20代半ばは、諸々のライフイベントを意識し始める年頃です。
結婚や出産、家や車の購入など…。
そこで「年収を上げたい」と転職を考える人も少なくありません。
同時に、20代半ばといえば仕事の経験、裁量が増えていく時期でもあります。
これもまた「もっと条件がいい他のところでもやっていけるのでは」と転職を考えるきっかけにもなります。
20代での転職は、誰しもが一度は考えたことがあることでしょう。
しかし、20代で転職するというのは「早すぎる」のでしょうか?
今回は、本当に20代の転職は早すぎるのか?を考えていきます。
20代で転職するのは早すぎる?実際難しい?
20代は、体力もありライフイベントの変化も多く、転職を一番意識する年代です。
その一方で、「20代で転職は早い」という説から、「そもそも20代の転職は難しい」説まで色々な話もあります。
20代の転職は、早すぎる・難しいものなのでしょうか?
結論から言うと、20代で転職するのは、早すぎることはありませんし、十分可能です。
20代の転職が「ちょうどいい」理由とは?
新型コロナウイルス感染症の影響で経済が冷え込み、主に2020年はスキルや経験が重視され、少し年齢が上の求職者であっても良しとする、「即戦力」の風潮が復活したのも事実です。
しかし今年に入り、企業は再び20代の若手社員を求めるようになってきています。
その理由とは。
20代とは、先ほど少し触れたように、人生の中でも体力がある時期。
さらに20代は記憶力も優れているので、仕事もどんどん覚えて、パワフルに長く活躍してくれるだろうと考える採用担当者が多いようです。
このように様々な優位性があるため、20代の転職が成功する可能性は十分にあります。
例えば、大卒で3年働いて転職を考えても、26歳。
平均年齢が高めの企業であれば「若手」としても通用する年齢です。
3年間働いての転職であれば、企業側にも「何か正当な退職理由があったのだろう」と納得させやすくなります。
また、20代の転職は、未経験業種や職種に挑戦しても成功する可能性が高いのをご存知でしたか?
若手社員には即戦力のスキルや経験より、やる気を重視する企業も多いのです。
スキルや経験がなくても、若くてやる気があれば採用に至るー・・これを、ポテンシャル採用と言います。
未経験であっても、若ければ覚えも早い上に長く活躍してくれるという期待があります。
ポテンシャル採用の可能性を存分に活かせば、20代の転職も不可能ではありません。
20代の転職が「早過ぎない」理由とは?
「でも、20代で転職なんて、入社して数年。転職は早すぎるのではないだろうか…?」
初めての転職を考える時、そう思うかもしれません。
ここで、データを見てみましょう。
転職する人は、昔に比べて増えているのです。(2010年の調査以降、転職者の数は年々徐々に増加しています。)
参考: 労働力調査 平成29年(2017年)平均(速報)
総務省統計局 労働力調査
※表12:年齢階級別転職者及び転職者比率の推移をご参照ください。
データの通り、終身雇用が当たり前の時代に比較し、転職者の数は増えています。
「転職」そのものも重要なライフイベントであることに変わりないのですが、昔に比較し、転職は若干カジュアルで身近なものになりつつあります。
昔の転職のイメージといえば、その職場にいられなくなった特別な理由がある人がするもので、イメージもそれほど良いものではありませんでした。
少し前までは、日本では、終身雇用が当たり前だったのです。
しかしここ数年で、転職へのイメージは大きく変わりました。
新しいチャレンジをしたい、年収を上げたい…など、「転職は、より良い未来を作る手段の一つ」として考えられるようになってきています。