PASMOが2022年3月12日より取扱規則を一部改定、2014年以来廃止していた払い戻し手数料を復活させます。それにより、3月12日以降は払い戻し後に受け取る金額が変わります。PASMOから発表された情報をもとに、その詳細について解説します。

PASMO払い戻しに関する取扱規則の変更点

PASMO払い戻しに関する取扱規則の変更点は以下の通りです。

変更前 変更後
払い戻し手数料なし ・PASMO1枚につきPASMO残額より払い戻し料220円を収受
・PASMO残額が220円以下の場合は残額全額を収受

参考:(株)パスモ PASMO取扱規則

なお、「一体型PASMO(クレジット機能を持つPASMO)」の更新時には、旧カードから新カードへのPASMO機能の移し替え手続きが必要です。その手続きの際に旧カードにチャージしたお金をいったん払い戻す形となりますが、その時は払い戻し手数料が発生しません。

PASMO払い戻し額の計算方法

払い戻し手数料が新たに発生することでPASMOの払い戻し額が変わります。そこで、払い戻し額の計算方法を変更前と変更後で比較してみましょう。

PASMOカード(記名、無記名、一体型)

変更前:チャージ金額+デポジット=払い戻し額
変更後:チャージ残額-払い戻し手数料(220円)+デポジット(500円)=払い戻し額

PASMO定期券(一体型含む)

変更前:定期券払い戻し計算額+チャージ残額+デポジット(500円)=払い戻し額

変更後:定期券払い戻し計算額+チャージ残額-払い戻し手数料(220円)+デポジット(500円)=払い戻し額

※赤字の部分が変更点となります。

また、払い戻しにあたっては以下の留意点もあります。

・チャージ残額が220円未満の場合はデポジットのみ返金
・一体型PASMO(PASMO定期券含む)はデポジットの返金なし

ここ数ヵ月のうちにPASMO払い戻しを検討中の方は、可能な限り3月11日までに払い戻しを行った方がいいでしょう。