帝王切開で出産する人の割合は増加傾向です。厚生労働省の調査によると、一般病院における帝王切開の割合は年々増加傾向で、2014年度には24.8%となっており、およそ4人に1人が帝王切開で出産しています。
写真はイメージです(以下同じ)
筆者自身も3度の帝王切開を経験していますが、帝王切開による出産は当たり前になってきていると感じます。しかし、今ほど帝王切開が実施されていない時代に出産を経験した年代の人のなかには、いまだに帝王切開にネガティブなイメージを持っている人もいるようで……。
今回は、帝王切開での出産をきっかけに義母との確執が生まれてしまったマユさん(30歳)のエピソードを紹介します。
術後の激痛に耐える中、夫の両親が…
マユさんが出産したのは2015年のこと。第一子(女児)を出産するとき、壮絶なお産の末に帝王切開をおこないました。当初は自然分娩を予定していましたが、丸2日間の陣痛の末、胎児の心拍が低下してしまったため、緊急帝王切開の手術をすることになったそう。
2日間の陣痛、人生初の手術。術後、麻酔が切れ、今まで経験したことのないくらいの、燃えるような帝王切開の傷の痛み……。
病室に戻っても出産の喜びに浸る余裕もなく、もうろうとした意識のなかで術後の痛みに耐えるしかありませんでした。夫と、3年前に帝王切開を経験した実姉がマユさんに付き添い、サポートしてくれていました。
そこへ夫の両親がお見舞いに到着したのです。
「寝ているだけで終わるんでしょ?」
「初孫の誕生に、義父母は大喜びしてくれていました。でも私は痛みがつらすぎて、起き上がれないしまともに返事もできない状態で……。
そんなとき義母が『でも帝王切開って、寝ているだけで終わるんでしょう? ラクに産めてよかったわね』と言ったんです。それまで意識がもうろうとしていましたが、目が覚めるような衝撃を受けました!」
その一言に、その場が凍り付いたそう。すかさず夫が「こんなに苦しんでいる姿を見て、よくそんなこと言えるな!」と反論。