青森県と秋田県の県境に広がる、世界遺産の白神山地。ブナ林と湧水が生む自然がとても豊で、心も身体もリラックスできます。中でも、神秘の湖が多数存在する、十二湖は人気の観光地です。今回は、十二湖の中でも人気の「青池」を周るトレッキングツアーをご紹介します。トレッキング初心者でも参加可能です。
十二湖とは?
十二湖とは、世界遺産白神山地の西側に点在する、33個の湖の総称です。山の上から見ると、12個の湖が見えることから、十二湖と呼ばれています。これらの湖は1704年の大地震で誕生したと言われ、湖はそれぞれ特殊な水質を持っていて、水面が輝く風景は大変魅力的です。
4つのセラピーロード
「十二湖の森」には、4つのおすすめセラピーロードが設定されています。季節や参加人数、所要時間に合わせて、コースを選択するのがおすすめ。
(1)青池・沸壺の池コース:2.5時間
初心者の方にもおすすめのコース。人気の「青池」「沸壺の池」「ブナの自然林」を巡ります。
(2)金山の池ショートコース:2.5時間
(3)金山の池・糸畑の池ロングコース:4時間
十二湖の奥の湖を楽しめるコース。ショートとロングの順路があります。「長池」「金山の池」「天然ビバの森」を巡ります。
(4)王池のコース:2.5時間
「王池」と2つの滝を楽しめるコース。湖畔に沿った遊歩道を進み、四季折々の自然を楽しめます。
白神マタギ舎の十二湖ツアー
上記のコースを個人で歩くのも良いですが、自然を熟知したガイドのツアーに参加するとこで、より一層白神の魅力を堪能できます。今回は、初心者向けのトレッキングツアーをご紹介します。2~3時間かけて数か所の湖をゆっくり周るツアーで、上記でご紹介した青池・沸壺の池コースを基に、前出の案内図の赤い線の部分を歩きました。(トレッキングシーズンは、4~11月です。)
集合場所: JR五能線「十二湖」駅
トレッキングツアーの集合場所は、十二湖駅です。ここでガイドと合流して、トレッキングコースの入り口まで向かいます。物産館横からトレッキングスタートです。
鶏頭場の池
まず見えてくるのが、鶏頭場の池です。鶏の頭の様な形をしていることから名前が付けられました。十二湖の中でも比較的大きな湖で、背景に崩山が映えるフォトスポットです。
青池
続いて見えてくるのが、十二湖の中でも最も人気の高い、青池。名前の通り、鮮やかな青色が特徴の湖です。なぜ青いのかは、未だに解明されていません。天候や時間帯によって青の濃淡が変化しますので、より美しいブルーを写真に収めたければ、晴れた日の午前11時前後が狙い目です。
ブナ自然林
青池横の階段を登ると、ブナの自然林の遊歩道があります。日の光がさす森の中は大変明るく、葉っぱと空のコントラストがとても綺麗です。森林セラピーに力を入れている十二湖の森だけあって、ブナ自然林での森林浴は大変リラックスできます。
沸壺の池
ブナの自然林をぬけると、沸壺の池が広がります。青池に匹敵する透明度を誇る湖です。この池では、1日520tにもなる豊富な湧水が湧き出ており、「沸壺池の清水(わきつぼいけのみず)」として環境省の「平成の名水百選」にも選定されています。
名水を使用した湧水で一休み
沸壺の池付近に、「沸壺池の清水」を引いた水汲みスポットが設置されています。水汲みスポットの横には、休憩所「十二湖庵」があり、名水を使用したお抹茶と茶菓子をいただくことができます。トレッキングの休憩に、森の恵をいただいてみてはいかがでしょうか。