山形県鶴岡市がある庄内地方は「食の都庄内」ともいわれ、ここならではの食材に恵まれた地域。そんな庄内のとっておきのものをぎゅっと詰めたのが「駅の弁当 庄内弁」です。午前中で売り切れることも多いというこのレアな駅弁を味わいつつ、「荘内神社」で心ときめく水みくじをひいてみるのはいかが?
出会えたらラッキー!幻の「駅の弁当 庄内弁」
「食の都庄内」ならではの自然の恵み
山形県の庄内地方は、主に鶴岡市・酒田市を中心とした日本海側に位置する地域です。日本有数の米どころである庄内平野の米のほか、鳥海山や出羽三山などの山の恵み、そして日本海で水揚げされる新鮮な魚介類など、おいしいものには事欠きません。
「庄内弁」その中身は?
じつは「庄内弁」というのは、もともとこの地方の方言のことをいいます。これを駅弁の名前にかけたのでしょう。「庄内弁」を開くと、まずその具材の多さに驚かされます。中でもお弁当のメインともいえる「めっこい巻」は、とても手間暇かけて作られています。これは山形県の代表的な米として知られる「つや姫」と鶴岡特産の「だだちゃ豆」を混ぜたご飯を、あみえびの魚醤に漬けた「めじか」で巻いたもの。めじかは1,000匹に1匹ともいわれるほど貴重な高級魚で、日本一の天然鮭といわれます。
「庄内弁」を作っている「ミートデリカ・クドー」の工藤さんによると、めじかは身が柔らかくて崩れやすいため、切るときはとても神経を使うんだとか。
「めっこい巻」のほかにも、庄内豚や庄内麩、ぜんまいや赤かぶ漬、しそ巻など、庄内各地を代表する食材や特産物がふんだんに使われている「庄内弁」。まさにここでしか食べることのできない駅弁なんです。
「庄内弁」はどこで買える?
「庄内弁」はJR鶴岡駅にあるコンビニエンスストア「NewDays」で買うことができます。でもじつはこの駅弁、なかなかお目にかかれないレアな駅弁でもあります。
ひとつずつ手をかけて作っているので量産はできず、午前中に売り切れてしまうことも少なくありません。しかも化学調味料や防腐剤などを一切使用していないので、買える場所も限られてしまうのです。以前は、お隣酒田市のJR酒田駅でも販売していましたが、現在はJR鶴岡駅と、製造元である「ミートデリカ・クドー(こちらは完全予約制)」の2か所のみで買うことができます。(2019年6月時点)
絶対に「庄内弁」を食べたい!という人は・・
じつは「庄内弁」を確実に買いたい人のための裏技があります。それはズバリ、電話で前日の午前中までに予約をすること!駅弁の予約なんてあまり聞きませんが、庄内のおいしいをいいとこどりしたレアな駅弁を、ぜひこの方法でゲットしてくださいね!
ミートデリカ・クドー 0235-22-1297
または
JR鶴岡駅NewDays 0235-23-7013
予約時に必ずJR鶴岡駅NewDays 受けとりと伝えてください。「ミートデリカ・クドー」で受けとることもできますが、駅から少し離れているため、NewDaysをおすすめします。 庄内の旅の最後に受けとって、日本海を眺めながら列車で「庄内弁」を食べるなんて最高ですよね。でも逆に、駅に到着したその足でお弁当を受けとって、鶴岡市内を散策しつつ、外で「庄内弁」を楽しむ、なんていうのもアリかも♪
鶴岡市内を散策するなら無料で借りられる「レンタサイクル」を活用しよう
そんな美味しい駅弁のある鶴岡市を散策するなら、レンタサイクルがおすすめ。鶴岡駅前にある「FOODEVER(フーデェヴァー)」は鶴岡の食文化をテーマにした施設。中には鶴岡の郷土料理が味わえるお店や、日本酒バーなどが入っています。
そして館内の一角には「鶴岡市観光案内所」もあり、鶴岡観光のインフォメーションだけでなく、レンタサイクルの受付もしているんです。観光を目的とする市外在住者なら、なんと無料で借りることができるんですよ!バスやタクシーは早くて便利ですが、自転車で街の雰囲気をじかに感じる旅というのも楽しいものです。もしお天気がよければ、ぜひ利用してみてはいかがでしょう?
営業時間 9:30~17:30
定休日 12月31日・1月1日
サイクリング気分で「鶴岡公園」へ
「鶴岡公園(鶴ヶ岡城趾公園)」は鶴岡駅から自転車で約15分、バスだと10分ほどのところにあります。もともとは、庄内藩の藩主である酒井家が、約250年にわたり居城としてきた鶴ヶ岡城があった場所。今は公園として整備されていますが、お堀や石垣、樹齢数百年の老杉が、お城の名残りを感じさせてくれます。
じつは「鶴岡公園」は桜の名所としても知られるスポット。「日本さくら名所100選」にも選ばれており、春には730本もの桜の木が見事な花を咲かせます。公園内やその周辺には、史跡や文化財が数多くあるので、のんびりと鶴岡の歴史を楽しむのもおすすめですよ。