滋賀県近江八幡市にある「ひさご寿司」と「レストランティファニー」は、地元民にも観光客にも人気のお店です。ゆったりとした店内で美味しいランチをいただけますので、その魅力をたっぷりご紹介します。
ひさご寿司
ひさご寿司は地産地消にこだわるお店で、様々な滋賀県の食材を味わえます。お料理をより引き立てる器使いも素敵ですよ。
メニューは、コース料理・にぎり寿司・天ぷら・珍味など色々ありますが、ランチの一番人気は「定食」。特に平日10食限定の籠点心(2,750円)は、早い段階で売り切れることが多いようです。電話予約もできるそうですので、ぜひ予約してみてください。
今回は、定食2種類と単品のお寿司2種類をご紹介します。
寿し定食(1,980円)
目の前に現れる、とても大きな器!熱々の茶わん蒸しを中心に、にぎり寿司、細巻(まぐろ・きゅうりと烏賊)、お刺身、近江八幡名物の赤こんにゃくなど、目にも鮮やかなお料理が盛り付けられています。
お刺身のつまにきゅうりの極細切りが混ざっていたり、赤こんにゃくが結んであったりと、細かな技も光っています。にぎり寿司のネタの大きさ、生湯葉(柚子を模した器の中)のとろける口溶けは特に印象的です。
ちらし膳(1,650円)
写真の左奥にある黒いお重は2段になっており、上段は栗の甘露煮もトッピングされた美しいちらし寿司が入っています。下段は、次の4種類から選ぶことができます。
- 湯葉八幡こんにゃくちらし
- びわますちらし
- しゃきしゃき大根いくらちらし
- バラ五目ちらし
今回は、びわますちらしを選びました。いくらもトッピングされているのが嬉しい♪
小皿のお料理もそれぞれ手が込んでいて、赤だし汁はワカメとうず巻き麩のシンプルな具ですが、丁寧にひかれた上質な出汁で美味しくいただけます。
びわます箱寿し(8貫880円)
びわますは琵琶湖だけで捕れる魚で、鮭に色や味が似ています。旨味とほのかな甘みがあり、口どけの優しい食感です。初夏には一段と脂がのって美味しくなるのだそう。シャリはふわっとしており、中に椎茸などを炊いた物が詰められていて、味と食感にアクセントが加わります。
鮒きゅう(1本440円)
鮒ずしは、琵琶湖だけで捕れる鮒(フナ)を使って作られる「熟れ鮨(なれずし)」のことで、まさに珍味。癖があるので食べられない方もいらっしゃるかな、と思うくらいに独特なにおいがして酸味と塩味が強烈です。
ただ慣れてくると癖になってくるので、チャレンジしてみるのはいかがでしょうか。きゅうりのみずみずしさと白ごまの香りも相まって、何とも言い表せない美味しさが記憶に残る一品になることでしょう。運転されないなら、ぜひ日本酒と合わせて召し上がってくださいね。
お店の場所や雰囲気
JR近江八幡駅から徒歩約8分の所にあり、とても高級感のある店構え。しかし店内に足を踏み入れると温かい雰囲気で、気配りが行き届いているので居心地も良いです。実際、食後もゆっくりと会話を楽しんでおられる方が多いように見受けられます。
近江八幡では、毎年3月から5月にかけて松明を結って奉火されるそうですが、その松明のミニュチュアが店内に幾つか飾ってあります。町ごとに結い方や大きさが違うことなどもスタッフに教えてもらいました。お料理以外に近江八幡の文化も垣間見られて、有意義な時間を過ごすことができます。