ファッション、美容、雑貨、食料品……さまざまなジャンルの商品を豊富に取り揃えたWEBショッピングサイト「フェリシモ」。その中の数々のブランドの中でも、新作が出るごとにネット上で話題沸騰となっているのが、ユーモアたっぷりのおもしろグッズ『YOU+MORE!』です。
以前の女子SPA!記事『パンダにハムスター、動物グッズが可愛すぎるフェリシモに企画秘話を聞いてみた』でも表明している通り、筆者の私も大の『YOU+MORE!』ファンの一人。海遊館アザラシのユキちゃん4頭+小さいユキちゃん1頭が筆頭となり、ほら貝のペットボトルケースに牡蠣のクッション、カワウソのポーチ、モルモットやウサギ、ハムスターなどが数えきれないほど鎮座(ちんざ)。もはや『YOU+MORE!』ハウスと言ってもいいくらい侵食されております! 筆者はまるで中毒のようになっていますが、同じような熱烈な愛好者がこの世に多数存在していることは確実。これほどまでに夢中にさせる魅力的なグッズを次々と生み出している『YOU+MORE!』。しかし、その中でも特に反響の大きかったグッズは何なのだろうか。逆に、思っていたのとは違ったリアクションがあったグッズは存在するのだろうか……。ファンとしての素朴な疑問をぶつけるべく、『YOU+MORE!』の発案者である株式会社フェリシモ 豊川紗代さんにお話を聞きました!
海遊館アザラシ、加茂水族館とのコラボ『クラゲ傘』が大人気
――『YOU+MORE!』のグッズを作るにあたって、一つひとつの企画にどういった想いを込められているのでしょうか? 「もともと、フェリシモ自体が独創性のあるWEB販売サイトといわれていましたが、それをずっと続けてやっていたことで『フェリシモ=ユニーク』というイメージがついたようです。そこで敢えてユニークに特化したブランドを作れば、もっとユーザーに伝えていけるのではないかと思い、『ユーモア』という切り口で立ち上げたのが『YOU+MORE!』なんです。 ここでいう『ユーモア』は人を皮肉ったりブラックだったりするものではありません。すべてのグッズは、それを目にした誰かに楽しくなってもらいたい、ご機嫌な気持ちになってもらいたいという想いを込めて作られています」(豊川紗代さん 以下カギカッコ内同じ)
――わかります。私も『YOU+MORE!』のサイトを見ているだけでウキウキした気持ちになりますから。では、過去に企画した『YOU+MORE!』グッズの中で最も反響の大きかったものはどれだったのでしょうか? 「やはり、海遊館アザラシのユキちゃんやアラレちゃんには多くの反響をいただきました。売上の面だけではない反響がたくさん。そして、もう一つ挙げるとすれば、加茂水族館とのコラボグッズである『クラゲ傘』です。 正直、あんなに美しい傘は他にないと思います。ダントツ人気はミズクラゲ。あと2つのアカクラゲとタコクラゲはお好みで選んでいる人が多い印象です。グッズのクオリティの高さにも自信がありますし、実際に発売当初は発送をかなりお待たせすることになったくらい反響が大きかったです」
水族館コラボ、人気の理由は?
――実は、私もクラゲ傘を購入しています。あの傘を買ってから雨の日に傘を開くのが楽しくて楽しくて。アカクラゲとミズクラゲの2本を持っているんですが、いつもどちらを持って出掛けるか悩んじゃうんですよね(笑)。 「プランナーとして凄く嬉しいです!楽しい気持ちをお届けできていますね!」 ――水族館とのコラボレーションはどれも大好評のようですね。その理由はどこにあると思いますか? 「話題性もありますが、それよりも飼育員さんにしっかりと監修してもらっていることが一番の理由ではないかと。正しい情報もたくさんいただいて、細やかな部分や愛らしさを表現できているからだと思います」
ユーザーの反応が「ちょっと違った…」アイテムは?
――数々のヒット商品がある中、ユーザーからの反応が「思っていたのとはちょっと違った……」みたいなこともあるのでしょうか? 「それはもう、いろいろありますよ(笑)。最近だと、オウサマペンギンの思春期ぬいぐるみ。 ペンギンの子どもから大人への成長過程を表現したぬいぐるみで、独特な羽毛の生え方をしているんですよ。私は『ユニークで可愛いんじゃないかな』と二つ返事でプランナーにOKを出したんですが……多くの人にはあまりよくわからなかったみたいですね」 ――思春期ペンギン!そのぬいぐるみ、知ってます。あの状態のペンギンを水族館に行くとたまーに見かけるから、凄いところに目をつけたなって思っていました。可愛いのになぁ……。 「ペンギンが好きな方からはそんな風に『よく気づいたね!』って言われるんです。なので、深いところにはちゃんと届いたかな~とは思います」
からあげクッションも深いところに刺さった
――なるほど。熱烈なペンギンファンからすれば「わかってるなぁ~!」と(笑)。かゆい所に手が届く的なグッズになったわけですね。 「同じように深いところに刺さったと思っているのが、からあげクッションです。ずっしりとした重量感とプリッとした弾力、ところどころにある揚げムラなど、こだわり満載なので、私たちは作りきったつもりです。この想いはからあげファンにはきっと届いているはず!」
――届いてます、届いてます!私、このクッションはからあげ好きな友達にプレゼントで贈ったことがあるんですよ。 「本当ですか?嬉しいです!反応が思っていたのとは違っていても、私たちが作っていた時の楽しさがちょっとでも伝わればいいなって思っているんですよ。少しでもいいから、『ご機嫌な気持ち』と『プランナーの好きをとことん追求する気持ち』が届けられたなら幸いです」