北海道 函館市〜小樽市へ続く国道228号、229号線、通称「追分ソーランライン」をご存知でしょうか?海沿いを走るこの道には景色を楽しめるスポットが沢山あります。今回は上ノ国町〜せたな町の絶景スポットをご紹介します。
日本海追分ソーランラインって?
日本海沿いに函館〜小樽へ続く道、国道228号、国道229号は「追分ソーランライン」と呼ばれています。ルート上に、北海道の民謡『江差追分』、『ソーラン節』発祥の地があることから、この名前がつけられたそうです。
ソーランラインは、北海道の形に沿って海岸線を走る道のため、夕日が美しく見られる白神岬などたくさんのビューポイントがあります。
追分ソーランラインを走ろう!
海沿いの景色や景観を楽しめる追分ソーランラインを走ってみましょう!全てのルートを走ると時間がかかりすぎてしまうため、今回は筆者が巡った上ノ国町〜せたな町の追分ソーランラインとその周辺の絶景スポット(地図の丸枠部分)をご紹介します。
ドライブの出発地点「上ノ国(かみのくに)町」
15世紀ころ、北海道 南部の日本海側は「上ノ国」、太平洋側は「下ノ国」と称されていたことに、上ノ国町の名前の由来があるそうです。上ノ国町は、最も早く北海道に和人が定住したとされる場所でもあります。そんな上ノ国町には、道の駅もんじゅや上ノ国の歴史にも縁がある夷王山などの絶景スポットがあります。
道の駅 上ノ国もんじゅ
上ノ国町の228号線沿いを走っていると、独創的なオブジェが目に入ってきます。オブジェと日本海を一望できる場所に立つ「道の駅 上ノ国もんじゅ」は、景観が美しいことから『北海道ウォーカー』の絶景感動部門で金賞を受賞した場所なんですよ。
目の前には日本海が広がっていて、外でも景色を楽しめるように周辺が整備されています。なお、道の駅施設内には、休憩スペースやレストラン、物産品販売所などがあり、周辺地域のお土産を買うこともできます。
海岸遊歩道も設けられているので、ドライブに疲れたら散策してみるのもいいかもしれません。
夷王山(いおうざん)
228号線から外れ山側の道を走ると、巨大な風車や上ノ国町の歴史を感じられるスポットがあります。標高159mの夷王山山頂には、永禄元年に創立されたといわれている「夷王山神社」があります。この夷王山は、かつて上ノ国を納めていた松前藩祖・武田信廣が築いた山城の重要な防御地点として役割を果たしてた場所なんだそうです。
山頂からの景色はとても眺めがよく、辺りを一望することが出来るので、上ノ国町を訪れたらぜひ足を運んでみてください。
また、訪れる際には、勝山館跡ガイダンス施設の駐車場を利用すると足を運びやすいです。勝山館跡ガイダンス施設には、遺跡発掘で出土した品々や上ノ国町の歴史などを知る事ができる展示がされていますよ。また、近くには史跡上之国館跡 勝山館跡もあるので、こちらも合わせて訪れるといいかもしれません。
北海道夜明けの塔
夷王山からさらに山の方へ車を走らせると、草原の中に沢山の巨大な風車と一緒に塔が見えてきます。
これは「北海道夜明けの塔」と呼ばれ、上ノ国町のシンボルタワーなんだそう。筆者はうまく撮れませんでしたが、沢山の風車群と塔をうまく収められたら良い一枚が撮れそう?な場所です。
レトロな雰囲気残る「江差町(えさしちょう)」
上ノ国町から北上すると、江差町という町に入ります。この地は北海道文化発症の地とも言われています。そんな江差町には、鴎島(かもめじま)や江戸幕府の軍艦「開陽丸(かいようまる)」のレプリカなどがあり、幕末ロマンを感じることができるスポットがあります。
開陽丸
228号線を海方面に入った場所には「開陽丸」という旗艦(レプリカ)が展示されています。開陽丸は1866年10月にオランダでつくられ、1867年3月に日本に到着しました。その後は、当時の徳川幕府の旗艦として活躍しますが、幕府が力を失い天皇が政治の実権を握るようになると、徳川の家臣たちは開陽丸を奪い北海道へ逃亡します。ですが、抵抗も虚しく戊辰戦争の最終局面時に開陽丸も江差で座礁・沈没する運命を辿りました。
開陽丸の隣には「開陽丸記念館」があります。館内では、実際に引き上げられた遺物を見ることができますよ。また、復元された開陽丸は船内を見学する事も可能です。歴史好きな方は足を運んでみてはいかがでしょうか?