度々歴史の舞台ともなってきた福井県には、由緒あるお社が数多く点在しています。本記事では、一度は参拝に訪れたい、福井県にあるおすすめの神社9か所の魅力を紹介いたします。
【1】平泉寺白山神社(勝山市)
見事な杉の木々と大地を覆う苔が神秘的な、美しい神社です。
日本七霊山の1つ、霊峰「白山」の信仰の拠点として、717年に開かれた白山平泉寺が始まりとされています。最盛期にいくつものお社やお堂、坊院が存在したと言われていますが、明治時代の「神仏分離令」により現在の平泉寺白山神社となりました。
杉と苔に覆われた境内に伸びる石畳は、その美しさから「日本の道100選」をはじめとした4つの日本百選に選ばれています。
【2】柴田神社(福井市)
福井市の中心部、北の庄城跡に建つお社です。文字通り戦国時代に福井の地を治めていた「柴田勝家公」をお祀りしています。
境内には、柴田勝家公の像と奥方であった「お市の方(織田信長の妹)」のほか、茶々、江、初三姉妹の像も建立されています。資料館などもあり、参拝のついでに歴史についても知ることが出来ます。
【3】大湊神社(坂井市)
日本海に浮かぶ「雄島」に鎮座するお社です。「雄島」は古くから「神の島」と呼ばれており、そこに鎮座する大湊神社は、航海と漁業の守護神として地元の漁師さんたちから厚く信仰されてきました。
源義経が奥州平泉に落ち延びる際に兜を献上したり、明智光秀が訪れて漢詩を読んだりするなど、歴史上の人物からも信仰があったと伝わっています。
雄島には、対岸の本土から224m雄島橋で渡ることが出来ます。
【4】三國神社(坂井市)
1540年、川を流れてきた御神体をお祀りしたのが始まりとされる歴史があるお社です。境内には、樹齢600年ともいわれる欅をはじめとする木々が茂り、神秘的な雰囲気を演出しています。
三國神社を中心に執り行われ、高さ6mにもなる山車が町中を練り歩く「三国祭り」は、北陸三大祭りの一つです。
【5】剱神社(越前町)
越前国の二の宮である剱神社。770年には既に神宮寺(神社に付属して置かれた寺院)があったと伝わっており、1000年以上の歴史を持つ古社です。
織田信長公の祖先が剱神社の神官であったことから、織田家発祥の地とも言われており、織田信長公からは「氏神」として厚く崇敬を受けたお社でもあります。そのため、別名として「織田神社」とも呼ばれています。