通い婚と呼ばれる結婚の形をご存知でしょうか?実は平安時代まで夫婦は同居せず、夫が妻の家に通うのが普通でした。そして、現代もまた通い婚が増えつつあります。そこで今回は通い婚や通い妻、妻門婚などの詳細や恋愛のメリットとデメリットを詳しくご紹介していきます。
「通い婚」とは?
「通い婚」の意味は同居をしない結婚の形!
「通い婚」の意味は同居をしない結婚の形の事です。現代はキャリアを大切にする女性も増えてきています。その影響で結婚をしたからといって同居はせずに、各々で一人暮らしをして独身の時と同じ生活スタイルを維持している夫婦も沢山います。
平日はお互いに仕事に集中して、自分の生活を管理し、週末や土日だけ一緒に過ごします。もし、仕事が忙しいなら会わない週もあります。また、同じマンションに住んでいるが部屋や階が別の夫婦もいます。決して仲が悪い訳ではなく、お互いを尊重するためにそうするのです。
恋愛関係でも通い妻と呼ばれる事もある!
恋愛関係でも通い妻と呼ばれる事もあります。妻と呼ばれるからといって結婚している訳ではありません。恋人同士でありますが、週末や土日だけ女性が男性の部屋に通い夫婦のように過ごすのです。彼氏の身の回りの世話を焼き、親密度を高めます。
彼氏側も彼女に身の回りの世話を焼いてもらうと愛情も深まり、結婚願望が無い男性でも結婚を意識します。
平安時代の「通い婚」の恋愛とは?
平安時代の「通い婚」の恋愛では「妻問い」で求婚していた!
平安時代の「通い婚」の恋愛では「妻問い」で求婚していました。意外にも日本では古墳時代から平安時代まで通い婚が一般的でした。妻問いとは男が好きな女性の家に通って結婚をお願いする事です。現代ではあまり馴染みのない光景ですよね!
でも、有名な竹取物語では沢山の男性がかぐや姫に求婚する為に、家を訪ねています。下の引用に竹取物語で男性達がかぐや姫の家の周辺をうろつく様子が表現されています。結婚の承諾を女性に問うことで恋愛や結婚が始まるのです。かぐや姫の動画もあるので、ストーリーを忘れてしまった方はご覧になってくださいね!
QUOTE
世間の男は、その貴賤を問わず皆どうにかしてかぐや姫と結婚したいと、噂に聞いては恋い慕い思い悩んだ。その姿を覗き見ようと竹取の翁の家の周りをうろつく公達は後を絶たず、彼らは翁の家の垣根にも門にも、家の中にいる人でさえかぐや姫を容易に見られないのに、誰も彼もが夜も寝ず、闇夜に出でて穴をえぐり、覗き込むほど夢中になっていた。 引用元:ウィキペディア
平安貴族は「妻門婚」が普通だった!
平安貴族は「妻門婚」が普通でした。勿論平安貴族の女性は裕福な家の娘なので働きませんが、妻の家の財産を管理するのは妻の一族でした。なので結婚しても名字は別々です。現代では結婚したら名字を同じにするのが一般的ですが、平安貴族は財産を守る為に、妻門婚という名の通い婚をしていました。
そして妻門婚は女性が「うん」と頷けば成立します。妻問いと同じ意味のヨバヒで求婚します。ヨバヒは夜這いから来ており、夜に這いまわる事です。現代で深夜に女性の家の戸口に男性がウロウロしていたら通報されてしまいますが、大昔は現代よりも性に奔放だったのです。
また平安時代の妻門婚は多夫多妻制でもあり、結婚も離婚も簡単にしてしまっていました。夫が夜這いしなくなったら、そこで離婚です。平安時代も現代も女性の立場や所有しているお金が多いと離婚にも抵抗がなくなるのかもしれませんね!
「通い婚」の良い事6選
「通い婚」の良い事①今まで通りの生活スタイルを続けられる
「通い婚」の良い事1個目は、今まで通りの生活スタイルを続けられる事です。晩婚化が進み、30代や40代で結婚する男女も増えています。アラサーになると、今更自分の生活スタイルを変えてまで、他人と同居するのは抵抗を感じる人達も多いです。
その点、通い婚ならお互いの生活スタイルを一切変えることなく結婚という制度を受けられます。恋人同士の初々しさと夫婦の制度どちらも得る事が出来るので一石二鳥です。お互いに好きな場所に住み、好きな家具を使い、好きな時間の使い方を出来るので、所帯じみることはありません。
「通い婚」の良い事②バリバリ仕事を出来る
「通い婚」の良い事2個目は、バリバリ仕事を出来る事です。結婚しても仕事を第一優先にする生活が出来ます。同居をしてしまうと、今までの2倍の家事をしなくてはならないですが、一人暮らしなら自分の生活だけを維持出来ればいいので、忙しい時は後回しにも出来ます。
また、結婚を期に寿退社をする必要もないので、第一線で活躍出来ます。独身の時と同じ量の仕事をずっとし続けられるのです。また、夫が実家住まいなら夫の両親とも距離を置けるので、気を遣い過ぎる事もなく仕事に集中出来ます。
「通い婚」の良い事③一人の時間を大切に出来る
「通い婚」の良い事3個目は、一人の時間を大切に出来る事です。夫婦二人の時間も大切ですが、個人の時間も大切な時間です。むしろ会えない時間がある方が愛を育てる事もあります。毎日一緒に居るのがストレスになるカップルなら、通い婚でお互いの時間を尊重しましょう!
一人の時間がある方が、美容にも時間をたっぷりかけられるので、いつまでも綺麗でいられます。夫婦になったからといって、スッピンを毎日見せたり、気の抜けた格好を見せるよりも、週に1回綺麗な状態を見せたほうがいつまでもドキドキしていられます。
「通い婚」の良い事④いつまでも恋人のような感覚を保てる
「通い婚」の良い事4個目は、いつまでも恋人のような感覚を保てる事です。夫婦になって同居してしまうと家族になってしまい恋人同士のようなドキドキ感はどんどん薄れていってしまいます。その点通い婚なら、恋人の時と変わらないデートも出来ます。
通い妻になっても、彼氏の家に遊びに行く感覚でいられるので、家事を強制させられる事もありません。生活感が出ないので、たまに会える方が新鮮な気持ちでいられます。
毎日一緒に居ないからこそ、いつまでも女性として夫に扱ってもらえます。一生一緒に居たい人だからこそ、適度な距離感を維持しておくのです。
「通い婚」の良い事⑤お互いに自立出来る
「通い婚」の良い事5個目は、お互いに自立出来る事です。一緒に暮らしてしまうと、どうしてもお互いに甘えが出てきてしまい、家事を押し付けられたり、金銭面で頼ってしまったりします。
通い婚ならお互いに依存せず、自分の事は自分でしようという気持ちを維持出来ます。キャリアの高い男女なら自立しあう事でお互いを尊敬出来て良い関係を維持出来ます。
「通い婚」の良い事⑥喧嘩しても冷静になれる
「通い婚」の良い事6個目は、喧嘩しても冷静になれる事です。どんなに仲のいい夫婦でも、長い時間を共有すると価値観の違いを目の当たりにして喧嘩をしてしまいます。
喧嘩がヒートアップすると、愛し合っているはずなのにお互いを傷付けてしまいます。無駄な争いを避ける為にも、お互いに帰る場所があった方が、冷静になって相手に謝る事が出来ます。