産後すぐ、夫や家族の言葉や対応に無性にイライラしませんか? 自分以外の人に赤ちゃんを触らせたくない!気持ちは「ガルガル期」の可能性があります。ガルガル期とはなにか、原因やいつまで続くのか、実体験のエピソードを紹介します。
そもそもガルガル期とは?
SNSや育児本などでよく耳にするようになった「ガルガル期」。ガルガル期とは、「赤ちゃんを誰にも触らせたくない」「産後、義母に対してだけ嫌な気持ちや対応を取ってしまう」など、無性にイライラする気持ちをいいます。
実はガルガル期という言葉は、医学的に定義づけられているものではありません。「出産後に感情の起伏が激しくなったり、周囲に攻撃的になる時期」を指す俗語としてママたちを中心に使われ始め、産後の女性が抱える問題としてメディアにも取り上げられるようになりました。
産後にガルガル期になる原因は?
ガルガル期は医学的な定義がないため、明確な理由や原因はわかりません。ですが、産後はこれまでの日常と違い、慣れない育児や寝不足の日々が続きます。生活環境が一変したことにより、ホルモンバランスの変化や精神面のバランスが不安定になるママは珍しくありません。
ガルガル期はマタニティーブルーの一種とも言われ、いつもならポジティブに考えられたことも、ネガティブ思考や夫や義母の行動にイライラする、涙もろいなど、妊娠前と違う考えを引き起こすのが特徴的です。
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ガルガル期はいつから? いつまで続く?
ガルガル期はいつから始まり、いつまで続くのかは個人差があるので誰にもわかりません! 周囲のママたちに聞くと、育児にも慣れ始め外出も少しずつできるようになる産後1ヶ月以降に落ち着くケースが多いです。妊娠は夫婦にとって嬉しい出来事ですが、出産時と育児はママしか経験できないことがたくさんあります。
出産前まで穏やかな性格な人でも、食事や睡眠する時間すらまともに取れない日が続くと、イライラやカリカリとした感情が少なからず芽生えます。ガルガル期は、生活リズムが整い、時間に余裕が生まれた頃にゆっくりと落ち着いていくでしょう。
もしかしてガルガル期? チェックしてみよう
長い妊娠期間を終えて、待ちに待った赤ちゃんとやっとご対面! 新しい家族と新生活が始まったというのに、なぜか夫にイライラしたり義母や実母にあ赤ちゃんがお世話する姿にモヤッとした経験がありませんか? もしかすると、それは「ガルガル期」かも…。自分はガルガル期なのか、チェックしてみましょう。
他の人に赤ちゃんを触られたくない
ガルガル期のママは自分以外の人に赤ちゃんを抱っこされたり、触られたりすることを嫌がる傾向があります。人によっては、夫であっても嫌だと感じることも…。生まれたばかりのか弱い赤ちゃんを「私が守らなければ!」という強い意識が働く母親特有の本能が関係しています。
小さなことにもイライラする
夫や他の家族の言動にとにかくイライラして仕方がないというのも、ガルガル期の心理状態の特徴です。他の人に赤ちゃんを取られたくないという不安から、他の人が赤ちゃんのお世話をしているのを見るとイライラしてきてしまうようです。
周りが敵に思えて攻撃的になる
ガルガル期のママは、とにかく「自分が赤ちゃんを守らなければいけない」という思いでいっぱいです。その強すぎる気持ちの矛先が本来自分を助けてくれるはずの夫や義母など他の家族に向いてしまい、ちょっとしたことで攻撃的な態度や言動を取ってしまいます。
上の子への愛情が減る
我が子はいつだってかわいいものと思っていたのに、二人目以降の出産により「上の子への愛情が減った」「下の子優先でお世話」といった状況も、ガルガル期の原因である可能性が高いです。
ママは生まれたばかりの赤ちゃんのお世話で大変です。その姿に上の子は赤ちゃんにいたずらしたり赤ちゃん返りしたりと、ママの興味を引く子が多いです。育児や家事と精神的な疲れが見えている中で。上の子のお世話にイライラするママも珍しくありません。
ガルガル期はあった? ママたちのエピソード
ガルガル期になると、普段と違う自分の様子にママは戸惑ってしまうことでしょう。自分で自分がわからなくなり、不安を抱えているママもいらっしゃるのではないでしょうか。そんなママのために、3人の子育てをする筆者が出産時に毎回経験したガルガル期のエピソードをお伝えします。プレママやこれから妊娠を考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。
どんな気持ち・様子だった?
第1子:夫や実母のすべてに対しイライラの止まらない毎日 第2子:2回目の出産だったので気持ちに大きな変化なし 第3子:待望の男の子だったためか、日々イライラ
3人とも、産後は実家で1ヶ月間お世話になったのですが、第1子は同居していたことから、ガルガル期はより一層強かったと実感しています。例えば、実母が自分の子育て論を話した時や私へ「こうした方がいいのでは?」と意見した時は、かなり冷たい言動で受け答えていました。
また、夫が残業続きの中でも時間を見つけて沐浴をしてくれたのに「子供のお世話は自分でする。一日しか沐浴しないなら手伝わないで!」と、今思えば相手のことを考えずにひどい対応をしていました。夫から「当時の私は、相当ひどかった。離婚も考えるほど…」とあとから言われ、ゾッとしました。
いつから始まっていつまで続いた?
ママたちに産後のガルガル期はいつまで続くのか聞くと、多くが「産後1ヵ月後の検診が終わった頃」と言います。しかし、私は周囲のママと違い、産後1年間はイライラする日がありました。頻繁に会えない義母に対しては敵意を感じないのですが、一緒に過ごす時間の長い夫や実母には、心に思っていることをストレートに伝えていたため、当時は気持ちのいいものではなかったと思います。
また、妊娠中から精神的に落ち込む日もあり、早い段階でガルガル期は訪れていたのではないでしょうか。夫いわく「妊娠したら、昔よりトゲトゲしい発言が増えた」と言わているので、ガルガル期は産前から兆候があったようです。
ガルガル期のパパの対応は?
相手のことを考えずに発言や態度を示す私に対し、夫は至って冷静な対応でした。そもそも、感情をあまり表に出さない人だったので、喧嘩をするのも私から攻撃してから。実母も穏やかな性格なので、私が慣れない育児にイライラしたりアドバイスしてあげたことに対して冷たい態度を取ったりするのも、「産後のストレスから来るもの」 とわかっていたみたいです。
ガルガル期は、最悪「離婚の原因につながる」ケースも珍しくないので、家族が私を理解してくれたことに感謝です。
どうやって乗り越えた?
出産した多くのママに見られるガルガル期、どう乗り越えるべきなのかの答えに正解はありません。ただひとつ言えるのは、「周囲の協力と理解」や「気持ちを打ち上げること」は大切だと感じます。心がモヤモヤした状態で育児を続けると、いずれ感情がコントロールできずに、周囲と喧嘩するでしょう。育児をすべて自分でやるのではなく、手伝って欲しいことや嫌なことなどはっきり伝えることで、イライラする気持ちが減っていきました。
ガルガル期を乗り切る解決策
産後のガルガル期を乗り切るためには、まず自分の状態をきちんと理解することが大切です。産後6~8週頃までは身体の回復を一番に優先させるべき時期。周囲の人に自分が今どんな状態なのかを理解してもらった上で、落ち着いて身体を休めていれば、自然と心にゆとりが持てるようになるでしょう。
ガルガル期をきちんと知る
まずは、ママ自身がガルガル期について理解し、イライラしてしまう自分を許容しましょう。産後は心身ともに疲れ切っている状態です。「パパや周囲の人に対してきつくあたってしまうのも、今だけの期間限定。いつか終わるのだから焦らずにいこう」と自分の心の状況を受け入れ、心身の休息を最優先にしましょう。
周囲にガルガル期について知ってもらう
妊娠中から周囲の人にガルガル期について知っておいてもらうと、誤解による関係の悪化を防ぐことができます。イライラしてきつくあたってしまうことがあっても、決して家族が嫌いだからなのではなく、母親になったことによる生理的な変化が原因であると知っておいてもらうだけで、関係を必要以上に悪化させることなく、ガルガル期を乗り切りやすくなるでしょう。
気持ちは溜め込まず吐き出す
周りの人々に自分の今の正直な気持ちを聞いてもらうことで、気分も落ち着き、家族が快適に過ごすための解決策を一緒に考えられます。家族もママが今どんなことを思っているのかを理解できれば、きつくあたられても余計に傷つきことなく、落ち着いて対処できるでしょう。
また身近なママ友や地域の保健師さんなどに愚痴を聞いてもらったり、相談したりするだけで、気持ちの持ちようが大きく変わってきます。自治体によっては、児童館や保健センターでママ同士が集まるイベントを開催していることがあります。そういった場所に出かけるのも気分転換になりますし、出かけるのが難しい場合には、ヘルパーさんや育児サポーターさんが自宅を訪問してくれるサービスもあります。ぜひ活用してみてくださいね。
まとめ|ガルガル期は協力しながら乗り越えよう
助けてくれるはずの周囲の人々に攻撃的になってしまうガルガル期。ホルモンバランスによる影響や、慣れない育児からのストレスで、自分が自分でないように感じるつらい時期でしょう。しかし、そんな時期を送っているのは、自分一人ではありません!
パパや周りの人々に自分の気持ちを正直に吐き出し、理解を求めて関係の悪化を防ぐことが、ガルガル期を乗り切る重要なポイントです。ガルガル期はいつか必ず終わるものです。自然と治まるまでは、気持ちを吐き出す場所を見つけ、身近な人に助けてもらいながら、心にゆとりを持った生活を心がけましょう。
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