昭和に大流行したドラマ『夢千代日記』の舞台として知られる湯村温泉は、兵庫県北部山陰の但馬地方にあります。街の中心にある摂氏98度の荒湯からは常にもくもくと湯けむりが上がり、足湯や川沿いの散歩道を包み込み、街全体が温泉情緒にあふれています。今回はそんな湯けむり漂う温泉街を楽しみながら散策できる、湯村温泉の7つの見どころについてご紹介します。
【1】荒湯
湯村温泉の中心にある源泉の荒湯は、摂氏98度の温泉が自然湧出しています。
荒湯は一般開放されており、温泉卵を作ったり、野菜を湯がいたりすることができ、多くの観光客で賑わっています。
特に、湯に13分ほどつけてできる「荒湯たまご」はお手軽に楽しむことができ、大人気です。周囲に建つお土産店等で温泉卵用の卵が売られているので、手ぶらで楽しむことができます。
【2】ふれあい手形散歩道
温泉街を流れる春来川(はるきがわ)沿いの散歩道には、湯村温泉にゆかりのある芸能人や文化人の手形がズラリと並んでいます。
有名歌手や有名スポーツ選手の手形が数多くあり、見て歩いているだけで話に花が咲き、盛り上がります。
荒湯の湯けむりが漂うなか足湯を楽しむ観光客の姿は、湯村温泉を代表する光景の1つです。
【3】杜氏館
杜氏館の杜氏(とうじ)とは、酒造りの最高責任者のことです。雪深いこの地域では農業ができない積雪期に、全国各地に酒造りの出稼ぎへと出かけていたそうです。
館内では、当時の但馬杜氏に関する資料や、酒造りに使われた道具などが展示されています。
入館料無料で気軽に立ち寄ることができるので、ぜひ見学してみて下さいね。
【4】夢千代館
夢千代館は、昭和に大流行したドラマ『夢千代日記』をテーマにした博覧館です。
昭和の古き良き時代が再現されており、まるでタイムスリップしたかのような感覚を楽しむことができます。
夢千代館 アオギリの湯
夢千代館のすぐ前には、アオギリの湯という足湯があります。
アオギリの湯の名前の由来は、広島県に投下された原爆で焼けただれながらも新芽を出し、当時の人々に希望や勇気を与えたといわれている「被爆アオギリ」からきています。
夢千代館では、この被爆アオギリの2世・3世の苗を譲り受け育てています。人々がたくましく生きてきた昭和の時代を再現した、夢千代館のイメージにぴったりです。