働き方改革の一つとして総務省も導入を勧めるRPA。 しかし、そもそも「何のこと?」と、実はよく知らないことも多いのでは? そこで今回は、「RPA」をテーマに

・RPAとは? AIと何が違うの?

・RPA導入のメリットとは?

・RPAが導入されたら、私たちの仕事はどうなる?

など、基礎知識をご紹介します。

RPAとは? AIと何が違うの?

将来的に(人工知能を搭載した)ロボットに仕事を奪われる職種はなに? という話題が尽きない最近ですが、それにまつわる「RPA」という言葉についてはまだ浸透度が低いようです。

「RPA」とは、Robotic Process Automationの頭文字。 単純な作業プロセスはロボットに任せよう、という意味です。

AIと何がちがうの? という意見が多いようですが、

・AIは、人工知能による状況判断および作業

・RPA=プログラムによる部分的作業の効率化

ということになります。

もう少しわかりやすくいうと、
データをもとに状況を判断して自ら動くのがAI、
プログラムされた単純作業を繰り返すのがRPAということになります。

RPAはすでにいろいろな現場で使われています。
社員の給与計算や年末調整を、タイムカードを読み取らせるだけで全て自動計算するシステムや、商品の注文を受けたらすぐに見積書と請求書を作成、商品発送連絡、最後の入金確認まですべて自動でおこなえるようなシステムが実際に稼働しています。
今後もどんどん導入の場は広がっていくでしょう。

RPA導入のメリットとは?

政府がRPA導入を進める理由は、この先日本の労働人口の減少により、作業効率の改善化が必須となるからです。
今まで手作業でおこなっていた作業をRPAによって自動化することで、今までと同量の仕事を少ない人員でこなせるようにします。その際、人の手で行われていたクオリティを保つことが大きな課題となります。
RPAは疲れを知らないので長時間使っても、正確性、作業スピードが変わりません。
それではRPA導入で期待されていることを、企業側と労働者側両方の視点で考えてみましょう。

<企業側>

・作業スピードが増し、生産性がアップする

・慢性的な人不足から解消される

・人件費の削減につながる

・24時間フル稼働しても労働基準法違反にならない

<労働者側>

・過剰労働から解放される

・深夜勤、長勤など過酷な労働環境での作業がなくなる

RPA導入は、どちらかというと企業側の期待のほうが大きいようです。
政府の調査では、2017年にRPAを導入している企業は6%でしたが、導入を検討している企業は19%あり、2021年には現在の3倍以上の市場規模になるだろうということです。

RPAが導入されたら、私たちの仕事はどうなる?

さて、今後RPAがどんどん導入されはじめたら、私たちの仕事はどうなってしまうのでしょうか?

RPAにより単純作業が自動化されると、人の手による単純作業は減ることになります。 疲れを知らずスピードも衰えないので、将来的には10名でやっていた仕事を社員1名とRPAでできるようになるといわれています。

RPAは特にホワイトカラーの事務仕事に取り入れやすいとされており、早期導入を検討されている代表的な業務は以下のとおり。

金融系:入出金の手続き、口座管理など

保険系:プランの提案、状況からの保険料算出判定、支払いなど

経理・会計:入出金の元帳への転記から決算書類作成まで

今まで人がおこなっていた状況判定や、データ入力などの仕事をRPAがまかなえるようになると、スキャンするだけで経理の大半の業務が終わったり、遠隔ですべての決済ができるようになることが期待されています。
つまり、人の手が必要なのは、最終的な決済時など重要な判断を要する部分だけになることが予想されています。
単純な数値入力や元帳の転記などのルーチンワークはだんだん消えていくと考えたほうが良いでしょう。

RPA は、現在各企業で使われているPCのソフトウエアなどから、一歩進んだものといえます。
単純作業を担っているパート主婦にとっては、時にライバルでもあり、味方でもあるようなRPAですが、もし導入されなかったら、働く人口だけは減少していきますので確実に労働の負荷が重くなっていくことは予想がつきます。
加重労働から解放されるためにはどうしてもAIやRPAに頼らざるを得ません。
人が長く仕事を続けるためには手に職をつける、企画力をアップするなどRPAでは担えない思考力、クリエイティビティ、クオリティアップに重点をおいた仕事のスキルを身につけていく必要があるでしょう。

提供・しゅふJOBナビ

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