「クッション言葉」というものをご存知ですか?誰かに何かを依頼するときや、断りの時などに相手の気持ちを損ねないために使われる言葉を指します。今回はそんなクッション言葉の具体例を、確認・お願い・説明・質問など場面ごとにご紹介します。

クッション言葉の役割とは?どのような場面で使われる?

クッション言葉の役割①言葉の印象を和らげる

クッション言葉の具体例51選|失礼ですが/あいにく/恐れ入りますが
(画像=『BELCY』より引用)

クッション言葉の役割1つ目は、言葉の印象を和らげることです。直接伝えてしまうと尖った印象を与えてしまう内容の言葉をオブラートに包んでくれる効果があります。目下の人が目上の人に使うことが多く、上司やお客様相手によく使用されます。

クッション言葉の役割②気持ちを楽にする

クッション言葉の具体例51選|失礼ですが/あいにく/恐れ入りますが
(画像=『BELCY』より引用)

クッション言葉の役割2つ目は、気持ちを楽にすることです。例えば誰かにお願い事をするときにクッション言葉を使うと、相手に「負担をかけて申し訳ない」という気持ちを伝えることができます。また、誰かの要求を断るときに使えば、「欲求を承諾できない苦しさ」を表現することができます。

クッション言葉を使えば、謙遜や思いやりの気持ちを伝えることができます。このような気持ちを伝えることによって、自分や相手の気持ちを楽にし、負担を軽くする役割があるのです。

クッション言葉を使う場面:相手の気持ちを思いやる必要がある時

クッション言葉の具体例51選|失礼ですが/あいにく/恐れ入りますが
(画像=『BELCY』より引用)

クッション言葉を使う場面は、相手を思いやる必要がある時です。例えば何かを依頼する時、相手の気持ちや感情を考えなくてはいけません。また質問や確認をするときも、相手の状況などを思いやる必要があります。このように、相手の立場や感情などを気遣うような場面で使われるのが、クッション言葉です。

【確認】クッション言葉の具体例!

【確認】確認することがはばかられる場面①つかぬことをお聞きしますが

クッション言葉の具体例51選|失礼ですが/あいにく/恐れ入りますが
(画像=『BELCY』より引用)

確認のクッション言葉の具体例1つ目は、「つかぬことをお聞きしますが」です。これは、本人に聞くのが少しはばかられることや、噂などでしか耳にしたことがなく確証がないことなどを確認するときに使えます。「つかぬ事をお聞きしますが、あなたは〇〇でしょうか」などの例文で使われます。

【確認】一度聞いたことを再確認するとき②大変失礼ですが

クッション言葉の具体例51選|失礼ですが/あいにく/恐れ入りますが
(画像=『BELCY』より引用)

確認のクッション言葉の具体例2つ目は、「大変失礼ですが」です。これは一度聞いたことを再確認する際に使われます。また、確認することを申し訳なく思っているという意味を込めることもできます。

「大変失礼ですが、これは〇〇ということで合っていますか」「大変失礼ですが、こちらは〇〇でしたか」などの例文で使われます。

【確認】説明されたことへの確認③私の理解不足で申し訳ないのですが

クッション言葉の具体例51選|失礼ですが/あいにく/恐れ入りますが
(画像=『BELCY』より引用)

確認のクッション言葉の具体例3つ目は、「私の理解不足で申し訳ないのですが」です。これは説明されたことへの確認に使われます。説明されたことが十分理解できているか確証がなく、物事を確かめるときに使いましょう。ただし、口調によっては煽り文句と捉えられることもあります。丁寧な口調を心がけて使ってください。

「私の理解不足で申し訳ないのですが、こちらは〇〇という意味で間違いないでしょうか?」「私の理解不足で申し訳ないのですが、これについて確認してもよろしいですか」というような例文で使われます。

その他確認のクッション言葉

〇〇についてお伺いしたいのですが

〇〇についてお尋ねしてよろしいでしょうか

目を通していただけますか

お時間ある時に

言葉足らずで申し訳ありませんが

〇〇という意味で間違いないでしょうか

【断り】クッション言葉の具体例!

【断り】自分の都合で目上の人の誘いを断る時①あいにくなのですが

クッション言葉の具体例51選|失礼ですが/あいにく/恐れ入りますが
(画像=『BELCY』より引用)

断りのクッション言葉の具体例1つ目は、「あいにくなのですが」です。「あいにく」という言葉には「期待に添えず残念だ」「目的にそぐわず申し訳ない」という意味があります。「あいにく」をクッション言葉として使うことで、「本当は依頼を受けたかったがどうしてもできない」という気持ちを表すことができます。

「あいにくなのですが」の使い所は、自分の都合で目上の人の誘いを断る時です。「あいにくなのですが、予定が埋まっておりまして」「あいにくその日は多忙で…」などの使い方ができます。

【断り】誘いを断ることへの謝罪が必要なとき②心苦しいのですが

クッション言葉の具体例51選|失礼ですが/あいにく/恐れ入りますが
(画像=『BELCY』より引用)

断りのクッション言葉の具体例2つ目は、「心苦しいのですが」です。相手側の意向に添えず、非常に申し訳ないという気持ちを表すことができます。「大変」という言葉を前につけると更に丁寧さが増します。

「心苦しいのですが」の使い所は、誘いを断ることへの謝罪が必要なときです。「大変心苦しいのですが、〇〇をお受けするのは非常に厳しいです」などの例文で使うことができます。「あいにく」という言葉よりも謝罪の意味合いが多くなります。

【断り】相手の期待を裏切る時③ご期待に添えず申し訳ないのですが

クッション言葉の具体例51選|失礼ですが/あいにく/恐れ入りますが
(画像=『BELCY』より引用)

断りのクッション言葉の具体例3つ目は、「ご期待に添えず申し訳ないのですが」です。これは相手の期待を裏切って何かを断るときに使われる言葉です。「相手方の期待を裏切って申し訳ない」という気持ちを表すことができます。

またこのクッション言葉は、口頭ではなくメールなどで使われることの多いクッション言葉です。「ご期待に添えず申し訳ないのですが、それはいたしかねます」などの例文で使えます。

上司や目上の人から食事に誘われて困っている、という人は是非参考にしてみてください。

その他断りのクッション言葉

勝手ではございますが

誠に勝手ながら

お気持ちはありがたいのですが

せっかくなのですが

身に余るお話ですが

残念なのですが

お気遣いは大変うれしいのですが

僭越ではございますが

残念ながら

僭越ながら

ご意向に添えず申し訳ありませんが

光栄なお話なのですが

期待を裏切ってしまい申し訳ありませんが

せっかくのお誘いなのですが

【お願い・依頼】クッション言葉の具体例!

【お願い・依頼】相手に判断を委ねる時①もしよろしければ

クッション言葉の具体例51選|失礼ですが/あいにく/恐れ入りますが
(画像=『BELCY』より引用)

お願い・依頼の時のクッション言葉の具体例1つ目は、「もしよろしければ」です。「もしよろしければ」は、相手に判断を委ねるときに使われる言葉です。するかどうかの判断を相手に任せるときに使いましょう。

「もしよろしければ、〇〇していただいてよろしいでしょうか」「もしよろしければこちらを使用していただきたいのですが」などの例文で使ってください。また「もしよろしければ」は、ビジネス相手だけでなくお客様相手にも使える言葉です。「もしよろしければ」と挟むことで、へりくだった印象を与えられます。

【お願い・依頼】身近な上司への依頼時②できましたら

クッション言葉の具体例51選|失礼ですが/あいにく/恐れ入りますが
(画像=『BELCY』より引用)

お願いの時のクッション言葉の具体例2つ目は、「できましたら」です。「できましたら」の使い所は、身近な上司への依頼事です。「できましたら」は「できたら」「できれば」の丁寧な言い方とされていますが、少々フランクな印象を与えるので、重役や大切な取引先には向いていません。

「できましたら」は、親しい間柄にある目上の人間に対して使いましょう。「できましたらこの修正をお願いします」「できましたら、お時間を取っていただけると幸いです」「できましたら確認お願いします」などの使い方をすることができます。

【お願い・依頼】目上の人へのビジネス上の依頼③恐れ入りますが

クッション言葉の具体例51選|失礼ですが/あいにく/恐れ入りますが
(画像=『BELCY』より引用)

依頼のクッション言葉の具体例2つ目は、「恐れ入りますが」です。「恐れ入りますが」は、目上の人へのビジネス上の依頼の時によく使われる言葉です。自分を下に落としてへりくだることで、相手への敬いの心を示すことができます。丁寧な印象を与えたいときは、「恐れ入りますが」と使ってみてください。

また、「恐れ入りますが」という言葉は、自分が至らないことに対する謝罪の意味を込めて何かを依頼するときに使うことができます。申し訳ないというニュアンスが強いので、謝罪のクッション言葉として「恐れ入りますが」を使うこともできます。

「恐れ入りますが、このままお待ち下さい」「恐れ入りますがご理解の程よろしくお願い致します」などの文章で使うことができます。

その他お願い・依頼のクッション言葉

お手数ですが

ご面倒でなければ

可能であれば

ご足労をおかけしますが

急なお願いで恐縮ですが

突然の申し出なのですが

こちらの都合により

厳しい状況にはなってしまうのですが

お手数をおかけしますが

お忙しい中誠に恐縮ですが

お時間に余裕がありましたら

〇〇様の負担になってしまうのですが

力不足で申し訳ありませんが

【説明・質問】クッション言葉の具体例!

【説明・質問】質問することが相手に失礼になる場合①失礼ですが

クッション言葉の具体例51選|失礼ですが/あいにく/恐れ入りますが
(画像=『BELCY』より引用)

説明・質問のクッション言葉の具体例1つ目は、「失礼ですが」です。「失礼ですが」というクッション言葉は、質問することが失礼に当たる可能性がある場合などに使うことができます。

「失礼ですが、ここについて教えてもらってもよろしいでしょうか」「失礼ですがお名前を伺っても…」などの例文で使ってみてください。目上の人、お客様などにも使うことができるクッション言葉です。

【説明・質問】相手に負担をかけてしまう場合②ご迷惑でなければ

クッション言葉の具体例51選|失礼ですが/あいにく/恐れ入りますが
(画像=『BELCY』より引用)

説明・質問のクッション言葉の具体例2つ目は、「ご迷惑でなければ」です。質問や説明を求めていることで、相手が迷惑に感じる可能性が危惧されるときに使えるクッション言葉です。「ご迷惑でなければ、〇〇を教えてください」などの例文で使いましょう。

気になる方は是非参考にしてみてください。

【説明・質問】相手の都合を気遣う場合③差し支えなければ

説明・質問のクッション言葉の具体例3つ目は、「差し支えなければ」です。相手の都合を気遣う場合に使えるクッション言葉です。質問のほかに、依頼やお願いなどの場面にも使えます。「差し支えなければ、〇〇について質問してもよろしいですか?」という使い方ができます。

その他説明・質問のクッション言葉

お尋ねしたいのですが

つかぬことをお聞きするのですが

出過ぎた真似かもしれませんが

お伺いしたいことがあるのですが

もしご迷惑でなければ

ご都合がよろしい時に

種類や意味を理解してクッション言葉を使いましょう!

クッション言葉は依頼や質問、断りなど、様々な場面で使用することができます。また「もしよろしければ」「失礼ですが」のように、言葉によって意味合いや使用できる場面も違います。それぞれの言葉の意味を理解した上でクッション言葉を使うよう心がけてください。

提供・BELCY

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