恋は盲目という言葉を聞いたことのある人は多いでしょうが、それがどういう意味なのかわからない人もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、「恋は盲目」とはどういう状態なのか、その意味やそれと同じような意味の言葉、恋愛に盲目な状態から冷静になる方法などを考えて行きましょう。
恋は盲目の意味とは?類語は?
恋は盲目の意味とは
「恋は盲目」とは、「恋におちると、理性や常識を失ってしまうということ」を指します。恋をすると人は人間としての理性や常識を失い、寝ても覚めても相手のことしか考えられない、自分と相手のこと以外はどうでもいいという状態になり、仕事が手につかなくなり、日々の生活に支障をきたすようになるという意味です。
人生においてそれだけ夢中になれることがあるというのは何も悪いことばかりではありません。恋愛の醍醐味とも言えますし、若さの特権とも言えます。盲目になれるほどの恋愛が出来るということを必要以上に怖れることはありませんが、生活に支障をきたすほどのめり込んでしまうのはやはり考えものです。
恋は盲目の類語
「恋は盲目」の類語ですぐに思いつくのは「痘痕も靨(あばたもえくぼ)」ではないでしょうか。自分が好きになった相手であれば欠点さえも長所に見え、あばた(天然痘にかかって治ったあと、顔の皮膚に残る小さなくぼみ)でさえ、ひいき目で可愛らしいえくぼに見えるという意味を指します。
他にも、「逢いたいが情、見たいが病(恋をしていると離れれば逢いたくなり、常に相手を見ていたいといった気持ちが抑えがたくなるさま)」や、「愛は屋烏に及ぶ(人を好きになると、その相手に関するすべてのものに愛情が及ぶこと)」など、激しい恋愛に関する故事やことわざは多くあります。
恋は盲目になりがちな人の特徴8選
恋は盲目になりがちな人の特徴①寂しがり屋
恋は盲目という状態になりやすい人には共通する特徴があります。その中でも常に誰かと一緒にいたい、ひとりでいたくないという「寂しがり屋」の人は盲目的になりやすい傾向にあります。
ひとりでいることが出来ない「寂しがり屋」の人は、一緒にいてくれる恋人の存在が自分のすべてだと思い込むようになり、恋は盲目という状態になりやすいでしょう。自分の存在を認め、時間を共有してくれることに安心感を覚えると同時に、恋人だけが心の拠り所となるため周りに目が向かなくなります。
恋は盲目になりがちな人の特徴②自分に自信がない
自分に自信がない人も「恋は盲目」状態になり、自分を肯定し愛してくれる恋人以外に興味を示さなくなる傾向にあります。「こんな私のことを大切にしてくれる」という気持ちが殊更に恋人を特別視する要因となり、世界中でたったひとりの特別な存在に感じるため、周りが見えないほど執着するようになります。
恋は盲目になりがちな人の特徴③夢や目標がない
自分自身に夢や目標などがない人も「恋は盲目」状態になりやすいと言えるでしょう。自分ひとりの時間を必要としないため、すべてのことを恋人と共有するようになります。その結果、恋人の夢や目標が自分のものだという感覚に陥り、一層恋人との時間にこだわるようになり、周囲に対する興味がなくなって行きます。
恋は盲目になりがちな人の特徴④決断力がない
優柔不断な人や決断力に欠ける人も「恋は盲目」状態になる傾向にあります。何かを決めなくてはいけないときに恋人を頼り、恋人が答えを与えてくれることが当たり前になって行くと、恋人を失うことが人生を失うことと同じだと感じるようになります。そのため恋人に執着し、周りは後回しになってしまうのです。
恋は盲目になりがちな人の特徴⑤恋愛以外の趣味がない
趣味と呼べるものを持っていない人も「恋は盲目」状態になり、恋愛以外に夢中になれるものがないため、恋愛に固執する傾向にあります。仕事以外の時間はすべて恋人に費やすことになり、恋人と過ごす時間が自分の人生においてもっとも大切なものだと感じるようになるため、友達が疎遠になることも多いでしょう。
恋は盲目になりがちな人の特徴⑥周りの言葉に耳を貸さない
自分の考えが正しいと信じて疑わない人も「恋は盲目」状態になりやすいでしょう。恋人の悪い噂などから周りがその恋愛を止めても、自分が正しいと思っているため耳を貸すことがありません。むしろ「自分だけが彼を理解してあげられる」と捉え、ますますその恋にのめり込んで行きます。周りの言葉は雑音にしか聞こえません。
恋は盲目になりがちな人の特徴⑦恋に恋をしている
恋愛経験の浅い人は恋に恋をしていることが多く、「恋愛とはこうあるべき」という情報を鵜呑みにしているため「恋は盲目」状態になりやすいでしょう。恋人なんだから、付き合っているのだからと、恋というものの本質を知らずに恋人同士であることを重要視するため、それ以外のことを考える余裕をなくしてしまいます。
恋は盲目になりがちな人の特徴⑧男性に依存してしまう
恋愛におけるすべてを恋人に依存している人は「恋は盲目」状態に陥る典型と言えます。恋人がいないと何も出来ない、何も決められないと思い込み、恋人の存在が生きて行く指針となっているため、恋人以外は何も要らないとさえ感じています。恋人こそが自分のすべてだと思っているため、自分のことすら犠牲にするのです。
恋愛において冷静になる方法
冷静になる方法①恋愛とは何かを考える
他のことが手につかない、寝ても覚めても恋人のことばかり考えてしまいひどく疲れる、そういう「恋は盲目」の状態から抜け出す方法として、まず「恋愛とは何か」を考えてみることが大切です。
恋愛とは、一方通行ではなくふたりで考え育んで行くものです。嫌われないために我慢をするのではなく好かれるために努力をするものであり、自分を削って与えるものではなくお互いが譲り合い与え合うものなのです。そして恋愛は当事者ふたりだけで成り立つものではありません。周りの人の理解や協力が不可欠なのです。
冷静になる方法が知りたいのであれば、客観的な視点はとても重要です。ふたりの恋が周りからどう見えるのか、あなたがどう映るのかを聞くことで冷静に考えることが出来るようになります。
冷静になる方法②自分を好きになる
恋人に認められるから価値があるのではなく、あなたに価値があったからこそ好かれたのだということを忘れてはいけません。自分を大切に、丁寧に生きられない人に魅力を感じる人はいません。恋人の付属品としてではなく自分自身を好きになり、自分のために生きる方法を第一に考えることが、冷静さを取り戻す一歩となります。
冷静になる方法③ひとつ課題を作る
どんなに小さなことでも良いので、自分にひとつ課題を作ってください。いつもより10分早く起きる、新聞を読む、テレビのニュースを見る、鉢植えを育てる、何でも構いません。毎日続けられることをひとつ、自分で決めてそれを続けてみましょう。続けることで達成感が得られ物事を冷静に捉えることが出来るようになります。
外からの評価ではなく、自分で決めて行った方法で得られる自信は、経験に裏打ちされているものなので確かなものとなります。