本当は、もっと関わってあげたい。

そう思いつつも、家事に仕事に追われているパート主婦。

余裕がなくなると、一緒に時間を過ごすどころか、ついきつく当たってしまい、自己嫌悪に陥ったりしていませんか?

そこで今回は、短い時間でも子どもとの絆を築き、やる気にさせる「声かけ術」をテーマに

・タイプで違う、言葉の受け取り方

・3つの価値観傾向

・子どものタイプ別声かけのコツ

について紹介します。

親子でもこんなに違う!? 価値観と言葉の受け取り方

「宿題をやりなさい!」と、何度も促すのに
「はぁ〜い」と生返事ばかりで、一向に宿題を始める気配のない子ども。
学校に通うお子さんのいるご家庭なら、珍しくない光景です。

1回言ったら、すぐに宿題を始めてくれたら、どんなにかいいのに。。。
そんな風に考えているママは少なくないはずです。

言っても、なかなか動いてくれない。
「その背景には、価値観の違いが大きく影響しています」と、話すのは、
生まれ持った素質を診断するi-color診断(統計心理学 無料診断はこちら)をベースにマネジメント研修を行なっている株式会社はぴきゃりの土屋美樹さん。

価値観は、親子であっても全く違うことは珍しくないそう。
そして、価値観が違うと、まるで外国人同士のように言葉の受け取り方が違うと続けます。

では、どのような価値観があるのでしょうか?

価値観のタイプは大きく3タイプある

「価値観には、大きく3つのタイプがあります」と、土屋さん。

一つ目は、なかよしタイプ(人志向)と呼ばれるグループ。
「世のため人のため」がモットーで、相手のやりたいことを応援することを優先するのが特徴の一つ。思いやポリシーの共感、信頼関係など、無形の財産を重視する傾向があります。
そのため、このグループの母親は、お友達や周囲の人たちの気持ちを汲み取って、配慮できることを良しとし、周囲から愛される、可愛がられる人に育てたいと考えます。
一方、子どもは、お友達と競争するより、お友達を応援したり、お友達の成功を心から喜んだりするのが好きな傾向があります。このタイプのお子さんが求める愛情とは、ズバリ一緒にいてくれること。スキンシップを通して愛情をチャージする傾向があります。

二つ目は、我が道タイプ(自分志向)
目標や夢を自力で達成することを重視し、マイペースに努力し、着実に実力を養う自走タイプ。自分のやりたいことを最優先する傾向がありつつも、サービス精神が旺盛で、自分にとっても相手にとってもメリットのある「win win」の状態を作ろうと奮起する傾向があります。
このタイプの母親は、我が子を1日も早く自立させたい、と考えがち。自分でできるようにするため、早くに1人部屋を与えたり、子どもだけで参加するキャンプに行かせたりと、自立を促すことが多いのが特徴です。
このタイプのお子さんは、とにかくマイペース。お友達と一緒にいても、ほかにやりたい遊びがあれば、1人だけ違うことをしているなんてことは日常茶飯事。
このタイプのお子さんが愛情を実感するのは、いい意味で放っておいてくれること。やりたいことを尊重し、集中している間は、そおっとしておいてもらえると信用されている、愛されていると実感する傾向があります。

最後は、直感タイプ(大物志向)。 可能性や将来性を追求し、ダイナミックに展開することを重視するタイプ。自分の動きが、のちに大きな影響力をもたらすような活動にやる気を覚えます。直感力が優れ、頭の回転も早いので、1言って、10わかるなんてことも。思い立ったが吉日で、すぐに自由に行動できる環境を求める傾向があります。
このタイプの母親は、スマートで、どこに出しても恥ずかしくない礼儀礼節がしっかりした人に育てたいと考えます。我が子の可能性を重視することから、つい「もっと頑張れる!」「もっとできる!」と、発破をかけてしまうことも。
このタイプのお子さんは、自分の能力が発揮された結果、称賛されることをモチベーションにするところがあります。また、幼い頃から海外に興味を持つ子が多いのも特徴です。能力、アイデアを尊重し、自由な発想を認めてもらえると、愛情を実感することができます。

タイプ別 声かけのコツ

では、それぞれのお子さんにどのように声かけをすれば、やる気を喚起することができるのでしょうか? コツを紹介します。

なかよしタイプのお子さんへの声かけ
「自分のため」だと踏ん張れないのに対し、「誰かのため」なら頑張れるのがこのタイプのお子さんの特徴。
例えば、宿題をやらせたいのなら、「〇〇ちゃんが宿題してくれたら、ママ嬉しいな」といったように、それをすることで誰が喜ぶのかを伝えるようにするとやる気になりやすいです。
また、気にかけてもえることで愛情を実感するところがあるので、「じゃあ、ママが見てあげるから、一緒にお勉強しようか」と、提案すると良いでしょう。

我が道タイプのお子さんへの声かけ
このタイプのお子さんは、ペースを乱されるのが大の苦手。集中しているときは、可能であればそっとしておいてあげるのが良いでしょう。
やる気にさせるコツは、ズバリ、結果を評価すること。その際、「〇〇ができたから、ご褒美におやつを買ってあげるね」と、いった感じで、ご褒美を用意してあげるのも手です。
また、目標はお子さんに決めてもらうのがポイント。「〇〇までに、ここまでできる?」と、疑問形で尋ね、自分で「やる」と言うように促すと、自発的に動くようになります。

直感タイプのお子さんへの声かけ
ポイントは、称賛。このタイプのお子さんは、言葉だけでなく、言葉の裏を読む傾向があるため、褒めるときは、テンション高く「すごいね!」と、飲み込みの良さ、頭の回転の良さを褒めるのがコツ。
その子の能力を称賛する方法としては、お子さんがもらってきた賞状やトロフィーをリビングなど、家族やお客様が目にする場所に飾ってあげると、モチベーションが上がります。

我が子を大切に思うばかり、自分の価値観をベースに自分がして欲しかったこと、してもらってよかったことをお子さんにすることは、とても素晴らしいことです。ただ、そんな親心も、お子さんの価値観と合わなければ、逆効果になってしまうことも。まずは、お子さんのタイプを見極め、お子さんの価値観を尊重するコミュニケーションを意識してみるところから始めてみると良いでしょう。

提供・しゅふJOBナビ

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