人生100年時代が到来!とても喜ばしいことですね。
しかし定年後が30年、40年と長くなる生活を考えると、貯蓄と年金だけで足りるのかしら…と、心配になってきます。
現実には「定年」も延長されたり、定年後の再雇用が増えていたり、”60歳まで働く“ことがあたりまえではなくなってきています。
「何歳まで働けばいいの?」という悩みや
「働けるなら働きたいけど何歳まで働けるの?」という考えが浮かんできます。
世の中の女性たちはどのように考えているのでしょうか?
今回はアンケート結果を元に、働く目的・目標や、どんな条件の働き方をするといいのか、みなさんと考えられたらと思います。
「働ける限り働きたい」人が約半数
女性にとって仕事とは、どういう位置づけでしょうか。
女性のライフステージはとても多様。
結婚、出産による休職、そして復職。介護や、子どもを授かるために期間が必要な場合もあります。
女性にとって長く働き続けるということは、男性よりもよほど複雑な道のりです。
シティリビングが女性のライフステージについて調べたアンケートでは、
「働きたいと思う限りずっと働きたい」を選択した人が、アンケート回答者の全体の半数を超えています。
次いで「定年の65歳まで働きたい」、「50代まで働きたい」となっています。
もっともお金がかかる子育てを終えても、働いていたい!と考える人が多いという結果になりました。
•長く働きたいと思う理由は?
では、働く女性たちが、長く働きたいと思う理由は何なのでしょうか?
「ずっと家にいるなんて暇」
「子どもが巣立って、旦那が働いている。一人の時間がもったいない」
「夫が定年退職をして家にいるので、ずっと一緒にいると息が詰まる」
「厚生年金が増えるように」
という声が多くみられました。
ネットの声を総合的に見てみても、
1)時間がもったいない、社会に出て働いていたい =やりがい重視派
2)老後のためにもっとお金を稼ぎたい =収入アップ派
という2つの理由が大半を占めているようです。
実際にシニア世代で働いている人は?
では、「働けるうちは働きたい」という希望を実現しているシニア世代はどのくらいいるのでしょうか。
総務省によると、高齢者の就業率は平成に入ってから年々、右肩上がりに増加しています。
その増加数はうなぎのぼりで、ここ2年でおよそ100万人も増加しています。
その割合は、就業者数全体のうち約12%と、過去最高になっています。
つまり就業者のうち10人に1人以上がシニア世代ということです。
•どんな理由で働いているの?
働き続けているシニア世代の働く理由を見てみましょう。
「単純に仕事が楽しい」
「外にでて人と話したい」
「退職すると急に老け込みそうな気がする」
「年金だけではお金が足りない」
「年金の受給金額が上がるように働けるだけ働きたい」
など、実際に働いているシニア世代も
1)やりがい
2)収入アップ
を実感しているようです。
知っておきたいシニアのお仕事事情
「何歳まで働く?」という問いに対して半数以上の人が「働きたいと思う限りずっと」と答えました。
実際に10%以上の人がシニアになっても働いています。
この割合は、今の子育て世代がシニアになったとき、もっと増加しているでしょう。
シニアを採用しないと働き手はどんどん減る一方なのですから、
これからは転職市場の「35歳限界説」も「50代から採用されにくくなる」ということも、どんどん減っていくはずです。
では、シニアのお仕事事情(就業日数・時間)を見てみましょう。
今働いている現役のシニアは、どのくらいの日数・時間で働いているのでしょうか?
•シニアのお仕事事情!何日・何時間で働いているの?
大和ネクスト銀行が2017年に行った、働くシニア(60~79歳)の男女1000人を対象におこなったアンケート結果から見てみましょう。
平均の勤務日数…週4.3日
平均の勤務時間…1日6.3時間
最も多い雇用形態…パート、アルバイト
会社員や公務員の勤務時間は「1日8時間」が最も多くなりました。
パート・アルバイトの勤務時間は「5時間」、フリーランス・自営業は「4.4時間」が最も多い結果に。
働き方によって勤務時間に違いがみられました。
さて、そもそもパート・アルバイトをしようと思った理由は何なのでしょうか?
•シニア世代の働く理由は?
anのレポートによるとシニア世代(60代~)は金銭よりも社会とのつながりを重視しています。
これは年金を受給できるようになるにつれ強くなります。
それもあり、選ぶ職種も目や体に負担がかからない「軽作業」か、スキルを活かせる「専門職」の2極に分かれていくようです。
シニアに人気のお仕事ランキング!人気職種は?
シニア世代が「働いてみたいお仕事」の職種ランキングを見てみましょう!
次の通りです。
1位 事務
2位 軽作業
3位 資格を活かした仕事
4位 清掃
5位 医療・福祉系
先述のランキングと比較して、飲食・販売業が入っておらず、清掃業がランクインしています。
2,3時間で働けるなど短時間のお仕事が多いため、働きやすい職種が選ばれているのではないでしょうか。
また同年代が活躍していることが多いため、世代間のギャップを避けたいという気持ちも関係しているようです。
今までのキャリアを踏まえ、資格を生かした仕事を続けていきたいという声が多いのもシニア世代の特徴です。
•シニア世代のお仕事の探し方は?
シニア世代のお仕事探しの方法には、以下のような方法があります。
1.勤めていた会社に再雇用してもらう
2.シルバー向けの人材センター、人材紹介会社を利用する
3.シニア世代専門の求人サイトを利用する
この機会に新しい仕事を始めたいという人は、ネット検索や人材センターでどんなお仕事があるのかまずは見てみましょう。
シニア世代が働いている職場も増えてきています。いろいろな職種が見つけられると思いますよ。
市区町村の人材センターや、ハローワークの情報もおすすめです。
また、よく行くお店で働き始めるという声も聞きます。
例えば夫の行っているゴルフ場の受付のバイトを始めたとか、よく使っているスーパーで働き始めたなど。
人生100歳時代の昨今、60歳はまだまだ現役世代です。
新しいことを始めるのはちょっと…と怖がらずに、無理なくできるパートのお仕事から始めてみましょう!
60代からのパートデビューに人気のお仕事とは?
「夫が定年、今度は自分が働きに出たい!」と考える方もいらっしゃるでしょう。
60代からのパートデビューは、若い時よりも選び方と、準備が大事。
まずはは効率よく仕事探しをするために、その人に向いているお仕事を、タイプ別に分析します!
【タイプ1:過去の経験が生きる仕事に就きたい】 →データ入力などの事務職、知識がいかせる法務や経理のお仕事
【タイプ2: 持っている資格を生かしたい】 →ボイラー技士などの技術系、保健福祉士、図書館司書、講師などのお仕事
【タイプ3:外に勤めに出たい、健康を維持したい】 →清掃、軽作業など軽い運動ができるお仕事。
【タイプ4:いつも家でやっていることを仕事にしたい】 →調理、ハウスクリーニング、家事代行など。
いかがでしょう、どのタイプが自分に向きそうでしたか?
シニア世代歓迎のお仕事を探す際におすすめのサイトもたくさんあります。
自分のタイプと合わせてどんな仕事が向いているか考えてみてくださいね。
まとめ
若い世代や子育て世代など、将来の不安が強いうちは「何歳まで働かなきゃならないんだろう…」という意識があると思います。
実際にシニア世代になると、やりがいを求めて「働きたい!」という意識が強くなるようです。
早期退職で悠々自適の人生も、もちろん素晴らしいとは思います。
しかし「何歳まで働く?」と聞かれて「働けるところまで!」と迷いなく答えられる人生もよいものですよね。
人生100年時代、あなたは何歳まで働きたいですか?
提供・しゅふJOBナビ
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