山口土産の定番・月でひろった卵に、山口を代表する銘菓である外郎(ういろう)や舌鼓、そして名産品である夏みかんに、ふぐを使ったスイーツからグルメ、ドリンクまで、山口で買うべきおすすめのお土産を厳選してご紹介します。
1.月でひろった卵(果子乃季)
間違いない山口土産といえば「月でひろった卵」。1986年にANAの機内で提供する茶菓子として開発されたのがはじまりで、ほぼ4年に一度開催される「全国菓子大博覧会」では内閣総理大臣賞を受賞しています。
とろとろのカスタードクリームをふわふわのカステラ生地で包んだお菓子で、カスタードクリームには刻んだ和栗も入っています。素材にこだわり、カスタードクリームには山口県産の牛乳と卵、生地には名水「琴名水(きんめいすい)」を使用。琴名水とは工場の地下から湧く水で、厚生省のおいしい水の要件をほぼ満たしている水です。
たっぷり入っているカスタードクリームは甘さ控えめの優しい味わいで、お子様からご年配の方まで喜ばれるでしょう。1個から販売しているのバラマキ土産にもおすすめ。2個入は巾着型のパッケージで可愛いですよ!【1個:200円、2個入:400円、4個入:800円、8個入:1,600円、12個入:2,400円】
2.御堀堂の外郎
山口県を代表する銘菓に「山口外郎(やまぐちういろう)」があります。他県のういろうと異なる特徴は、主な材料がわらび粉であること。プルンプルンと弾力があり、もっちりとした食感が楽しめます。
山口外郎を製造販売するお店はたくさんありますが、なかでも人気は、山口市にある昭和2年創業の外郎専門店「御堀堂(みほりどう)」。
ラインナップは白外郎、黒外郎、抹茶外郎の3種類あり、定番の「白外郎」はさっぱり優しい味わい、「黒外郎」は白外郎に黒糖の風味と甘みを加えたもので、「抹茶外郎」は京都の抹茶を練り込んでおりほんのりとした苦味が特徴です。
一番人気は定番の白外郎だそうですが、一本230円とお手頃価格なので、3種購入して違いを楽しんでみるのはいかがでしょうか。一本85gと少量で、ペロリと食べられてしまいますよ。賞味期限は約1週間です。【1本(85g):230円】
3.舌鼓(山陰堂)
山口市にある創業明治16年の老舗和菓子店・山陰堂でつくられている銘菓「舌鼓」は、柔らかい求肥で白あんを包んだ上品なお菓子。ひとつひとつに「舌鼓」と焼印もされています。ういろうと並ぶ、山口県を代表するお土産で、おもたせにも重宝されます。
とろけるようなフワッとした求肥が、ほどよい甘さの白あんを優しく包み込んでおり、ホッとする味わい。賞味期限は1週間になります。【6個入:1,275円、10個入:2,109円、15個入:3,240円】
4.夏蜜柑丸漬(たけなか)
夏みかん栽培発祥の地として知られている、山口県萩市の伝統菓子が「夏蜜柑丸漬(なつみかんまるづけ)」。夏みかんの形をそのまま生かした、インパクトのあるお菓子です。中の果肉を取り出し皮だけとなった夏みかんを砂糖漬けし、中に羊羹を流し込んでいます。
写真の夏蜜柑丸漬は、夏みかんの栽培、加工、販売までを一貫して行なっている「たけなか」のもの。夏蜜柑丸漬の製造はすべて手作業のため、一週間ほどかかるそう。
甘さ控えめの白羊羹と、オレンジピールのようなほろ苦い皮が、爽やかなハーモニーを奏でます。上品な味わいで、お茶請けにもぴったり。賞味期限は30日間になります。【1個:980円】
5.利休さん(吹上堂)
山口県宇部市を代表する銘菓として愛され続けている「利休饅頭」。名前の由来は、お茶会で出された饅頭を茶人・千利休が気に入ったことからという説が有力です。
大正10年創業の老舗和菓子・吹上堂では「利休さん」というネーミングで利休饅頭を販売しています。利休さんは直径2cmほどの、可愛らしい一口サイズの蒸しまんじゅう。白あんと黒あんの2つの味が楽しめます。しっとりとした生地に甘すぎない餡、なによりサイズが小ぶりのため、何個でも食べられてしまいそう。素朴ゆえに、万人に好まれるお饅頭です。
10個入から70個入まで販売されていますが、10個入は小さな手提げ紙袋タイプになっており、しかも360円!手提げ紙袋のまま、バラマキ土産として配るのもアリです。賞味期限は14日間になります。【10個入:360円、16個入:580円、24個入:860円】
6.夏みかんオレンジ4キュート(柚子屋本店)
夏みかんや柚子、だいだいの加工品を製造販売する「柚子屋本店」。ドリンクから調味料、スイーツまで様々な加工品を作っており、人気商品のひとつが「夏みかんオレンジ4」シリーズです。「4」というのは、4倍に希釈して飲むから。つまりコスパがとてもいいんです!
人気の秘密はコスパの良さだけではなく、地元萩産の夏みかんを使用しており、保存料無添加、着色料不使用、残留農薬なしと安心安全であること。そして香り高い萩の夏みかんの果汁をたっぷり使った爽やかな味わいで、水で薄めるだけでなく炭酸やお酒で割ったり、シャーベットにしたりと様々に味わえるのも魅力です。
お土産におすすめしたいのは、一人前用の「キュート」。ガラス瓶のため重量感はありますが、夏みかんを思わせる丸い形も可愛らしく、とくに女性には喜ばれるでしょう。【1個(180ml):648円】
7.ふくカレー(日高食品)
山口県下関市の名産品といえば「ふぐ」。ふぐにちなんだお菓子から、ふぐを使用した加工品までお土産もたくさん販売されており、そのひとつが「ふくカレー」です。地元では、ふぐのことを「ふく」と呼ぶのが一般的なことから、商品名も“ふく”カレーと名付けられています。
ふぐが描かれたレトロなパッケージのレトルトカレーですが、その可愛さとは裏腹に、中にはちゃんと歯ごたえを感じるふぐの身が入っているんです。数種類のスパイスも入れてじっくり煮込まれている本格派で、カレー好きな方へのお土産にはとくに喜ばれるでしょう。【1袋(1人前):540円】
8.ふくらーめん(今津商店)
思わずジャケ買いしたくなるパッケージの「ふくらーめん」!山口県では、ふぐのことを「ふく」と呼ぶことから“ふく”らーめんと名付けられています。ふぐの水揚量日本一を誇る下関・唐戸市場で水揚げされた「とらふぐ」を使った出汁が自慢のインスタントラーメンで、塩味のスープのなかに、ふぐの旨味も感じます。
パッケージの可愛らしさもあり、山口土産として紹介されることの多い人気商品ですが、パッケージにはもう一つ秘密があります。それは、ふぐの白いお腹の部分にメッセージが書けること!何か一言でもメッセージを添えれば、差し上げる方にもより喜んでもらえそうです。【1袋(1食入):324円】
9.お多福の瓦そば
山口県下関市の郷土料理「瓦そば」。人気ドラマ『逃げ恥』でも登場しました。瓦そばとは、熱した瓦のうえに、茶そばと具材(錦糸玉子、牛肉、のり、レモン、ねぎ、もみじおろし等)を盛りつけ、温かいめんつゆでいただく料理です。山口県ではスーパーでも、瓦そば(茶そばとめんつゆのセット)が販売されており、家庭でホットプレートなどで調理していただきます。
そんな瓦そばは山口土産にもおすすめ!川棚グランドホテル内にある「瓦そば本店 お多福」の瓦そばが味わえるセットは、オリジナル麺と自家製つゆ付き。錦糸玉子と牛肉、ねぎなどの具材を用意すれば、自宅でも本格的な瓦そばが楽しめます。もちろんその他に好きな具材を乗せてもOK!麺のもちもちの食感と、焼いたパリパリの食感がたまりません。パッケージが瓦の形になっているのもポイントです。【1箱(2〜3人前):1,080円】
10.ふぐ煎餅・辛マヨ(井上商店)
お茶請けにはもちろん、お酒のおつまみに持ってこいの、井上商店の「ふぐ煎餅」。サクサクとした食感が楽しく、ふぐの旨みに、ピリッと辛い辛子マヨネーズがよく効いており、お酒がすすむ味です。
14枚入は袋のパッケージですが、24枚入は化粧箱になります。なによりとても軽いのでお土産におすすめ。宇部空港内のお土産屋さんでは、お菓子部門で人気ナンバー1を誇るロングセラーの商品だそうです。【14枚入:594円、24枚入:1,188円】
11.ふぐ茶漬け(松浦商店)
山口県長門市にある「松浦商店」は、2019年に執り行われた即位の礼晩餐会にもふぐを提供した、燻製・ふぐ珍味の老舗。ふぐ茶漬けの元祖でもあり、無添加・無着色にこだわった体に優しいお茶漬けを作っています。
独自の高い技術によりふぐの旨みを最大限まで引き出した「ふぐ茶漬け」は、山口県知事賞や山口県特産品振興奨励賞を受賞。お吸い物としてもいただくことができる上品な味わいで、パスタの味付けなどにもアレンジできます。賞味期限は6ヶ月間です。【1袋(4食入):756円】