横浜市中区にある庭園・三渓園は、古くから梅の名所として知られ、毎年2月~3月には約600本の梅が咲き乱れることで有名です。この時季、三渓園では「観梅会」という梅まつりも開かれ、盆栽展や猿まわしなどのイベントとともに賑わいを見せます。ここでは、春を感じる華やかな「観梅会」の様子と、三渓園の見どころをご紹介します。
三渓園とは
横浜市にある三渓園は、製糸・生糸貿易で財をなした実業家・原三渓氏によって造られました。東京ドーム約4個分の広大な敷地は、原氏の私庭として使われていた「内苑」と、当時から一般にも公開され、文化人たちの交流場所にもなっていた「外苑」とにわかれています。
今回ご紹介する梅はもちろん、春は桜やツツジ、秋には紅葉も楽しめます。横浜という土地柄、海外からの観光客も多く、関東近郊で日本の四季を感じられる場所として人気が高い庭園です。
春の訪れを感じる「観梅会」
毎年2月上旬から3月上旬にかけて開催
例年「観梅会」は、2月上旬から3月上旬に行われます。2022年はまだ詳細は決まっていません。三渓園の公式インスタグラムによると、2022年は1月中旬すぎには早咲きの梅がちらほらと、つぼみをつけています。
園内に植えられている約600本の梅は、江戸時代に梅の名所として知られていた川崎や東京から移植されたもの。また、中国・上海から贈られた紅梅も見事な花を咲かせています。
また会期中は、梅の盆栽展も同時開催されており、大切に育てられた自慢の盆栽が数多く出品されています。
観梅会を盛り上げるイベント~猿まわし~
三渓園の観梅会をさらに盛り上げるイベントとして、会期中の週末には中央広場で猿まわしが行われており、家族連れを中心に賑わっています。日光猿軍団からやってきた芸達者な猿のしぐさに、思わず笑みがこぼれてしまいます。
まだ肌寒い早春だから~おしるこ~
梅の美しさに気を取られて歩いていても、やはりまだ肌寒い春のはしり。三渓園には茶屋が4つありますが、そのうちのひとつ「待春軒」では温かいおしるこがいただけます。たっぷり小豆が入った少し甘めのおしること、昆布茶の塩気がマッチして、ほっこり。
三渓園のみどころ
三渓園には京都や鎌倉から集められた歴史的建造物が17棟あり、そのうち10棟は重要文化財に指定されています。梅を見ながら歩いていても、その立派な建物もやっぱり気になるところ。ここでは、梅以外の三渓園の見どころをご紹介しましょう。