肌の色に差が出るのはなぜ?
私たちの体の色は、「天然色素」であるメラニンと大きく関係しています。
メラニンには、2種類のメラニンがあります。
①黒~茶の「真性メラニン」
②黄~赤の「亜メラニン」
①「真性メラニン」は黒から茶色をしていて、②「亜メラニン」は黄色から赤色をしています。この「真性メラニン」と「亜メラニン」のバランスが肌の色を構成しています。
特に肌の色には、黒から茶色の「真性メラニン」が大きく関係しています。「真性メラニン」には紫外線から肌を守る働きがあり太陽に当たるとその量が増えると言われています。
黒から茶色である「真性メラニン」が増えた状態こそ、日焼けと呼ぶ肌の状態のことになります。つまり肌が白い人は、「真性メラニン」が少量しか含まれていないからと言えます。そのメラニンの数は遺伝によって決まると言われています。
日本人は美白好きな傾向がある?
日本人は色白を好む傾向があります。健康的に焦げた肌を好む欧米人と比べて、なぜ日本人は色白を好むのでしょうか。
日本人には昔、「おしろい」という化粧が施されていました。しかし「おしろい」は貴族などの上級階級の人のみが買うことができたもので、白い肌は上級階級の証でもありました。
また「肌は内蔵の鏡」という言葉も昔から言われていて、色白の女性は内臓が健康な証だと言い伝えられていました。このような理由から日本人は色白の肌に憧れるようになったと言われています。
色白の人には、「清潔感」や「ピュア」な印象を持つことが多く、美白であればあるほど思わず触れたくなってしまう、病弱に見えて守ってあげたくなるなどの好まれる理由もあるようです。
「色白は七難隠す」とは?
日本には「色白は七難隠す」とのことわざも言い伝えられています。「色白は七難隠す」とは、色白の女性は顔の形に多少の欠点があっても、それを補って美しく見えるということです。では具体的には、どのような七難を隠すと言われているのでしょうか。
まず1つ目は、顔立ち。色白の人は肌が綺麗に見えるので、顔立ちがごまかされると言われています。
2つ目は、性格です。色白の人はその白さから、純粋やピュアという印象を持たれやすいので、性格のきつさが隠すことができると言われています。
3つ目は暮らしぶりです。白は清潔感を連想させるので、私生活が乱れていても、規則正しい暮らしをしているというイメージが持たれやすいそうです。
4つ目は、歳をとることです。色白の人は歳を重ねても肌のくすみを感じさせにくいので、若々しく見えます。
5つ目は、運の良さです。白は昔からお祝いを表す色なので縁起が良いとされています。
6つ目は、色気です。色白な肌には思わず触りたくなってしまうような柔らかそうな魅力があります。
最後の7つ目は、品です。白は高貴を感じさせる色なので、みすぼらしさを隠すと言われています。
良いことづくめな色白の肌。それではどの都道府県が一番色白の人が多いのでしょうか。