県北部が山間部となっている岐阜県は、今回のテーマ「滝」の宝庫です。県内では、それぞれに違う表情が楽しめる数多くの美しい名瀑に出会えます。今回はそんな滝の宝庫の岐阜県で、おすすめしたい落差30m以上の滝を12選に絞って紹介いたします。
1.天生三滝(高滝)【落差50m】
落差50mの高滝と、落差20m中滝、落差10mの木滝の三段からなる滝です。一番上段にある高滝にはアプローチするルートが無く、国道からの遠望となります。
2.白水の滝【落差72m】
白山への岐阜県側からの登山ルートの起点となる大白川にかかる滝で、滝の上のある白水湖(ダム湖)から流れる水が滝となって流れ落ちています。滝壺には行けませんが観瀑台が整備されており、そこから滝を眺める事ができます。
周辺には白水湖や、湖を眺めながら入浴できる露天風呂など、滝以外にもおすすめスポットがあります。中でも観瀑台から湖に向かう途中にある淵には、コバルトブルー色の美しい清流が流れており、まさに「絶景」です。
3.大倉滝【落差30m】
郡上八幡と高山を結ぶ「せせらぎ街道」の、大倉トンネル側を流れる川上川の上流にある滝です。川沿いに遊歩道が整備されており、駐車場から1kmほど(片道約30分ほど)登った所にあります。
遊歩道沿いでは「羽衣の滝」「昇竜の滝」「登竜門滝」など、数多くの滝を見る事ができます。数々の滝を楽しみながら遊歩道を進むと、最後に登場するのが「大倉滝」です。
4.平湯大滝【落差64m】(日本の滝100選)
乗鞍岳(のりくらだけ)の中腹にかかる滝です。近くには温泉街などもあり、飛騨を代表する観光スポットとなっています。
春の新緑や秋の紅葉も美しいですが、厳冬期に氷瀑となる姿は、一見の価値があります。ライトアップされた氷瀑はまさに幻想的です。
5.ダナの滝【落差30m】
高山市と長野県に広がる開田高原を結ぶ国道361号線を通り、その途中で野麦峠へと向かう野麦街道(県道39号)沿いにある滝です。水量が豊富な滝で、いっぱいのマイナスイオンを感じられます。
6.胡桃大滝【落差43m】
御岳山の中腹にあり、切り立った断崖を一筋で流れている滝です。断崖のスケールも大きく、高さ約200mの岩壁が続いています。断崖は2層になっており、地質が違うことがよくわかります。滝と合わせて、断崖の景色も楽しめます。
7.仙人滝【落差30m】
御岳山の標高1,800mの高所に沸く「濁河(にごりご)温泉」近く、御岳山への登山口付近にある滝です。濁河温泉周辺では、仙人滝の他に、滝の横に温泉が湧出している「材木滝(落差23m)」、特徴的な赤みを帯びた岩肌を流れる「緋の滝(落差25m)」、滝の流れが白い糸のように見える「白糸の滝(落差15m)」などの滝も楽しめます。
8.根尾の滝【落差63m】(日本の滝100選)
岐阜県を代表する名瀑の一つで、先に紹介した「2.白水の滝」「4.平湯大滝」と合わせて、飛騨三大名瀑と言われています。
下呂市の観光スポットでもある「巌立峡(がんだてきょう)」から、舗装されていない林道をさらに奥に進むと滝への駐車場があります。駐車場から滝までは約1時間の山道となりますが、一見の価値ある名瀑です。