ヨガは年齢を重ねた方が、教えやすい部分の方が圧倒的に多い
実際、私自身は40代ですが、70代以上の方にヨガを教えさせていただくのと、30代の方にヨガを教えさせていただくのでは自分より若い人に教える方がずっと気が楽です。
なぜなら自分が通ってきた道なので、体の悩みや年齢の悩みなどは、ある程度経験しクリアしているから。
一方、70代の方の悩みというのは経験したことがないので、想像でしか対応できません。
ある程度年齢を重ねた人生の先輩にヨガ的なアドバイスをするのもおこがましい気がして、ヨガの哲学の話などは伝える必要があるかどうか悩んでしまったりもします。
呼吸法や瞑想の素晴らしさを体感できるのも、ある程度人生経験を重ねてから。
若いうちはエネルギーが有り余っていて、「ゆっくり」や「丁寧に」といった教えはあまりピンとこなかったりします。
アーサナも若いうちはどうしても柔軟性やアクロバティックな動きに目を奪われますし、汗もかきたいので運動量も必要です。
しかし本来はゆっくり呼吸を意識しながらマインドフルネスに行うものであり、そのほうがヨガの効果が体感できます。
このようにヨガ全体を俯瞰すると、ヨガを教える上でも実践する上でも年齢は確実に味方になるのです。
私自身「70歳だったらこの話にもっと説得力が増すのに」とか、「80歳だったらこのポーズができるだけで拍手喝采なのに」と思うことは少なくありません。
生徒さんと一緒に年齢を重ね、希望の存在になれば引退は考えなくて良い
先程の美容室に例ではありませんが、ヨガインストラクターも無理をせず等身大で年齢を重ね、加齢に伴うさまざまな変化を体感した方が良いと思います。
その方が生徒さんの様々な悩みを実体験からどうするか考えることができますし、自分自身がヨガを通じて問題を解決していくことが一番の財産になるからです。
そして、いくつになっても女性として希望の星でいられるような生き方をし続けることができれば、必ず生徒さんはついてきてくれるか自然に集まってくれるはず。
ヨガインストラクターという仕事は、本当に素晴らしい仕事だと改めて感じます。
自分の心身を整え続けることが人に希望に与えることになり、またそれは年齢を重ねるほどに価値が増すことだからです。
コロナ禍で希望が持てないインストラクターさんも多いと思いますが、長期的な視野を持って、一緒にコツコツと自分を磨き続け、引退せずにインストラクターを続けましょう。
提供・yoganess
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