長い人生、何もないに越したことはありませんが、漠然と心配なのが、様々なリスク。特に子育て中のママにとっては、早いうちからリスク対策はしておきたいと考えるのではないでしょうか。 そこで、今回は「生命保険」に注目。 賢いママなら押さえておきたい「生命保険の基礎知識」をテーマに
・生命保険ってどんな種類があるの?
・押さえておきたい生命保険の種類と専門用語
・賢い保険の選び方
を紹介します。
押さえておきたい民間保険の3つの分野
保険は大きく分けて3つの分野に分けられます。 「第一分野」「第二分野」「第三分野」の3つです。
第一分野は、主に人に関する保険。
例えば、人が亡くなったときのための終身保険・定期保険、お子さんのための学資保険、老後に備えた個人年金保険などで、「生命保険」にカテゴライズされる保険をさします。
第二分野は、主にモノが壊れたときの保障、およびそれによって人に迷惑をかけた場合の保障になります。
例えば、家が火事にあった時の火災保険、自動車が故障した・事故を起こした時の自動車保険、他人の物を壊してしまった時の個人賠償責任保険などで、「損害保険」に大別される商品です。
第三分野は、第一分野と第二分野が重なる部分、例えば、入院した場合を想定した「医療保険」や、「ガン保険」「介護保険」「傷害保険」といった人に掛ける保険です。
以前は、この第三分野の保険を国内の生保・損保が扱うことができませんでしたが、2001年7月以降は、国内全ての生保・損保で参入できるようになり、医療保険やガン保険の自由競争が行われるようになっています。
自分のニーズにあった保険商品を相談したい場合は、
1)保険の代理店を訪れて相談する
→最近は、複数の保険会社の商品を扱う窓口も増えているので、特定の保険会社だけでなく、複数の保険会社の商品を比較検討したい場合に適している。保険加入する場合は、申し込み時の担当者と、トラブル時の窓口が別になることが多い。
2)保険会社や代理店の営業(ライフプランナー)に相談する
→想定している保険商品が決まっている場合やオーダーメイド的にニーズに合わせて保険を組み立てたい場合向け。営業担当者が、そのままトラブル時の窓口になっているケースも多い(要確認)ので、信頼できる人に出会えれば、一生を通じた付き合いになることも。
3)ネットで相談
→少しでも保険料を安く抑えたい場合向け。ただし、オンラインでの相談になるため、ある程度、保険の知識があった方がスムーズに進めやすい傾向がある。
それぞれ、メリット・デメリットがあります。 どんなリスクに備えたいのか、といったニーズや、保険の知識レベルに合わせて、相談先を選ぶのが良いでしょう。
押さえておきたい生命保険の種類と専門用語
生命保険は、保障タイプで分けると、
・自分(被保険者)が亡くなった際、残された家族のための保険
・老後、生きているときのための保険
・子どものための保険
に分けられます。
自分が亡くなった際、残された家族のための保険としては、 「定期保険」と「終身保険」があります。
定期保険とは、1年や5年、10年といった具合に、契約期間が決まっている商品です。
契約期間満了後、契約更新できるケースもありますが、更新に伴い、保険料が上がったり、更新可能な年齢に制限がある場合も少なくありません。
保険金は、契約期間内に被保険者が死亡した場合に支払われます。 養育費や教育費がかかる子どもが成人するまでの期間の保障を厚くしたいけど、月々の保険料を抑えたい、といった場合に向いています。
一方、終身保険は、一生涯保障します。
つまり、途中解約をしない限り、契約は一生涯続くので、いつ亡くなっても保険金が支払われます。
最近は、ある年齢、例えば、65歳までに保険料の支払いを満了し、以後、保険料を支払わなくても、保険契約は継続しているタイプもあります。
老後に備える保険としては、個人年金保険や介護保険があります。 個人年金保険は「被保険者が生きている間もらえるタイプ」「死亡したら遺族が受け取れるタイプ」など、受け取り方、受け取る期間が様々あります。
介護保険は、要介護状態になった場合に年金を支払ったり、死亡したときに保険金が出るという保険です。
また、保険料のタイプで分けると、「掛け捨て」「貯蓄型」などあります。 貯蓄型は、一定期間、契約を継続すると定額が支払われるタイプや、解約時に返戻金があるケース、保険料満了期間を過ぎれば、解約しても継続してもまとまった金額の支払いが約束されているケースなど、様々です。 いざという時の保障も得つつ、貯蓄もしたい場合に向いています。 中長期に渡って保険に加入するつもりであれば、貯蓄型がお勧めです。
我が家にぴったりの保険の選び方のコツ
上述のように、一口に生命保険と言っても、種類は様々です。 ぴったりの保険を選ぶには、まず、どんなリスクに備えたいのかを整理しておくことが必要です。
以下、保険を検討する際、押さえておきたいポイントのいくつかをご紹介しましょう。
・保険に入る目的
まずは、ざっくりと自分が亡くなった時の遺族のためなのか、老後に備えてなのか、子どものためなのかを考えましょう。
死亡保障の保険は、一般的には夫が亡くなった場合を想定して加入する人が多いのですが、子どもが小さい場合は、妻が亡くなった場合の備えについても考えておいた方がいい場合があります。残された父子が無理なく生活するために、ベビーシッターやハウスキーパーなど、各種サービスを利用せざるを得ない可能性がある期間だけ、妻も定額保険に加入している、というご家族も少なくありません。
・定期保障にするのか終身保障にするのか
家計において住宅ローンや教育費は大きな部分を占めます。
これらの費用負担が大きい期間だけ、万が一の保障を備えておきたいのか、
それとも、自分が亡くなった後の配偶者の生活費についても念頭において、一生涯の保障した方がいいのか。
保障期間について話し合い、決めましょう。
・貯蓄目的か、保険料を抑えたいのか
例えば、十分な蓄えがあるなど、保障を厚くする必要性を感じていない場合は、貯蓄目的で保険を考えるのも一つの方法です。特に、貯金が苦手、あると使ってしまうという人は保険が向いています。
満期が来たときに納めた保険料以上の返戻金が戻ってくる保険であれば、仮に大きな病気や怪我をしなかった場合でも損することはありませんし、貯金代わりになります。
一方、前述の通り、教育費や養育費など、子どもにお金がかかる期間だけ、保障を厚くしたい場合は、定期保険で調整するもの良いでしょう。
保険と聞くと敬遠する方もいますが、保険には様々な種類があります。
自分のニーズと合う保険を見つけることができれば、万が一に備えた有効な手段になります。
また、生命保険料は、所得税の所得控除の対象になっているケースも。
さまざまな保障だけでなく、貯蓄機能もある保険もありますので、普通に貯金しているよりもお得な場合があります。
まずは、保険に詳しい専門家に相談して、賢い備えについて考えてみましょう。
提供・しゅふJOBナビ
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