こんにちは。スイーツをこよなく愛するムッシュ・サトウです。

今回お邪魔したのは、目黒区八雲の住宅街にたたずむパティスリー『アディクトオシュクル』です。アディクトオシュクルとは、フランス語で“砂糖中毒”のこと。純粋に甘いものを愛するパティシエール自身のことに由来する店名なのだとか。

砂糖好きのムッシュサトウとして活動している自分としてはシンパシーを強く感じ、以前から足繁く通う名店のひとつでもあります。

フランスの古典菓子から季節を存分に感じられるスイーツまで、毎回異なるラインナップで出迎えてくれる大好きなお店です。

濃厚ムースとイチゴの酸味にファン多数 「フレジエ」

甘いものを愛するパティシエールによる、本格フランス菓子の店 八雲『アディクトオシュクル』
(画像=『PARIS mag』より引用)

まずはファンが非常に多いフレジエ。たっぷりのクレームムースリーヌの程よい濃厚さとイチゴの酸味とが、心地よく混ざり合い絶妙なバランスを生み出す1品。リキュールの華やかな香りが正統派のフレジエをよりリッチな印象に仕上げ、気が付くとペロリと食べ終えてしまっています。

その時期に一番おいしいイチゴを使い、できるだけ長い期間を通して愛するファンの元へ届けられるフレジエです。

パリの風景を思い出す懐かしの味 「フラン」

甘いものを愛するパティシエールによる、本格フランス菓子の店 八雲『アディクトオシュクル』
(画像=『PARIS mag』より引用)

「ごくあたりまえの、オーソドックスなフランス菓子をそのまま日本で」というお店のコンセプトを体現した商品のひとつであるフラン。もったりとしたくちどけに卵のコクが広がる優しい味わいは、まさにフランスのブランジュリーでいただいた味そのもの。

パリの街角の風景を思い出させるような、懐かしい味です。個人的にももっとも好きなフランス菓子のひとつであるフランが都内のお店で食べられる喜びがあります。

希少な果実を丸ごとぜいたく使いした 「黒イチジクのタルト」

甘いものを愛するパティシエールによる、本格フランス菓子の店 八雲『アディクトオシュクル』
(画像=『PARIS mag』より引用)

次はめずらしい1品を。季節限定、それも非常に限られた時期にしかお目に掛かれない、ましてや日本では生産地が限られていて、まだまだ知名度の少ない黒イチジクがぜいたくにも丸ごと使用されたタルト。さすが「アディクトオシュクル!」と言うべき商品です。

ねっとりと甘みの凝縮された果肉にカシスのコンポートとクレームムースリーヌが混ざり合い、絶妙なハーモニーを生み出します。

※販売時期は10〜11月頃(その年の収穫期による)。

華やかな「イチゴとピスタチオのガトープランタン」で春を先取り!

甘いものを愛するパティシエールによる、本格フランス菓子の店 八雲『アディクトオシュクル』
(画像=『PARIS mag』より引用)

マドレーヌの土台にピスタチオのガナッシュクリームとイチゴのコンフィチュール。華やかな見た目がショーケースでもひときわ映え、これから春にかけてお目見えするであろうお気に入りのガトーです。

未知なるスイーツ体験を 「スープ シトロン」

甘いものを愛するパティシエールによる、本格フランス菓子の店 八雲『アディクトオシュクル』
(画像=『PARIS mag』より引用)

ヴェリーヌに入れられたとろみのあるスープ状の1品、スープ シトロン。レモンクリームにムースオショコラというめずらしい構成ながら、レモンのさわやかな酸味と中層のショコラの甘味とが複雑に溶け合い、味わったことのないながらも非常にしっくりくる後味が尾を引きます。表面のメレンゲのしゅわっとした軽さがまたおもしろい表情を与えてくれるシンプルな名作です。

“砂糖中毒”なパティシエールの愛が感じられるスイーツの数々、お楽しみいただけたでしょうか。スイーツ激戦区に所在しながらも、唯一無二のお菓子で訪れる人たちを虜にするこちらの名店は、私たちの日々にいろどりを与えてくれること間違いなしです。

■お店の情報
アディクトオシュクル
住所: 東京都目黒区八雲1-10-6
営業時間:11:00~17:30 (商品なくなり次第閉店)
※取材当時の内容となります。最新情報はお店のHPやSNSをご確認ください。


提供・PARIS mag(シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン)

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