”ハイカラ”という言葉がとってもよく似合う街、函館。街には可愛らしい路面電車が走り、ふと見れば歴史を感じる建物があちらこちらに。そして高台には童話にでてきそうな教会たち。このように街歩きが楽しい函館では、洋館&教会めぐりも観光の楽しみのひとつ。この記事では、函館を訪れたら見ておきたい洋館と教会をご紹介しています。
1. 旧函館区公会堂
函館港を見下ろす高台に建つ旧函館区公会堂。明治43年に建てられたコロニアル様式の木造洋館で、ブルーグレーとイエローの組み合わせがとても美しく、見る人を惹き付けます。保存状態のよさも手伝い、昭和49年には国の重要文化財に指定されました。
外観に劣らず華やかな館内には貴賓室や130坪の大広間があり、とくに2階のバルコニーから眺める港の景色は見応えがあります。また併設された「ハイカラ衣装館」では、クラシックなドレスを着て豪華なシャンデリアなどを背景に写真を撮ることができ、函館旅行の思い出にぴったりです。
2. 旧北海道庁函館支庁庁舎
旧函館区公会堂と同じく基坂をのぼった先、元町公園にある「旧北海道庁函館支庁庁舎」は、ミントグリーンのクラシカルな洋館。明治42年(1909年)に建てられ、昭和57年(1982年)に修復されました。現在は函館市元町の観光案内所として使用されており、こちらで元町の情報を入手してから元町歩きを楽しむのがオススメ。
3. 函館市旧イギリス領事館
旧函館区公会堂へ向かう基坂沿いにあるこの建物は、大正2年(1913年)に再建されてから、昭和9年(1934年)までイギリス領事として使用されていました。現在は開港記念館として一般公開しており、ビクトリア調の館内には開港当時の歴史を紹介する展示を行っています。また1階にはカフェがあり、庭園を眺めながら英国式アフタヌーンティーを楽しむことができます。
4. 太刀川家住宅店舗
函館ベイエリアに佇む太刀川家住宅店舗。米穀商と漁業を営んでいた初代太刀川善吉が、明治34年(1901年)に建てたもので、国の重要文化財に指定されています。
現在は「TACHIKAWA CAFÉ RESTAURANT MAISON(タチカワ カフェ レストラン メゾン)」として使用されており、気軽に本格フレンチを味わうことができます。洋風アーチが美しいレストラン入口は、夏場など暖かい日は、オープンカフェにもなるそう。
また隣に建つグリーンの洋館2階建ては、応接専用室として大正4年(1915年)に建てられたもの。
5. 相馬株式会社社屋
基坂と電車通りの交差点に建ち、目の前をレトロな路面電車が走る、相馬株式会社社屋。大正2年(1913年)に建てられた、ルネッサンス様式の洋館です。綺麗なミントグリーンをしたハイカラなこの洋館、ぜひ内部を見学したいところですが、現在も会社として使用されており、外観のみの見学となります。しかし随所にみられる装飾が素晴らしく、じっくりと見ておきたい。