道すがら、今は珍しい畑焼きが見られるかもしれません。

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

新宮熊野神社は、源頼義・義家親子が、天喜3年(1055年)現在の河沼郡河東町に勧請、創建したのが始まりとされています。当初は別場所にそれぞれ祀られていた本宮・新宮・那智殿ですが、現在は熊野三山(家都御子神/けつみこのかみ、熊野速玉大神/くまのはやたまのおおかみ、熊野夫須美大神/くまのふすみのおおかみ)として三社祀られています。

昭和38年(1963年)、国の重要文化財に指定されました。熊野神社の御守護は、八咫烏(やたがらす)です。八咫烏は3本の足を持っている伝説の鳥で「人生の道案内・目的達成・勝利を導く」とされています。

長床(ながとこ)とは?

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

熊野神社には、熊野三社本殿のほか、文殊堂、観音堂がありますが、1番有名なのが「長床」と呼ばれる拝殿です。神社の名前よりも「長床」と呼ばれることの方が多く、神社の名前ではピンとこない方も多いようです。

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

長床は、藤原時代の貴族の住宅建築として多く用いられたもので、寝殿造りの主殿の形式をふみ、熊野神社の拝殿として建てられました。44本の太い柱に芧葺の寄棟造りで、建立年代は不明ですが、平安時代末期から鎌倉時代初期に建立されたと思われます。

慶長16年(1611年)に大地震で倒壊しましたが、昭和46年(1971年)~49年(1974年)にかけて工事が行われ、かつての姿に復元されました。間口27m、奥行12mの長方形で、直径45.4cmの円柱44本が3.03mの間隔で10列×5列に並び、柱の間はすべて吹き抜けで壁がない壮大な建物です。

ご神木の大イチョウ

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

熊野神社でもう一つのシンボルが、境内にある樹齢800年を超える、御神木の大イチョウです。高さ30m、幹周りは8.1mもあり、喜多方市の天然記念物に指定されています。境内に足を踏み入れると、遠くからでも、その大きさに圧倒されます。

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

近づいて、そびえ立つ大木を見上げると、大きなイチョウに包み込まれているような、パワーを感じます。枝の隅々まで黄金色に色づいた姿は、神々しいほどに感動的な光景ですし、迫力と共に長床との美しく調和した佇まいに胸を打たれます。

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

葉が落下して、あたり一面が黄金色の絨毯となってからの景色も素晴らしいと人気です。映画『蜩ノ記(ひぐらしのき)』のロケでも使用されました。

夜の大イチョウは壮観

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

例年の大イチョウの紅葉は、10月中旬から11月中旬になります。色づく時期に合わせて、ライトアップも行われます。「まだまだ緑ね。」と思っていると、あっという間に色づき、落葉も早いので、お見逃しなく。日没後、パッとライトアップされ、暗闇に浮かび上がる大イチョウは、本当に息を飲む美しさなので、ぜひ1度ご覧になっていただきたい風景です。