豚肉を解凍したら臭くて臭い消しをしたいときはありませんか?せっかく美味しそうな食事を作っても、臭いが気になると楽しめませんよね。そんな方に今回は役立つ豚肉の臭い消しの方法を7選ご紹介します。並行して豚肉が臭くなる理由、豚肉の臭いを消しながら出来るレシピも紹介しているのでぜひ参考にしてください。

豚肉が臭いと感じる原因

臭いの原因は豚の雄臭

豚肉を食べたときに、不快な鼻につく臭いや味のことを「豚の雄臭(ぶたのおすしゅう)」と言います。これは非去勢豚の豚肉を食べたときに感じる臭いですが、食品の品質規制によって、豚肉に雄臭があるものは販売が制限されています。

臭いの主な原因

臭いの原因は明確に発表されていません。一説には雄豚の体脂肪にアンドロステノンとスカトールが蓄積されることではないかといわれていますが、その原因を明解することは、雄臭に対しての男女差や人種差などがあるために困難のようです。

消費期限が過ぎているとき

豚肉の臭い消しの方法7選!臭くならないようにする保存方法や美味しいレシピを紹介♪
(画像=『BELCY』より引用)

豚肉の消費期限が切れていたという経験はありませんか?1日くらいなら消費期限を過ぎていても大丈夫だと調理する人もいるのでは?それが臭みの原因かもしれません。

消費期限とは「安心して食べられる期限」であり、傷みやすい食品に表示されています。消費期限を過ぎてしまうと、食材に雑菌が繁殖する可能性が高まります。雑菌が繁殖した場合、調理をしても臭みがとれることはありません。この場合は料理に使わず破棄しましょう。

豚肉の臭い消しの方法7選

方法1:お酒を使う

まずはじめの豚肉の臭い消しの方法7選は、お酒をふりかけることです。アルコールは、揮発する際ににおい物質も同時に揮発させるので、素材由来のにおいを除去することができます。

方法2:湯通しする

豚肉を沸騰したお湯で数分茹でると、灰汁が出てきます。灰汁には余分な脂や、臭いの原因である成分が含まれているのでていねいに取り除きましょう。

方法3:50度洗い

野菜を50度のお湯で洗うとシャキッとする、肉を洗うと生臭さと雑菌が消えるなど、ちょっとしたブームになっていたことがありますよね。豚肉を50度のお湯で4~5分洗った後は、冷水にくぐらせて水分を拭きとりましょう。※薄切り肉、ひき肉は50度洗いに向かないのでおすすめしません。

方法4:ショウガを使う

ショウガにはお酒と同じ「消炎作用」があるので、肉のにおいを消してくれる効果があります。豚のしょうが焼きなどを作る場合、半日程度漬け込むと思うので、味をつけるついでに豚肉の臭い消しができますよ。

方法5:牛乳に漬ける

7選の中でも豚肉の臭い消しでよく言われているのは、牛乳に浸けることではないでしょうか。肉を牛乳に半日~1日ほど浸けたあと、水で洗い流して調理します。牛乳に含まれているたんぱく質が、臭いの成分を包み込むことによって消臭効果が起こるんです。肉を柔らかくする効果もありますよ。

方法6:重曹を使う

7選の中でも珍しい方法ですが、重曹を使っても豚肉の臭い消しができます。必ず食用の重曹を使用してくださいね。肉の表面にフォークなどで穴をあけ、水400ml:重曹小さじ1:塩小さじ1の重曹液に2~3時間漬け込みます。

方法7:ヨーグルトを使う

最後の7選はヨーグルトを使う豚肉の臭い消しです。臭いが強い場合、ヨーグルトを使って下ごしらえをするのがおすすめです。牛乳同様、ヨーグルトにも臭いを吸収する作用があります。ヨーグルトに含まれている乳酸には、肉の繊維をほぐしてくれる効果もあるので、肉が柔らかくなりますよ。

豚肉を美味しく保存するテクニック

未開封でもパックのまま冷蔵してはいけない

豚肉の臭い消しの方法7選!臭くならないようにする保存方法や美味しいレシピを紹介♪
(画像=『BELCY』より引用)

未開封ならパックのまま冷蔵庫で保存しても大丈夫だと思っていませんか?実は、パックに入ったままでは肉が空気に触れやすく、酸化が進んでしまいます。さらにカビや雑菌が繁殖してしまうので、傷みやすくなってしまうんです。消費期限ギリギリの豚肉が臭う原因のひとつになってしまいます。

買ってすぐに調理するのならばいいのですが、買って数日後、消費期限ギリギリに調理する予定の場合、手間はかかってしまいますが、肉が美味しく長持ちする方法で保存してみませんか?

ペーパータオルで包むと鮮度が長持ちする

買ってきたお肉のパックに、水分があることはありませんか?これはドリップといわれる肉から出る余分な水分のことで、これをペーパータオルなどで拭き取ることで臭みも取ることができます。水分が多いと傷みやすく、旨みも落ちてしまいます。

水分をよく拭き取ったら、空気に触れないようにペーパータオルで包んでからラップで包み、さらに冷蔵用のポリ袋などに入れて密封して冷蔵庫で保存すると、酸化を防いで美味しく保存することができます。塩や酢などは菌の繁殖を抑えることができるので、下味をつけるときに使うと一石二鳥です。

POINT

冷蔵保存をするときに保冷剤を乗せるとさらに長持ち!

金属トレイに保存する肉を置いて、その上に保冷剤を乗せて冷蔵するとさらに長持ちします。肉はチルド室かパーシャル室で保存しましょう。

豚薄切り肉・こま切れ肉の保存方法

豚薄切り肉・こま切れ肉の保存方法

冷蔵保存 ペーパータオルで水分をふき取り、1枚ずつ紙タオルではさみ、ラップでぴっちり空気を抜いて包む。 保存期間:2~3日
冷凍保存 1枚ずつ氷水にくぐらせてからラップに包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍する。 保存期間:2~3週間

POINT

下味をつける一工夫をしてから保存する

お肉の水分を拭いて、お好みの調味料で下味をつけてから、冷凍用の保存袋に空気を抜いて入れて冷凍します。解凍して焼くだけなので料理の時間短縮にもなります。

豚かたまり肉の保存方法

豚かたまり肉の保存方法

冷蔵保存1:生で保存 水分を拭いてペーパータオルで包み、空気を抜くようにラップで包む。 保存期間:2~3日
冷蔵保存2:味付きで保存 水分を拭いてから、塩や塩こうじをすり込んで下味をつけます。ポリ袋に入れて口をしっかり閉じて保存します。 保存期間:2~3日
冷凍保存1:生で保存 3~4cmの厚さに切り、氷水にくぐらせてからラップに包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍する。 保存期間:2~3週間
冷凍保存2:味付きで保存 3~4cmの厚さに切り、好みの調味料で下味をつけ、ラップに包み冷凍法の保存袋に入れる。 保存期間:2~3週間

POINT

豚のかたまり肉は切ってから冷凍する。

かたまり肉は、そのままの大きさだと冷凍するのに時間がかかってしまい、三かしたり水分が蒸発してしまいます。切ってから冷凍すると、冷凍時間も少なくなるのでお肉が劣化しにくくなります。

豚とんかつ・ステーキ用肉の保存方法

豚とんかつ・ステーキ用肉の保存方法

冷蔵保存1:生で保存 水分を拭きとり、1枚ずつペ-パータオルで包み、空気を抜くようにしてラップでぴっちり包む。 保存期間:2~3日
冷蔵保存2:下味をつけて保存 水分を拭いて、みそなどで下味をつける。保存袋に入れて、空気をしっかりぬいて保存する。 保存期間:2~3日
冷凍保存1:生で保存 1枚ずつ氷水にくぐらせてからラップに包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍する。 保存期間:2~3週間
冷凍保存2:下味をつけて保存 塩、こしょうをふり、1枚ずつラップでぴたりと堤、冷凍用の保存袋に入れて冷凍する。 保存期間:2~3週間
冷凍保存3:衣をつけて冷凍 塩、こしょうで下味をつけて、フライ衣をつけてからラップで包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍する。 保存期間:2~3週間

肉を冷凍するときに、ひと手間加えるとさらにおいしく長持ちします。上記でも説明しましたが、ひとつは氷水にくぐらせて保存するやり方、もうひとつが下味をつけて保存する方法。下味をつけるとドリップが出にくくなり、肉がやわらかくなりますよ。

POINT

氷水にくぐらせてから冷凍する理由

氷水にくぐらせてからラップに包み冷凍すると、肉の表面にグレーズと呼ばれる氷の膜を作ることができます。グレーズから、水分子が蒸発している間の水分が保つことができるので、冷凍中の乾燥や酸化を防ぐことができるのです。するとパサつきを抑えることがでるので、味も食感もそのまま食べることができます。

加熱後に冷凍してはいけない理由

豚肉の臭い消しの方法7選!臭くならないようにする保存方法や美味しいレシピを紹介♪
(画像=『BELCY』より引用)

肉を焼いてから冷凍してしまうと、肉汁が流れ落ちてしまうのでパサパサする原因になります。加熱調理により水分が抜けているのに、さらに冷凍したことにより食材が乾燥してしまったため起こることです。水分が抜けてから空気に触れると、たんぱく質が変化したり、油が酸化してまずくなってしまいます。

冷凍肉の解凍方法

レンジの解凍機能などもありますが、基本的に自然解凍しましょう。調理する前日に冷蔵庫に移しておけば朝には解凍されています。急いでいるときは流水解凍がおすすめです。野菜などと一緒に蒸す場合は、凍ったまま調理しても大丈夫です。

上記の【豚とんかつ・ステーキ用肉の保存方法】で、フライ衣をつけた状態での冷凍方法を紹介していますが、その場合は凍ったまま揚げると美味しく作ることができます。低温の揚げ油に入れて、中火でゆっくりと揚げていきましょう。ひっくり返すのは衣がやや色づいてきてから。揚げている間に解凍されます。

豚肉の臭い消しもできるおすすめ料理

料理ついでに豚肉の臭い消しをする

豚肉の臭い消しの方法7選!臭くならないようにする保存方法や美味しいレシピを紹介♪
(画像=『BELCY』より引用)

下処理をする時間がない、手間がかかることをしたくない!というひともいると思います。そんな時は、料理をしながら豚肉の臭い消しを行いましょう。

豚肉の臭い消しができるおすすめ料理1:シチュー

下茹でをするとなお臭みが抑えられますが、クリームシチューなら牛乳を使うので牛乳の消臭効果で臭いが消えます。ビーフシチューなら赤ワインで臭みが抑えられますよ。

豚肉の臭い消しができるおすすめ料理2:キムチ鍋

キムチに入っている香辛料が、肉の臭みを抑えてくれます。にんにくのすりおろしを入れると、さらに臭みを抑えることができますし、旨みも増します。

豚肉の臭い消しができるおすすめ料理4:ハンバーグ

ハーブなどの香りのよいものや、ナツメグ・ブラックペッパーといったスパイスを使うと臭みを抑えてくれます。牛乳も調理のときに入れるといいですよ。