2019年には、「老後資金として必要なお金は1人2,000万円」という金融庁の報告書が話題になりましたね。多くの人が老後資金に不安を抱く一方で、実際に具体的な対策を始めている人は少数のようです。今始めるべき老後の資金対策とは一体何なのでしょうか。
公的年金制度だけでは老後が不安と感じている人がほとんど
株式会社Insight Techが行ったアンケートによると、老後に心配することの第1位は「お金」で、第2位の「健康」を大きく引き離す結果となりました。また、年金未受給者を対象にした「年金の受給額で生活をできると思うか?」という質問には、75%の年金未受給者が「できないと思う」と回答。約8割を占める人が、年金制度や老後の資金形成に不安を抱いていることが浮き彫りになりました。
年金制度にあきらめを抱きながらも対策を始めている人は少ない
一方アンケートの「老後に最も心配していることに対して何か対策を始めていますか」という質問では、「対策を始めている」人は28%に留まっていることが分かりました。年金制度に限界を感じながらも、実際に対策を始めている人は少数のようです。
また、「老後・将来のお金の備えに関して心配・懸念していることは何ですか?」という質問への回答では、「年金」「貯金」「生活」「物価」「子供」などのワードが頻繁に使われていることが明らかに。年金だけでは老後資金が心配だが、子育てにお金がかかるなど、現実的に貯蓄が難しいという実態もあるようです。