ファッション誌やCMのほか、数々の芸能人、モデル、「逃げ恥」や「黒革の手帖」など人気ドラマのスタイリングを手掛けるスタイリストの亘つぐみさん。インスタグラム(@tsugumiw)で披露しているご自身のファッションやライフスタイルも、多くの女性から支持されています。
スタイリストの亘つぐみさん(写真/我妻慶一)
亘さんのコーディネートは、どれもシンプルで洗練された華やかさがあります。還暦を迎えても、なおパワフルに、自由に毎日を楽しむ姿が印象的。
そんな亘さんが「体型が崩れてきた、お金がない、センスに自信がない…」などといった悩みを抱える女性に、少しでも前向きにおしゃれを楽しめるコツや秘訣を伝授。
第16回目は、「今月の、つぐみさんの着こなし解説」です。
流行の“バケットハット”は、どうかぶればいいの?
――バケツを逆さに向けたような形が特徴的なバケットハットは、ラッパーっぽいイメージが強く、普段からかわいくコーディネートに取り入れるにはどうすればいいでしょうか?
〈C.E(シーイー)〉(写真/我妻慶一)
亘つぐみさん(以下、亘)「わたしも、初めは自分には似合わないと思っていたんです。でも、夫がよくバケットハットをかぶっていて、ずっと羨ましいなと思っていました。今まではピンと来なかったというか。なんとなくですが、年配の方が日避けのためにかぶっているような感じに見えてしまって。でも、どうしてもかぶりたくて、自分に似合う色をまず探しました。それがこのグレーの〈C.E(シーイー)〉です」
――落ち着きのある絶妙な色味ですね。
亘「ベージュだと作業着っぽいし、黒だと重いし…と思っていたところ、この薄いグレーを見つけました。似合う一個を先に見つけて、それから徐々に慣れていくようにしましたね」
それぞれ深さが違うから試着はマスト
――まずは慣れることが大事なんですね。
亘「そうすれば、次は柄物にも挑戦できます。これは〈supreme(シュプリーム)〉で夫のものなのですが、かわいくて勝手にかぶっています。そうすると、いつも“自分のもののようにかぶらないで”と怒られます(笑)。これが一番新しいもので、同じく〈supreme〉です。色に挑戦しました」
――〈supreme〉はわりと浅めなんですね。
〈supreme〉(写真/我妻慶一)
亘「わたしは浅いものも深いものもどちらもかぶっていますが、帽子の深さも人によって合う合わないがあるので、試着はマストですよ」