わかり合えなくても、一緒にいようとすること

宇垣美里「人と人ってわかり合えないけれど…」マンガが教えてくれたこととは
(画像=『女子SPA!』より引用)

原稿には時事ネタも適宜(てきぎ)からめているが、「もともとマンガというもの自体が週刊連載や月刊連載といったサイクルで表現されているし、読者のほうをすごく向いているメディアだから、内容的にも時事を反映しているものが多い。だから、世の中の出来事とリンクさせやすいのかもしれません」

宇垣にとってマンガとは、人とコミュニケーションする際の心構えを教えてくれるメディアでもある。

「これはマンガから教えてもらったことなんですが、人と人って根本的にわかり合えない。それは結論ではなく、前提なんですよね。そのことで怒ったり絶望してしまうのではなくて、わかり合えていないくせに、それでも頑張って一緒にいようとする人たちの物語が私はすごく好きなんです。一瞬でもいいからわかり合うことをあきらめずに努力している登場人物たちを見ると、かくありたい、と強く思います」

きっと“あなた”のことも救ってくれる作品がある

マンガは、エンタメは、腹の足しにはならないが、心の栄養になる。

「私が大好きな作品は、私を救ってくれた作品でもあります。そのうちのどれかはきっと、“あなた”のことも救ってくれるはず。それを探す、手引書にしていただけたら」

求めよ、さらば与えられん。まずは、本書を手に取ることから始めよう。

『今日もマンガを読んでいる』 週刊文春の連載「宇垣総裁のマンガ党宣言!」待望の書籍化。小説家・恩田陸との対談や「マイメロ論」で話題になった『Quick Japan』巻頭エッセイも特別収録

宇垣美里「人と人ってわかり合えないけれど…」マンガが教えてくれたこととは
(画像=『女子SPA!』より引用)

【宇垣美里】 ’91年、兵庫県生まれ。TBSアナウンサーを経て、’19年よりフリーとなり、テレビ、ラジオ、執筆、CM、俳優と活躍の場を広げている。著書に『風をたべる』(集英社)、『宇垣美里のコスメ愛』(小学館)、『愛しのショコラ』(KADOKAWA)がある

取材・文/吉田大助 取材/村田孔明 撮影/井上たろう 週刊SPA!編集部

提供・女子SPA!



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