エメラルドグリーンの海に囲まれた沖縄本島北部にあるちいさな島、古宇利島。CMやドラマのロケ地に起用されるほどの美しいロケーションをもつこの島には、古くから「恋の島」と呼ばれ、沖縄版アダムとイヴのような伝承があります。そんな愛であふれる島にある、何千年もの歳月をかけてできたハート型の岩「ハートロック」は、恋する女子から大人気。ロマンチックな伝説が残る愛であふれる島を、asoview!NEWS編集部が取材してきました。島につたわる伝説からお洒落なカフェまでを徹底的にご紹介します!
沖縄版アダムとイヴ!?ロマンチックな伝承が残る恋の島
沖縄本島でも特に綺麗な海が見られる北部エリア・今帰仁村にある古宇利島(こうりじま)。島を囲むエメラルドグリーンの海は、綺麗な海で目がこえたうちなーんちゅ(沖縄の人)も絶賛する美しさを誇ります。那覇から約1時間ほどで到着する、車で気軽に渡れる離島です。ちなみに島の周囲は約8kmと小さく、車で10分ほどで回りきれてしまう大きさです!
沖縄人の祖はここから!沖縄版アダムとイヴの伝説
古宇利島は、沖縄人の祖先・琉球人が誕生した場所といわれています。まずは、この島を訪れるからには知っておきたい、古くから島に伝わる伝承をご紹介します。
ある日、古宇利島に空から男女2人の子供がふってきました。降り立った2人は、毎日天から落ちてくるお餅を食べて幸せに島で暮らしていました。そしてあるとき、「お餅が降ってこなくなったらどうしよう」と心配になった2人は、毎日お餅を少しずつ食べ残すように。すると突然、天から餅が降らなくなってしまいました。
困った2人は、魚や貝をとって生活をするようになり、生活と労働の大変さを知ります。さらに、海で仲良くたわむれるつがいのジュゴンを見て、自分たちの男女の違いを意識するようになり、愛を育み子孫が増え、琉球人の粗が誕生しました。
沖縄版アダムとイヴのような伝説が残るこの島は、いつしか「恋島」と親しまれるようになりました。
恋の島ならではの語源が!古宇利島の由来
古宇利島は、むかし「クイジマ」あるいは「フイジマ」と呼ばれていました。語源にはいろいろな諸説がありますが、その中でも、当時から呼ばれていた「恋島(こいじま)」の音がくずれ「古宇利島(こうりじま)」へと変化していったという説が根強く伝承されています。
古宇利島には、ビーチだけではなく港もあります。まるでジブリアニメにでてきそうなほどに美しい「古宇利港」の景色には思わずうっとりしてしまいます。
恋が叶っちゃう?何千年もの歳月をかけてできたハートロック
人気グループ「嵐」のCMロケ地に起用されてから、一躍脚光を浴びだした水の中にあるハート形の岩・ハートロック。この場所にはるか昔からある岩の付け根が、何百年何千年もの歳月をかけて波に侵食されたことでこのハート形になったと言われています。これからも年月が経つにつれて、もっともっとハート形に近くなるかも?
ハートロックは、岩を正面に少し左側から見たほうがよりハート形がきれいに見えるといわれています。島の北側にある「ティーヌ浜」にあります。
恋の島とよばれる所以にもなっているハートロックは、古宇利島のシンボルのような存在にもなっています。こんな風に、お友達や恋人と撮るのが大流行中!
愛にあふれる恋の島・古宇利島には一日じゃ足りない!というくらい見どころがたくさん。どこのビーチで泳げばいいの?おいしいグルメスポットは?宿泊はできるの?と迷わないように、島内の一押しスポットを徹底的にご紹介します!
古宇利島で泳ぐならここ!シーンによって選びたいビーチ4選
沖縄一綺麗なビーチをもつ!との声も名高い古宇利島。行ったは良いものの、いったいどこのビーチに行けばよいのかわからない・・・なんて方にむけて、シーン別におすすめのビーチを厳選して4スポットご紹介します。
子ども連れも安心。これぞ沖縄の海!な王道な楽しみ方ができる「古宇利ビーチ」
海水浴にビーチバレー、シュノーケルやバナナボートまで楽しむことができる古宇利島ビーチ。トイレやシャワー、無料の駐車場などの設備も充実し、古宇利大橋を降りてすぐの場所にあるアクセスの良さから、古宇利島イチの賑わいを見せるビーチです。
遊泳可能区域がきちんとロープで区切られているため、子どもも安心して遊ぶことができます。ザ・ビーチ!な王道な楽しみ方ができる古宇利ビーチは、夜になると満点の星空が鑑賞できるロマンチックなスポットに早代わり。
ハートロックやサンセット!景色を楽しむなら「ティーヌ浜(ハートロックビーチ)」
もちろんはずせない、ハートロックのあるティーヌ浜です。別名「ハートロックビーチ」とも呼ばれるこのビーチは、晴れた日の太陽が真上にあがるお昼の時間が、海が綺麗に見えておすすめです。
海水浴というよりはハートロックやサンセット、綺麗な海などの景色を楽しむのに適したビーチです。
古宇利島を一周できる古宇利一周線の北側に進むと、看板がでてきます。看板にしたがって農道を生みに下ると専用の駐車場が現れます。駐車場の利用料金は、1時間300円・1日500円、営業時間は、9時半から19時です。
南国の魚がすぐそこに!シュノーケルをするなら「トケイ浜(ポットホール)」
ティーヌ浜から少し東に進んだ場所にある、長く続く砂浜が美しいトケイ浜。自然のありのままの姿が残る素朴なビーチは、映画やドラマの撮影にもよく使われるスポットです。遠浅な特徴の海は、魚との距離が近く、潜ってすぐに南国の海を存分に堪能できます。シュノーケルを楽しみたい方にもってこいのビーチです。 すぐそばの専用駐車場は無料で、シャワーは300円で利用が可能です。
浜には「ポットホール」と呼ばれる大きな丸い穴があいた岩がいたるところにあります。自然のミステリアス現象の岩といわれるポットホール(円筒状空洞地形)は、岩の弱い部分や割れ目に水流が侵食し、できたくぼみのことです。普段目にすることのできない不思議な自然現象は一見の価値ありです!
沖縄人の祖が誕生した場所として伝承が残る「チグヌ浜」
沖縄版アダムとイヴの伝説の2人が生活していたといわれる「はじまり洞窟」と呼ばれる洞窟があるチグヌ浜です。ほかにも浜辺には、縄文時代の竪穴式住居もみつかっていて、この島には古くから人が住んでいたことがうかがわれます。
沖縄人誕生の地といっても過言でないこの砂浜には、周辺に駐車場やシャワー等もなく、海水浴をしているのはほとんどが地元の人。浜から数メートル渡った場所は深さがあり、満潮時には岩の先から飛び込みをしている子どもたちの姿も! とは言っても、浜から数メートル離れるとなかなかな深さがあるので注意が必要です。本島と島を結ぶ、入り口の「古宇利大橋」を渡った先にある駐車場に車を停めて歩いて行ける距離にあります。