退職をする際には、「忘れてた…」では通用しないさまざまな手続きがあります。今回は退職をする際に必要な手続きについて説明します。

国民健康保険の手続き

退職する前は企業の健康保険に加入している場合が一般的です。退職時には、この健康保険の手続きをする必要があります。

退職時に行う健康保険の選択肢は次の3つです。

・国民健康保険への加入
・任意継続
・家族の扶養に入る

国民健康保険は、都道府県及び市町村が保険者となって運営する公的な医療保険制度で、自営業の方などが加入している保険です。

任意継続とは、退職する前の健康保険を退職後も継続できる制度になります。ただし、任意継続の有効期間は退職後2年間 です。

いずれかの手続きをしないと無保険状態になってしまい、全額医療費を負担しなければならないことになりますので注意しましょう。

国民年金への切り替え

転職先が決まっていない場合、家族の扶養に入るか国民年金へ切り替える必要があります。国民年金保険への切り替えは、退職後14日以内 に行う必要があり、区役所や市役所で手続きをしなければなりません。

2021年度の国民年金の保険料は、月額16,610円 です。

雇用保険の手続き(失業保険を受け取る場合)

退職してから10日程度で離職証明書が送られてきます。 証明書が届いたら速やかに住んでいる地域のハローワークで失業保険の申請手続きをしましょう。

失業保険を受け取れるのは退職日から1年です。 ただし自己都合の退職の場合、受給資格決定日から2ヵ月間 は給付制限期間があります。