さらにバカにしてきた彼にキレた

 その帰り道、舞美さんは彼にその事を伝えました。

「やっぱり母親のお味噌汁をバカにされた事がどうしても許せなくて、『出汁を取ってないのはSのお母さんの方だったね』と言ってやりました」

 すると顔を真っ赤にして怒る彼。また舞美さん家のお味噌汁を「あんな味のしない味噌汁初めて飲んだわ、インスタントの味噌汁の方がずっと美味いわ」とさらにバカにしてきたそう。

「そんなの、お前が繊細な味が分からないバカ舌だからだよ!出汁の味も分からないくせに何が『ちゃんと出汁取ってんの?』だ!ふざけた事言ってんじゃねーよ!と思って、ブチ切れてしまって」

 舞美さんの料理をめぐるケンカならまだわかるけど、お互いの母親の味噌汁でモメるとはワケがわかりませんね。彼は、声を荒げて怒る舞美さんに引いてしまい…。

フォローしてもキレてきた彼

みそ汁で婚約解消?! 彼が我が家の味にダメ出しした意外な理由

(画像=『女子SPA!』より引用)
「そんな鬼みたいに怒る女とは結婚出来ないと言われました。あと顆粒だしのお味噌汁を指摘されたのがよっぽど恥ずかしかったみたいで。プライドが傷ついたようです」

 ずっと自分の母親はちゃんと出汁を取っていると信じていた彼。

「顆粒だしは私も愛用しているし、便利で美味しいよと言ったら『バカにしてるのか!』とSが私の肩をこづいたので、またさらに喧嘩がヒートアップしてしまいました」

 こんなことで、肩こづくか? 味噌汁に限らず、お互いの母親について余計なことを口走ったのかもしれません。

 この味噌汁事件だけが原因ではないにせよ、結局、2人はギクシャクして別れてしまったそう。コロナであまり会えないうちが花だったわけですね。

「やっぱり勢いで結婚なんて決めたらダメですね。喧嘩になってもちゃんと仲直りできる相手を探そうと思います」

―私がブチ切れた瞬間―

<文&イラスト/鈴木詩子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 鈴木詩子 漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

提供・女子SPA!

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