伝説のロックバンド、クイーンの活躍を描いた映画「ボヘミアンラプソディー」ですが、作中にはあらゆる名曲が登場します。この記事では、「ボヘミアンラプソディー」に登場する名曲の数々を一つひとつご紹介します。クイーンの名曲の良さを知った上で、映画を見るとまた違った楽しみ方ができるでしょう。
伝説的ロックバンドQueen(クイーン)はどんな活躍をした?
今もなお語り継がれる伝説の存在であるロックバンド、クイーン。そんなクイーンについて、まずは基本的な活躍をまとめてみました。クイーンについてあまりよく知らない方は、まず彼らの活躍を追ってみましょう。どれだけ偉大なバンドなのかを知った上で映画を鑑賞すれば、また感想も変わるはずです。
いうまでもなく’70年代のロックを代表するバンド
クイーンはイギリスの70年代を代表するバンドと言えます。それまでの60年代、イギリスのバンドシーンといえばビートルズが世間を圧巻していました。70年代になって台頭したのがクイーンで、まさにイギリスの国民的英雄と言える存在です。
また、過去のバンドというわけではなく、現在においても熱烈なファンが多く存在しており、今もなお彼らの音楽に魅了される人は後を絶ちません。「フランス貴族風」というイメージで売り出したこともあり、当初はその斬新なルックス・音楽性に、本国のイギリスでは賛否両論が分かれていました。
しかし、日本においては早期から人気が高く、当時はアイドル的な立ち位置でも売れていたと言われています。それでも、数々のヒット作を世に生み出すうちに、イギリス国内でも人気は急上昇。ついには世界中で話題となり、名実ともにトップバンドとしての地位を確立しました。
クイーンの曲が大ヒットする理由は?
クイーンの曲はなぜこれほどまでに人々を惹きつけるのかというと、その理由はやはり斬新な楽曲構成に深く関わっているといえるでしょう。例えば、映画のタイトルにもなっている「ボヘミアンラプソディー」という楽曲を例にとってみます。
この曲は、中間部にオペラ風のコーラスが含まれています。今聴いても斬新に感じられるこの作品は、6分に及ぶ曲であるというのに最後まで飽きを感じさせません。さらに、ボーカルのフレディー歌い方自体が、オペラを感じさせる仕上がりであるのも特徴です。
これまでに同じようなアーティストはおらず、音楽界に衝撃が走りました。またブライアンのギターも、まるでバイオリンのような音色を奏で鮮烈な印象を残します。
新たな形でクラシックとロックの融合を見せたような彼らの演奏、そしてインパクトのあるキャラクターが、楽曲のヒット、ひいてはバンドそのもののヒットに繋がったのでしょう。
映画『ボヘミアンラプソディー』 のあらすじ【ネタバレなし】
まずはネタバレを含まない、「ボヘミアンラプソディー」のあらすじを紹介します。主人公の青年、ファルーク・バルサラは、ヒースロー空港の荷物係として働きながら芸術学校に通う青年です。彼はある日、地元のクラブで「スマイル」というバンドの演奏を見ます。
その公演後、ギタリストのロジャーとドラムのブライアンと顔を合わせた彼は、バンドのボーカルが抜けるということを聞き、自分を新しいボーカルにするよう提案します。そうして彼を加えたスマイルは舞台を迎え、ファルークの圧倒的な歌唱力とステージパフォーマンスにより、大成功に終わります。
その後ベースのジョンが加わり、スマイルは名をあらため「クイーン」として活動することになります。そう、ファルークこそが後のフレディー・マーキュリーだったのです。
新体制になってから順調にその名を世に知らしめるクイーンでしたが、その影でフレディーは自らの出自やセクシャリティーについて頭を悩ませていたのでした。
映画『ボヘミアンラプソディー』 のあらすじ【ネタバレあり】
ではここから、ネタバレありのボヘミアンラプソディーのあらすじを見ていきましょう。まだ見ていない方で、ネタバレは回避したいという場合は読み飛ばしてください。
ボヘミアンラプソディーのあらすじ①クイーンの結成
1970年、ロンドンで荷物の積み下ろしの仕事をする青年、ファルークバルサラは、厳格な父親の言いつけを無視してクラブハウスに出かけました。そこですれ違った女性に目を止めるファルーク。彼女は後に彼の婚約者となるメアリーでした。
また、そこで演奏をしていたスマイルのパフォーマンスに魅了され、終演後に彼らと話をします。そこでボーカルが抜けることを聞いた彼は、自分をアピール。2人の前で圧倒的な歌唱力を見せつけ、採用されます。
青年は名前をフレディーとし、活動を始めることになりました。そして一年後にベーシストのジョン・ディーコンが加入することとなり、いよいよ伝説のバンド、クイーンが形作られます。
ボヘミアンラプソディーのあらすじ②ボヘミアンラプソディの成功
破竹の勢いでヒットを生み出し続けるクイーンの活躍は、業界関係者のジョン・リードの目に留まります。彼の誘いでBBCの音楽番組に出演することになった彼らは、そこで「キラー・クイーン」を披露し、より世間にその名を知られることになるのでした。
バンド活動が波に乗るなか、フレディーは恋人のメアリーに永遠の愛を誓い婚約します。そしてアルバム制作へと漕ぎ出したクイーンは、次々に名曲を生み出し続けました。その中でもシングル用に作られた「ボヘミアンラプソディー」は、6分を超える大作となりました。
演奏時間の長さから、レコード会社のレイ・フォスターには反対されますが、それを押し切る形でシングルとして公表します。結果、ボヘミアンラプソディーを収めたアルバムは世界中で大ヒットを記録したのです。
ボヘミアンラプソディーのあらすじ③クイーンの苦悩
ボヘミアンラプソディーのヒットもあり、順調に見えたクイーンでしたが、この頃からフレディーの内面に翳りが見え始めます。それは、自身のセクシャリティーに関することでした。メアリーと婚約していた彼でしたが、自分の内面に違和感を覚え始めていたのです。
フレディーの内面を察知していたメアリーは、自ら彼に別れを告げます。その後フレディーはマネージャーであったポール・プレンターと親密な関係になり、メンバーとの間に軋轢が生まれます。
メアリーには新恋人ができる一方、フレディーは悪趣味な酒浸りのパーティーに参加したりと、自らを破滅への道へと追い込むのでした。そして極め付けは、他のレコード会社と結んだ彼のソロ契約です。
これによって、フレディーは家族とまで言い大切にしていたクイーンのメンバーとの仲を絶つことになりました。
ボヘミアンラプソディーのあらすじ④ラスト
ポールと共にソロ活動を続けていたフレディーでしたが、周囲には自分の言いなりになる人間ばかりで、ある種の孤独を感じるようになっていました。そんな時、メアリーが彼の元を訪ねます。
体調を崩して寝込んでいたフレディーの現状を見て、かつての仲間達の元へ戻るようにと言うメアリー。その言葉に心を動かされたフレディーは、ポールとの関係を切ってかつての仲間の元へ謝罪へ向かいます。
彼の言葉を受け入れたメンバーは、チャリティーコンサートであるライヴ・エイドに出演することを決意しますが、その折フレディーがエイズに感染していることが発覚します。
どうしてもステージに立ちたいというフレディーの気持ちを尊重し、舞台に立つクイーン。それはのちに”伝説”と呼ばれることになるステージとなるのでした。
映画『ボヘミアンラプソディー』 で聞けるクイーンの名曲7選
ボヘミアンラプソディーの作中では、さまざまなクイーンの名曲が聴けます。ここで、それぞれの名曲を一つひとつ紹介します。誰もが知っているあの有名な曲から、隠れた名曲まで様々な楽曲が登場します。クイーンについて知る上で欠かせない、彼らの作った作品を味わいましょう。
クイーンの名曲と解説①Killer Queen
イギリスのヒットチャート2位になったKiller Queenです。BBCの番組に出演した際披露した曲で、クイーンの名を世に知らしめるきっかけとなりました。ボヘミアンラプソディーの作中では、BBCに出たクイーンのメンバーが口パクで演奏している様子が再現されていました。
クイーンの名曲と解説②Love Of My Life
続いて紹介するLove Of My Lifeは、フレディーがメアリーのために作ったとされる楽曲です。アルバム「A Night At The Opera」に収録されていることでも知られます。この曲のスタジオ・バージョンでは、ブライアンがハープを演奏しています。
クイーンの名曲と解説③We Will Rock You
お馴染みのリズムで始まる「We Will Rock You」は、誰しもが耳馴染みのある曲でしょう。ボヘミアンラプソディーの作中では、この楽曲が誕生するまでのストーリーが描かれています。ブライアン・メイがメンバーの前でこの曲のリズムの足踏みを聴かせるシーンですが、映画の中でも印象的な見どころです。
クイーンの名曲と解説④Somebody to Love
この曲は、ボヘミアンラプソディーの作中で二度流れます。一度目はウェンブリースタジオの映るシーンで、外の様子から観客の様子が映し出されるところで流れます。二度目はライヴエイドの日、フレディーがハットンの家に向かう途中で聞くことができます。
アレサ・フランクリンというアメリカの女性シンガーソングライターに、フレディーが影響されて作った曲とされています。情熱の感じられる曲で、落ち込んでいる時に聴くと勇気をもらえる作品です。
クイーンの名曲と解説⑤Bohemian Rhapsody
映画のタイトルにもなっている楽曲、Bohemian Rhapsodyは、作中でその作られる過程が丁寧に描かれています。この楽曲の歌詞に関する解釈は様々なところで議論が闘わされていますが、作中でも言及があるように「聴く人の解釈」に委ねられています。
自分ならこの楽曲をどう受け取るか?そう自問自答しながら聴くと、新たな良さが見えてくるかもしれません。
クイーンの名曲と解説⑥We Are The Champions
クイーンが出演した伝説のステージ、ライヴエイドでフレディーがたくさんの観客たちと一緒に歌ったシーンが印象的な楽曲、We Are The Champions」です。伸びやかに歌う様子が気持ち良い一曲で、ライブ映えする楽曲でもあります。
ボヘミアンラプソディーの作中で、この曲が演奏されるシーンでの観客の歌声は実際のライブの時の音源がそのまま使用されています。こんな裏話も取り入れながら視聴すると、映画鑑賞をより一層楽しめるでしょう。
クイーンの名曲と解説⑦Another One Bites the Dust
作中では新しいマネージャーが決定するシーンで流れている、「Another One Bites the Dust」です。邦題は「地獄へ道連れ」で、荒々しい世界観を表現した楽曲となっています。
ベースのジョンによって作曲されたもので、ソウルやファンクなどのブラックミュージックから大きな影響を受けています。元々は、クイーンのメンバーと親交のあったマイケル・ジャクソンに提供される予定でしたが、マイケルが辞退したために彼らの楽曲として発表されました。
映画『ボヘミアンラプソディー』 のキャスト
ここからは、ボヘミアンラプソディーでクイーンのメンバーを演じ切ったキャストたちをご紹介します。彼らの尽力によって、映画はより感動的なものとなりました。それぞれのメンバー、周辺の人物を演じた役者ごとに紹介しますので、映画を見る前にチェックしておいてください。
キャスト①ラミ・マレック(フレディ・マーキュリー)
ボーカルのフレディ・マーキュリーを演じたのはラミ・マレックです。彼はインド系アメリカ人であり、インド出身の両親を持つフレディに元から近い部分があります。それに加え、普段は数週間で終わらせるという役作りに一年を費やしたこともあり、作中での彼の姿はかなりフレディに近いものに仕上がっていました。
その結果、2019年のアカデミー主演男優賞を見事受賞するなど、各方面からその役作りの努力が認められています。ライブ中のパフォーマンスはもちろんのこと、私生活を演じるシーンでも、些細な仕草に至るまでフレディを見事に演じ切っています。
キャスト②グウィリム・リー(ブライアン・メイ)
クイーンの音楽を”人生の讃歌”と呼んで親しむグウィリム・リーは、その深い愛を演技に反映させました。映画を撮影している最中は、いつもブライアン・メイになり切っていたという彼は、この映画を通してよりクイーンの楽曲への理解が深まったと語っています。
ギターの名手であるだけではなく、天体物理学の博士号を持っていたり、動物保護活動をしていること、3D写真の専門家である側面など、様々な一面を持っているブライアン・メイ。そんな彼をのことを、演じたグウィリム・リーは心から尊敬しているようです。
キャスト③ベン・ハーディ(ロジャー・テイラー)
端正な顔立ちで知られるロジャー・テイラーを演じたのは、同じく整った顔立ちの俳優、ベン・ハーディです。彼はドラム未経験だったのですが、オーディションの段階では「ドラムを叩ける」と嘘をついたようです。それでも撮影までに何とか間に合わせたというプロ意識を持ち合わせています。
なんと彼、ロジャー役を務めるにあたってロジャー・テイラー本人からドラムのレッスンを受ける機会をもらえたようです。このように、実際のメンバーとの繋がりが垣間見えるのもこの映画の面白いポイントです。
キャスト④ジョゼフ・マゼロ(ジョン・ディーコン)
初代ジュラシック・パークで子役として出演した過去を持つジョゼフ・マゼロは、寡黙なベーシストのジョン・ディーコンを演じ切りました。セリフは極端に少ないのですが、本人ととても容姿が似ていることもあり、違和感なく溶け込んでいました。
キャスト⑤ルーシー・ボイントン(メアリー・オースティン)
フレディーの婚約者として常に彼を支え、別れた後もフレディーのことを気にかけ続けてくれたメアリーを演じたのはルーシー・ボイントンです。なんとルーシーは、映画の撮影後にフレディーを演じたラミ・マレックと交際に発展したとのことですから驚きです。
キャスト⑥アレン・リーチ(ポール・プレンター)
フレディーのマネージャーであり、後の恋人でもあったポール・プレンターを演じたのはアレン・リーチです。フレディーを支配しようとする、痛々しいまでのポールの姿を演じ切ったアレン・リーチの演技にも注目してみてください。
クイーンの楽曲も楽しめる感動の名作!
クイーンの数々の名曲を楽しむことができる映画「ボヘミアン・ラプソディー」。音楽の素晴らしさとクイーンの歴史、両方面から楽しめる映画ですので、ファンはもちろん、クイーンのことをあまり知らないという方でも楽しめる構成になっています。
才能に溢れる個性的なメンバーを演じ切ったキャストたちの演技にも注目しながら、ぜひ一度鑑賞してみてください。
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