よし!働きに出るぞ!と一念発起したとき、まずすることはお仕事探し。
気になるお仕事が見つかったら、応募をするための具体的な準備を始めましょう。
主に準備するものは、履歴書、場合によっては職務経歴書の作成です。
今回はお仕事復帰を目指す方向けに「自分という商品を売り込む」ための書類=【履歴書】作成のコツをご紹介します!
パート主婦への第一歩!応募書類の種類・目的を知ろう
パートを始めるためには、意中の企業の採用選考を通過しなければなりません。
採用選考は通常、履歴書などの応募書類と面接で行われます。
応募書類は、履歴書と職務経歴書の2種類があります。
履歴書は、事前に郵送またはメール送信して1次選考の資料として使用されるケースと、面接時の資料となるように当日持参するケースが一般的です。
最近では「履歴書不要」として、サイトから応募する時に入力する志望動機・自己PR欄だけで書類選考とする企業も増えていますが、まだまだ履歴書の提出が必要なお仕事が多いことも事実です。
では、応募書類の「履歴書」「職務経歴書」それぞれ何が違うのでしょうか?目的をご紹介します。
◆履歴書とは…
氏名や住所など基本的な情報、自身の経歴、通勤距離・趣味・家族構成など、応募者の人となりを紹介するための書類です。
義務教育の中学校卒業以降~現在までの、学歴・職歴・育児や専業主婦期間等について、時系列に明記します。
持っている資格があれば、それも記入します。
◆職務経歴書とは…
これまでどんな仕事で、どんな経験をしてきたのか、仕事の経験をまとめる資料です。
採用面接官はこれをみて、どのような業界の、どのような会社で、どんな部署に所属し、どのような仕事を担当していたか、その仕事をするにあたりどのようなスキルを持っていたか、仕事に活かせた強み・仕事をして得た経験・成し遂げた実績を確認しています。
主婦の場合、過去の職業経験から新しい職場でどんな活躍ができるかを判断するための一つの資料となりますので、応募する企業に役立ちそうな経歴を、詳細かつ簡潔に記載します。
履歴書は個人の人となりを紹介する書類、職務経歴書は過去の職務経験情報のみに特化した書類です。
この目的を意識しながら書類を作ると、情報過多にならず、簡潔にわかりやすい書類が作成できますよ。
履歴書の書き方、2つのコツ
応募書類では、今までのスキル・強みを明記し、パート先で活躍できる要素をアピールします。
書類を作成するにあたって、よく質問をいただくのが…
「子育てに集中するため、仕事のブランク期間が7年ほどあります。専業主婦をしていた期間を履歴書にどのように書くと良いのでしょうか?」
という、離職期間の書き方。
育児などで専業主婦期間のブランクがある方は、その期間と専業主婦であることを明記しましょう。
家事・育児に専念していた場合はそのように記入し、専業主婦の間にしていたことがあれば記入してみましょう。
専業主婦の間にしていたこととしてよく伺うことは
・卒対係をしていた。話し合いのとりまとめやスケジュール調整/書記としてワードを使ってお知らせを作った/会計係として入出金を担当し簿記の勉強をした/記念品のとりまとめ・発注管理をした
・PTAの役員をしていた。クラスのママ達の意見を取りまとめてレポートにした
など。
その経験の中で、何を努力したか、課題はあったか・課題に対してどういう工夫をしていたか、などを振り返っておくと面接のときに詳細を説明することになった場合でもアピールしやすくなります。
たとえば、PTAで会計を担当し、ミスが無いよう正確な計算をこころがけた。卒対で資料作成係となり、誰でも読みやすく、わかりやすい文章にまとめるよう心掛けた、などです。
また、専業主婦期間の間に何か勉強していたことがあれば、資格とならなくても明記すると良いでしょう。
例えば、下の画像のようにまとめます。
わかりやすいように経験をたくさん記入してみましたが、いつから離職期間なのか、離職以降現在に至るまで何をしていたのか、が記入できるとよいでしょう。
パート先の募集内容や、企業の特徴、ご自身の職業経験の種類の多さによって、それぞれ書き方は違ってきます。
<作成する際に心掛ける点>
1.採用担当者が見やすく、企業が知りたいことが一目でわかるように、整理して簡潔に記入しましょう。
まずは伝えたい内容を箇条書きにし、そのボリュームによって時系列にまとめるか、職種別にするかを判断すると◎です
2.性格などの長所も明記し、一緒に楽しく気持ちよく働ける人柄であるアピールを忘れずに。
面接官も人間ですし、職場のチームをイメージしながら「うちのチームに合う人かな?」と考えています。やはり一緒に働きたいのは、気持ちのよいコミュニケーションが取れる人。自然な笑顔で、いつもより少しハキハキと話すことを心掛けてみましょう。
志望動機はどう書く?
専業主婦からパートをする場合最大のネックは、就業ブランクがあることになります。
ブランクがあることをカバーしつつ、面接官の心に響く志望動機のポイントは2つ。
「誠実さ」、「長く勤めるつもりであること」です。
これらのいずれかをしっかり面接官にアピールすることが、採用の可能性を広げます。
筆者自身が過去に印象に残った志望動機を3つご紹介します。志望動機作成の参考にしてみてください。
■パートの志望動機の例1
「いつも店員の皆さんが楽しそうに生き生きと働いていて、お店の雰囲気もとても温かいので、ここなら長く働いていけそうだと感じました」(店舗スタッフ採用面接にて)
■パートの志望動機の例2
「久しぶりにエクセルを触ることになりそうなので、勉強しなおしています。実務で活かせるよう、さらに頑張って覚えていきたいと思っています」(事務アシスタント採用面接にて)
■パートの志望動機の例3
「私事ですが、下の子が大学を卒業するまであと何年かあるので、子供の学費のためにも頑張って働きたいと思っています」(店舗スタッフ採用面接にて)
例1は、まさに共感を伝えた好事例。
どこに魅力を感じたか、共感したかは、自分も近しい価値観の持ち主であることのアピールにもなり、結果的に長くモチベーションを持って働いてくれそう、という印象につながりやすい傾向があります。
例2は、学ぶ意欲を伝えることで熱意を伝えたケース。自学自習してくれそう、というのは特に忙しい職場では安心感を持ってもらえます。
例3は、個人的な事情ですが、教育資金が必要=子供の教育にお金がかかる間は働いてくれるはず、と思わせることができるので、ギリギリOKです。
パート面接とはいえ、きちんと志望動機の準備をして面接に臨むことで採用確率アップにつながります。
まとめ
どこの企業でも、一緒に働くなら感じの良い人と働きたい、と願うものです。
パート募集の人員枠も決まっていますので、良いと思う人材が複数いても、その中から決められた人数しかパートで雇えない為、似たようなスキルや経験であった場合、最後に選ばれる基準は「人となり」が重要になります。
また、専業主婦でしばらく仕事から離れていた主婦の場合、企業は過去の職業経験からどんな活躍ができる人かを判断した上で採用しますので、応募先や求人内容に応じて、書類の記入の工夫が必要になります。
アピールしたいことが多すぎて、長すぎたり、見辛くなってしまっては、意味がありません。
最後に出来上がった履歴書を読み直し、より伝えやすい内容にするために、伝えたい項目に優先順位をつけ、それ以外を省くことも必要です。身近な会社員である夫や、兄弟姉妹など、目を通してもらってアドバイスをもらうのもおすすめですよ。
ママ友同士でもよいですが、仕事から離れている主婦同士で確認をすると、視点が外れてしまうこともあります。できるだけ採用する側の目線を持った人に意見を聞くことがおすすめです。
また、作成した書類は、コピーを取るなど、控えをとっておくことも忘れずに。面接前に読み返しておくと、安心感にもつながります。
主婦の強みとスキルなど、あなたらしさを存分にアピールした履歴書を作成し、応募してみましょう!
提供・しゅふJOBナビ
【こちらの記事も読まれています】
>主婦がフリーランスを始めるなら!よくある注意点、お仕事の探し方をご紹介します
>「仕事はランチタイムだけ!」子育て主婦に人気の隙間時間でできるパートとは
>仕事のレベルが上がる<メモ・ノート術>!5つのコツ
>パート通勤の定番!「自転車通勤」で気をつけたい3つのポイント
>50代・女性のパート就活、服装はどうしたらいい?面接のコツもご紹介します!