浜辺の近くの家に暮らし、朝日が登ると同時にビーチで波の音に耳を傾けボーッとしたり、お休みの日には自然豊かな山でトレッキングや、きれいな海でマリンアクティビティをして過ごす。なんて…自然好きなら誰もが憧れる「離島ぐらし」。今回はそんな離島「屋久島」在住の筆者が、屋久島の魅力についてご紹介します。

屋久島ってどんな島?

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

鹿児島県の南に浮かぶ世界遺産の島、屋久島。円形に近い五角形の島の中央にそびえ立つ九州最高峰の宮之浦岳 (1,936メートル) をはじめ、1,000メートル以上の山々が立ち並ぶ姿は圧巻で、海から眺めると「島」というより「山」そのもの。別名「洋上アルプス」と呼ばれるのも納得の存在感です。なんと島の9割が森林で、中央の山々をぐるっと囲む海岸沿いの土地には約13,000人が暮らしています。

「屋久島=縄文杉」!?

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

屋久島を象徴する「縄文杉」や、「苔むす森」がある白谷雲水峡などの観光スポットがあまりにも有名で、「それ以外に何があるの?」という声も多いのが実情ですが、屋久島はそれだけではありません!

屋久島の移住者

屋久島には日本各地から、さまざまな理由でやってきた移住者がたくさんいます。特に東京都周辺や大阪府など、大都市からの移住者が多いようです。「より良い子育て環境を探すため」「定年後に夫婦でのんびり暮らすため」「自分探しのため」など理由はそれぞれですが、その多くは自然に囲まれた暮らしやすい環境を求めて屋久島へ辿り着いたのではないでしょうか。そんな自然あふれる屋久島の魅力をご紹介します。

とにかく水が豊富で綺麗

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

まず外せないのは水が豊富で綺麗なことです。屋久島は「月に三十五日雨が降る」と言われるほど雨の多い島で、年間雨量は日本一。急峻な山と海が近くにある特殊な地形が、多量の雨を降らせます。海から上昇する湿った空気が山にぶつかり、雲となって雨を降らせ、雨水は岩盤を流れて海へと還り、そして水蒸気となりまた山へと昇ります。屋久島は水の循環が非常に早く、常に新鮮で豊富な水に恵まれています。流水や湧水は雑味のない超軟水で、とても美味しいです。

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

川の数も多く、約140本の川が放射状に広がっています。夏の屋久島は透明度の高い川で楽しむカヤックやSUPなどの川のアクティビティもオススメです!

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(画像=『あそびのノート』より引用)

山によって高低差が生まれるため滝も多く、日本の滝100選の一つ「大川の滝」、巨大な岩盤の間に流れる「千尋の滝」は観光スポットとして人気です。さらに、島の電力はほぼ100%水力発電。水が豊富だからこそのクリーンエネルギーの島でもあるのです。

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(画像=『あそびのノート』より引用)

海も綺麗で、魚の種類の多さは日本一とも言われるほど。日本有数のウミガメの産卵地としても知られています。ダイビングやシュノーケルでは黒潮にのってやって来るさまざまな海の生物や、ウミガメに出会うこともできます。他にも川のカヤックとは異なる雄大な景色を楽しめるシーカヤックもオススメの海のアクティビティです。

自然の表情の豊かさ

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

九州地方で高さ1位から8位までの山が全て屋久島の中にあります。冬には雪が積もるほど冷え込む山頂部から、南国の植物が育つ温暖な海岸部まで、標高ごとに異なる表情を見せてくれる屋久島に、飽きることがありません。

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

「日本の縮図」とも呼ばれる屋久島には、亜熱帯から冷温帯までの植生の垂直分布が見られ、世界遺産に登録された理由の一つとなっています。ヤクザルやヤクシカ、樹齢数千年の屋久杉など、固有の植物や生物が生息していて、世界的にも貴重な自然が残っています。

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

また島の北部と南部では気候や気温が大きく異なり、島を一周するだけでも、風景や天気の移り変わりに驚くことでしょう。

海と山が近い

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

山・海・川がどれもそれぞれ素晴らしく、どれにもアクセスしやすいことも魅力です。登山に行ったその日に海や川で遊ぶこともできます。自然が好きな人にとっては遊び場が無限大にある「遊びの楽園」のような場所ではないでしょうか。

どの季節も楽しめる

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

春は緑が最も美しい新緑の季節。山桜やシャクナゲなどの花見目的の登山も楽しめます。夏は海や川などの水遊びに最適の季節。夜にはウミガメの産卵や、孵化した赤ちゃんカメが海に還っていくところも見られます。お祭りが頻繁に開催されるのも夏で、島の伝統や文化を感じることができます。

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

秋は暑さが少し和らぎ、登山しやすい季節。常緑樹の中に赤や黄色の木々が点在する屋久島ならではの紅葉が見られます。冬は島全体が少し静かになりますが、のんびり過ごすにはぴったりの季節。

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

春〜秋の山が物足りない方は、雪山登山にチャレンジすることもできます。

昔ながらの風習や文化が残っている

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

山を信仰の対象とし、畏れ敬う山岳信仰の文化は「岳参り」という年中行事などで今も引き継がれています。「岳参り」は毎年、春と秋に各集落ごとに決められた神山に登り、山頂の祠にお参りし、集落の平和や無病息災を願う行事です。

島の名産品

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

水揚げ量日本一のトビウオや首折れサバ、カメノテやイソモンなどの新鮮な海産物は屋久島ならでは。

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

また生産量日本一のポンカン、タンカンはお土産のお菓子にも多く使われる名産品です。

温泉もあります

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

平内海中温泉、湯泊温泉は大自然を満喫できる海沿いの天然温泉です。また、お湯の温度がかなり熱めの尾之間温泉は、泉質抜群で集落の人に愛されています。

離島ならではの事情

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

離島ならではの不便なことも、もちろんあります。例えば台風が来ると船が欠航になったり、停電になったり、スーパーの棚が品薄になったりと、本州では体験したことのない不便な出来事も起きます。

その代わり、近所の人から野菜を分けてもらったり、お裾分けのお返しに食べ物をもらったり、不用になった家具・家電、時には車や土地が、また他の島民に回ったりと、不便な場所だからこその助け合い精神が残っているように感じます。

個性的な島の人々と触れ合えるさまざまな体験

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

雄大な自然と島の人々の温かさを感じながら「島時間」に身を委ねると、何かに悩んでいたこともすっかり忘れて、気付いた時にはふっと気持ちが軽くなっています。島には都会の満員電車のような余計なストレスが無く、自分自身に素直に向き合わせてくれる力があるように感じます。

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

島の自然と同様に島に暮らす人々は個性豊かで、自然に寄り添いながら、島の資源を生かしたさまざまな体験を提供しています。定番のアウトドアアクティビティはもちろん、あまり知られていない、より島の暮らしに入り込んだ体験も魅力的です。

憧れの離島ぐらし!屋久島在住筆者が教える屋久島の魅力
(画像=『あそびのノート』より引用)

例えば島の香りのスプレー作り、地魚の燻製体験、タンカンの収穫体験、夜光貝のアクセサリー作り、手拭いの杉染め体験、島の景色を詰め込んだキャンドル作り、島の木の家具作りや、オリジナル箸作りなど。ゆったりと流れる「島時間」の中で、島ならではの素材に触れながら、島に暮らす人々と一緒に作る思い出は、ここでしかできない体験です。 島の人々からは、屋久島の自然の素晴らしさ、島ならではの面白エピソード、島への熱い思いなど、きっとそれぞれの「島自慢」が聞けることでしょう。

屋久島だからこそできる「理想の島暮らし」あなたも体験してみませんか?

提供・あそびのノート

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