「在宅ワークのルールを何も決めず提案もせず……だと、子どもの泣き叫び声と『うるさーい!』の怒号が飛び交う、最悪の在宅ワーク生活の幕開けになると思いました」。
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そう話す、清松さん(東京都・30代)。
夫婦そろってリモートワークの家庭が増えてきましたが、「子どもが家にいて仕事ってできるの?どうやって家で遊ばせてるの?」「夫婦で何か決めているルールや、息抜き方法ってあるかな」など、疑問がたくさんでてきますよね。
そこで「夫婦で在宅勤務をしている方々に、リアルな話を聞いてみよう!」というのが、この企画です。
今回は、清松さん(東京都・30代)にお話を伺いました。
■登場人物■
清松さん/東京都在住・30代。都内のITサービス会社でサービス開発や広報を担当。システム会社勤務のプログラマーの夫と、保育園に通う4才の娘と、3人暮らし。在宅ワークのおともは玄米茶。最近興味があることは「干し柿を作ること」。1箱買っても持て余しそうなのでシェアできる共同購入者を探しているが、なかなか見つからない。
にゃー子/編集部員。ぶーこ部長()の部下でチームいちフットワークが軽い。猫草にはすり寄らない我慢強さをもつ。将来の夢は、縁側で鰹節を食べること。
【準備編】夫婦で在宅ワークが始まる前に行った、3つの準備
にゃー子/「夫婦で在宅ワークが始まる!と決まった時に、何か準備をしたり、ルールを決めたりしましたか?」
清松さん/ 「いざ在宅ワークが始まる前に、この3点の準備をしました。」
•子どものおもちゃを3つに分類
子どもが家にいる状態で夫婦ともに仕事をすることになるので、子どもが「1人でも遊べるか」「それぞれどのくらいの時間遊べるものか」を3つに分類しておきました。
・1人で遊んでいても1時間以上集中してできるもの
・1人で遊んでいても40~50分くらいなら集中できるもの
・そばで声をかけてあげられるなら1人で遊べるもの
•主人とミーティングの予定を共有
また、主人と私が同時にミーティングに入ってしまうと娘が見られないので、スケジュールを共有することにしました。大きく、この2つに分けています。
・お客様との会議をふくめ、メンバー的に「堅くシッカリした」ミーティング
・社内メンバー中心の「カジュアルな」ミーティング
•仕事の分類
あとは自分の仕事の分類を。集中して取り組みたい仕事と、子どもに声をかけながらできる仕事にわけておきました。
・集中してやりたい仕事
・人と話しながらできるもの
【いざ開始】夫婦で在宅ワーク、始まり始まり!
にゃー子/「なるほど…!いざ在宅ワークが始まってからはどうですか?」
清松さん/「夫とも、子どもとも、各自のスケジュールが共有できていたほうがいいな…と思ったので、スケジュールを毎日確認することにしてみました。」
•毎日家族みんなでスケジュールを確認しています
当日始業30分前くらいにホワイトボードに夫婦の今日の予定(MTG)を書き込んでいます(※下図)
にゃー子/「これなら、何時にご飯を食べるのか、何時はミーティングがあるから集中して遊んでいてほしいのか、パッと見てわかりますね!」
清松さん/「まあ、これ通りには全然いかないんですけどね……(苦笑)」
清松さん/「まずは、大切なのは子どもに今日の予定を伝えることと考えています。1人でいる時間、パパがママがそばにいる時間、お昼の時間、お散歩の時間、ミーティング中だから静かにしていてほしい時間など。」
清松さん/「私と夫も、お互いのスケジュールがわかるので、ミーティングの時間は静かにしていよう…、〇時になったから娘の様子を見に行こう、など調整することができます。」
•夫婦で在宅勤務をやってみて思うこと
にゃー子/「すごく順調そうに見えますが、実際どうですか?」
清松さん/「決めておいてもうまく行かないこともありましたよ…!我が家の場合は、夫婦が子どもがいる環境下でも仕事をし続けるために、夫婦がお互いのスケジュールと、今日やること(ざっくり)を共有しつつ、いつ・誰が・子どもをみるかを決めておきました。ただ1日・2日はこれも通用するけど、それ以上になると子供の我慢も限界です。。。」
•ここ、工夫しました!在宅ワーク中に工夫したこと
にゃー子/「まだ娘さんも4才ですもんね。パパ・ママがお仕事をしているって、まだわかってないんじゃないかとも思います…娘さんの我慢の限界を迎えたら、どうしてますか?」
清松さん/「そうですね、こんなことに工夫しています。」
・家の中に籠る子供のストレス発散のため、お昼休みは、少しだけ散歩する(マンションの廊下や屋上など屋外を歩くだけでも!)
・朝起きてからと寝る前は、30分くらいかけて家族でゆっくりと柔軟をする
・お風呂は乾燥しない程度に長風呂にして、汗をかく。
・子どもにはお仕事を与える。ペットのご飯をあげる、定期的な換気(窓と開け閉め)をやってもらうようにする、など。
・休憩を1.5時間もらい、その分0.5時間長く働く。休憩は、午前15分、午後15分を取り、 子供とスキンシップの時間にする。
・抱っこしたり、くすぐったり、バランスゲームをするなど、少し体を動かす感じの休憩を一緒にする。
清松さん/ 「それでも、私もイライラしたし、子どもも不平不満がありますよね。できるだけ一緒に過ごせるように、夜は一緒にパンを焼いたり、家族でボードゲームをしたり……普段やらないことをして過ごすようにしています。そしてなるべく子どもも私たちも疲れないように、早く寝て、早く起きるようにしてます。」
•1番大変だったこと。夫の理解を得ること。
にゃー子/ 「いろいろ工夫されてますね。ご主人はかなり協力的なんでしょうか」
清松さん/「いやー…それが、一番大変だったのは、夫の理解を得ることかもしれません。むしろ子供よりも夫!『そこまで決めなくたって何とかなるよ。』と、夫はこればかりで。具体的に夫婦揃って在宅ワークをするための方法を何も考えてなかったですね。このまま何も決めず、提案もせず……だと、一日中、子供の泣き叫びと『うるさーい!』の怒号が飛び交う最悪の在宅ワーク幕開けに。。。と思ったので、わりと真面目に話をして、説得しました。」
にゃー子/ 「その上で準備をしていたんですね……また日がたったらお話を伺わせてください。今日はありがとうございました!」
オフショット:家族で屋上ピクニック♪
家に閉じこもっているのに疲れてしまった娘さんと一緒に、屋上ピクニックへ!
清松さん/ 清松さん「ポイントは、水筒を持っていくこと!一気にピクニック感アップしましたよー♪」
あなたの声も教えてください!
提供・しゅふJOBナビ
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