山口県北部の谷あいで、およそ600年の歴史を重ねる長門湯本温泉。江戸時代には歴代の藩主も湯治に訪れていたという名湯が、近年街ぐるみでリニューアルし話題を呼んでいます。温泉街のシンボルである立ち寄り湯「恩湯(おんとう)」はモダンな建物に生まれ変わり、空き家をリノベーションしたスポットも続々とオープン。今注目の温泉地として世代問わず人気を集め、リピーターも年々増加中です。
温泉街を流れる清流・音信川(おとずれがわ)沿いにたたずむ「界 長門」は、街づくりの一環として2020年3月に開業。温泉街と連携して地域の魅力を発信し、伝統工芸・文化にふれられる温泉旅館です。日々進化し続ける温泉街を1泊2日でグルッとめぐり、長門湯本温泉の今を体感するプランをご紹介します。

※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、営業時間の変更や休業の場合があります。お出かけの際は事前にご確認ください。

1日目

山口宇部空港


・車で約70分

11:00 長門湯本温泉街

そぞろ歩きが楽しめる、コンテンツ豊富な「オソト天国」

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=桜、新緑、紅葉など季節ごとの風情も魅力。初夏はホタルも舞う、豊かな自然が残る、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

山口県屈指の温泉郷のひとつで、音信川沿いに建ち並ぶ宿や店舗が湯の街情緒を漂わせます。近年、地域・民間・公共連携のプロジェクトによって温泉街がリニューアル。「オソト天国」をテーマに、散策を楽しめる試みがいっぱいです。
温泉街の駐車場から数百本の竹が並ぶ「竹林の階段」を歩くと、目の前は「恩湯広場」。芝生が広がり、テーブルやベンチも備えた開放的な空間です。川面に設えた川床テラスや対岸へ渡れる飛び石は、流れが穏やかで浅瀬の音信川ならではの楽しみ方。川沿いの広い歩道には多くのベンチがあり、ひと休みや食べ歩きに便利です。 ・
・徒歩すぐ

11:30 恩湯

旅のスタートは「神授の湯」の伝説が息づく名湯から

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=無色透明の湯はpH9.5~9.9のアルカリ性単純温泉。岩盤の上には住吉大明神の像が鎮座、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

およそ600年の歴史を持つ、山口県最古の温泉。曹洞宗の名刹・大寧寺の定庵禅師が住吉大明神のお告げで発見したことから「神授の湯」として親しまれてきた立ち寄り湯です。2020年に平屋造りのモダンな建物へとリニューアルしました。 湯船の奥の岩盤から流れるのは、驚くことに湧き出たばかりの源泉。恩湯は源泉が湧く場所の上に建っているため、湯船の底からも源泉が湧き出し、空気にふれずに湯船へ。大きさも源泉をかけ流しで楽しめるよう、湯量に合ったサイズで設計されています。源泉温度39度のぬる湯なので、ゆっくり浸かれて体の芯からポカポカに。いいお湯をシンプルに楽しむ、温泉本来の贅沢な湯浴みを堪能できます。

恩湯

山口県長門市深川湯本2265
営業時間:10:00~22:00
定休日:第3火曜(祝日の場合は営業、別日に振替休)
大人800 円、4~12 歳400 円、3 歳以下無料
0837-25-4100 ・
・徒歩すぐ

12:30 恩湯食

湯上りの体にやさしいヘルシーランチ

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=「長門鶏飯」880円、「生搾り大豆豆腐」450円。長門鶏飯は季節野菜のマリネ、黒かしわスープ付のセットも用意、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

ランチは恩湯の向かいのレストランへ。地元産の銘柄鶏「長州どり」と手作り豆腐を中心に、新鮮な魚介、旬の野菜や果物など素材の味を生かしたメニューは、湯上りにぴったりと評判です。
メインメニューのひとつ「長門鶏飯」は、長州どりを酒蒸しにしてやわらかく調理。白米に酒蒸しの鶏の出汁をからめ、蒸した鶏と地場の野菜をたっぷりのせた人気の一皿です。県産大豆からできる豆乳を使った「生搾り大豆豆腐」は、大豆本来の濃厚な旨味と香りを味わえる逸品。地元産の天然塩とオーガニックのオリーブオイルが、豆腐の甘味を引き立てます。席はテーブル、カウンター、テラスがあり、音信川を眺めながら美食を楽しめます。

恩湯食

山口県長門市深川湯本2270-5
営業時間:11:00~22:00(L.O.21:00)、ランチは11:00~14:00
定休日:水曜
0837-25-4333
価格は時間帯・テイクアウト等により変動あり


・徒歩約1分

13:45 おとずれ堂

長門のモノ・情報が集まる「まちの番台」へ

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=周辺の観光パンフレットも置かれているので情報収集に便利、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

ランチの後は音信川から温泉街の駐車場に続く「竹林の階段」をそぞろ歩き。階段脇にたたずむのは築50年以上の古民家をリノベーションしたお土産処で、観光案内も行う「まちの番台」です。お風呂をイメージしたタイル貼りのショーケースの中には、レトロかわいいオリジナルグッズ。長門湯本温泉やおとずれ堂のロゴ入り手ぬぐい、サコッシュなど散策に使いたくなる品々が並びます。
併設のギャラリーに展示されているのは、地元の伝統工芸「萩焼深川窯」の作品。萩焼は古くから茶の湯において愛好されてきた、山口県が誇る伝統工芸です。萩藩の御用窯として開かれた萩焼深川窯の貴重な作品をゆっくり鑑賞できます。

おとずれ堂

山口県長門市深川湯本2321-1
営業時間:10:00~19:00
定休日:火・水・木曜(祝日の場合は営業)
080-4026-3935


・徒歩約3分

14:15 cafe&pottery音

萩焼深川窯の器を愛で、テラス席でひと休み

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=川を眺めるテラス席で。「テリーヌショコラ」550円、ハンドドリップの自家焙煎コーヒー「音信ブレンド」550円、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

散策の途中、築50年の古民家を改装した音信川沿いのカフェ&ギャラリーへ。店内を彩るのは地域の伝統工芸「萩焼深川窯」の作品。約360年の歴史を持つ窯の未来を担う若手作家の作品を展示・販売しています。作品のテーマは主に「日常の器」。コーヒーカップや皿など、日々の暮らしが華やぐような器が揃います。
カフェメニューのおすすめは自家製のケーキ。濃厚で香り高い「テリーヌショコラ」や「ゴルゴンゾーラのチーズケーキ」、旬の食材を使った「季節のタルト」など日替わりで常時2~3種類が並びます。カフェメニューは常設作家の器で提供。個性豊かな作品との出会いも楽しみです。

cafe&pottery音

山口県長門市深川湯本1261-12
営業時間:10:00~16:00
定休日:水・木曜(祝日の場合は営業)
0837-25-4004


・徒歩約5分

15:00 界 長門

「藩主の御茶屋屋敷」をイメージした宿で、武家文化の雅を体験

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

音信川に架かる曙橋のたもとにたたずむ宿のテーマは、江戸時代に藩主が過ごした御茶屋屋敷。「萩焼」や「徳地和紙」などの伝統工芸が館内を装い、希少な「赤間硯」を用いた伝統文化の体験も話題です。「神授の湯」と呼ばれる名湯、地場の山海の幸など、訪れる人を迎えるのは現代の新しい雅。宿泊者以外も利用できる「あけぼのカフェ」を併設し、宿から気軽に温泉街へ出られる「あけぼの門」を備えています。

【最高水準のコロナ対策宣言】
皆様により安心してお過ごしいただけるよう、「衛生管理」と「3密回避」の2つの対策軸を掲げ、全施設において従来のサービスを進化させた感染症対策を実施しています。

おすすめの客室

ご当地部屋「長門五彩の間 和室」

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

客室は「長門五彩の間」として和室、露天風呂付和室、特別室を用意。山口県の伝統工芸「徳地和紙」「萩焼」「萩ガラス」「大内塗」を各所に設え、「窓から望む四季の風景」を加えた五彩で客室を演出しています。一段高くなった寝台は、藩主が休む上段の間をイメージ。カラフルな徳地和紙のベッドボードに、滞在の期待が高まります。

16:30 ご当地楽

山口県の奥深い文化を知り、心も整う「大人の墨あそび」

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=800年以上の歴史があり、幕末の思想家・吉田松陰も愛用したという赤間硯。職人が採石から彫刻まで行う希少な名品、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

各地域の魅力にふれる「ご当地楽」で体験するのは「大人の墨あそび」。山口県の伝統工芸「赤間硯」で墨をすり、扇子型の和紙に文字をつづったり絵を描いたりします。赤間硯でする墨は粒子が細かく、発色や伸びの良さも格別。墨をする感触と香りに癒され、思いのままに筆を遊ばせてみましょう。

17:30 夕食

特別会席で地場の山海の幸に舌鼓

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=秋冬の台の物「ふぐと牛の源平鍋」。食事処は半個室でプライベート空間を演出、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

三方を海に囲まれ、四季を通じて新鮮な魚介が揚がる山口県は美食の宝庫。肉厚で甘味の強いイカを先付に、旬の素材を生かした目にも舌にも麗しい料理が次々登場します。なかでも「宝楽盛り」は、県内唯一の桶職人による桶と萩焼の器を使った斬新な意匠がインパクト抜群。特別会席では、春夏は県の郷土料理・瓦そばから発想した「瓦焼き」、秋冬はてっちりをアレンジした「ふぐと牛の源平鍋」が味わえます。


・徒歩約5分

20:00 夜の温泉街

ライトアップで夜も楽しいそぞろ歩き

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=「竹林の階段」はライトアップのメインスポット、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

夕食を楽しんだ後は、あけぼの門に置かれた提灯を片手に、夜の温泉街散策へ。川に架かる6つの橋や「竹林の階段」など、いたるところが幻想的な灯りに包まれ、温泉情緒たっぷりです。特に、行灯のやわらかな灯りに照らされた「竹林の階段」は絶好のフォトスポット。昼とは異なる風情に、アングル探しにも熱が入ります。
秋に見逃せないのが、御茶屋通りと温泉街を結ぶ「紅葉の階段」。赤く色づいたモミジが夜の闇に浮かび上がる光景は圧巻です。見頃にあわせてイベントも開催。長門の夜と紅葉を楽しむ人々でにぎわいます。ライトアップは自動制御で日没になると点灯。自然の灯りに配慮しつつ、季節にあわせた演出も実施されます。


・徒歩約5分

20:15 365+1BEER(サンロクロクビール)

出来たてのクラフトビールで贅沢なナイトタイムを

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

「サンロクロクペールエール」715円。テイクアウトの場合は瓶かカップを選べる 長門市初のクラフトビールの醸造所で、平日は瓶ビールのテイクアウトのみですが、金曜と土曜はカウンターを備えた「TAPROOM」がオープン。タイミングが合えば、温泉街のライトアップとあわせて訪れたいスポットです。築60年ほどの建物はかつて薬局だったもの。タバコの販売コーナーや以前の恩湯のネオンを取り入れたフォトジェニックな内装も話題です。
自慢のビールはペールエール、IPA、ベルジャンホワイトなど常時4~6種類をラインナップ。「サンロクロクペールエール」はフルーティーな香りで、控えめな苦みとのど越しの良さに思わず頬が緩みます。妥協のない醸造から生まれる極上のビールで、夜のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

365+1BEER

山口県長門市深川湯本1247-2
P 営業時間:TAPROOMは金・土曜15:00~21:00(L.O.20:30)、他の曜日は瓶ビールの販売のみ(スタッフ在店時のみ)
※変動あり、SNSで要確認
定休日:水・日曜


・徒歩約5分

21:00 大浴場

源泉かけ流しの湯で一日の疲れをリセット

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=内風呂のほか中庭を眺める露天風呂も用意、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

大浴場の内風呂は「ぬる湯」と「あつ湯」に分かれ、ぬる湯では「神授の湯」と呼ばれる長門湯本温泉を源泉かけ流しで堪能できます。pH9.9のアルカリ性単純温泉の湯は、とろみがあって化粧水のような肌触り。美肌の湯と評判の名湯で、初日の疲れを癒しましょう。


2日目

07:00 川床テラス

川風が気持ちいいテラスで爽快ストレッチ

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

ご当地楽「大人の墨あそび」から着想を得たオリジナルのストレッチ 翌朝は宿前の曙橋を渡って、川面に設えた「川床テラス」へ。ご当地体操「いろはにほへとスイング」は、大きな筆を持つイメージで文字を書くストレッチ。全身をフルに使って「いろはにほへと」を書くことで、筋肉がほぐれて体が温まります。

07:30 朝食

運動後の空腹を満たすご当地朝食

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=桶や萩焼など料理を引き立てる器にも注目、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

爽やかな酸味の夏みかんジュースから始まる朝食は、海の幸をたっぷり盛り込んだ和食膳。伝統の手法で作られたかまぼこ、粘りと歯ごたえに富んだアカモク、イカシュウマイ、旬の焼き魚など地域色豊かな味覚の数々に、白米が進みます。

09:00 大寧寺(たいねいじ)

朝の静かな温泉街と旧参道をウォーキング

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=宿から大寧寺までは約1.3km、往復40分ほど。参拝を忘れずに、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

朝食の後は、温泉開湯の舞台となった曹洞宗の名刹・大寧寺までウォーキング。「鼻から吸って口から吐く」を意識し、大股でリズムよく歩くことで、肺機能や免疫力アップを目指します。コースマップを手に進んでいくと、旧参道のあちこちにお地蔵様が鎮座。優しいお顔に癒されます。

大寧寺

山口県長門市深川湯本門前1074-1
0837-25-3469

10:30 あけぼのカフェ

界 長門オリジナルどらやきとスペシャルラテをテイクアウト

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=どらやき各種300円。「ゆずきち」「夏みかん」「あずき」の3種で、時期により限定メニューも登場、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

宿併設の「あけぼのカフェ」では、一つ一つ丁寧に焼き上げたどらやきを販売。山口県オリジナルの柑橘「ゆずきち」の蜜煮と白あんをサンドした「ゆずきち」は、爽やかな風味でやさしい甘さの生地と相性抜群です。どらやきによく合う「スペシャルラテ」もおすすめ。

10:45 川床テラス

川面に続く川床テラスでおやつタイム

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=パラソルがあるので日差しが強い日も快適。宿泊者専用のエリアあり、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

どらやきとドリンクを手に向かったのは、川面にせり出した「川床テラス」。爽やかな川風が吹き抜ける開放感たっぷりの空間が待っています。四季折々の音信川の美景を眺める特等席で、優雅な時間を過ごしましょう。

12:00 界 長門を出発


・徒歩約2分

12:30 瓦そば 柳屋

ランチは旅情あふれる山口県のソウルフード

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=「瓦そば」1人前1,298円(写真は2人前)。日本三大瓦のひとつ「石州瓦」を使用、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

宿の川向かいにある「だいご長屋」は、築70年以上の木造アパートをリノベーションした複合施設。1階では山口県名物・瓦そばの専門店が「柳屋」の旗を掲げています。瓦そばは、熱した瓦に盛った茶そばに錦糸卵、牛肉、ネギなどの具をのせ、温かいつゆでいただく郷土料理。ジューッという音とともに登場したインパクト抜群のビジュアルに、思わず声が上がります。「柳屋」では県産の卵や長門市産のネギなど厳選した食材を使用。特製のつゆは、旨味と香りに富んだ茶そばに合わせて仕上げた自慢の味です。ふっくらとしたそばを食べ進めると、瓦に接した部分がおこげでパリパリに。食感の違いも瓦そばの醍醐味です。

瓦そば 柳屋

山口県長門市深川湯本1325-1だいご長屋1F
営業時間:11:00〜19:00(LO18:30)
定休日:火曜(祝日の場合は営業)
080-9185-3070
予約は不可


・同建物内

13:15 cafe and shop Tre(トゥレ)

おいしいもの・心地よいものを揃えたカフェで和みのひととき

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=「季節のシロップ ソーダ」660円、「チーズケーキ」770円、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

ランチの後は、階段を上がって2階へ。オーナーセレクトのプロダクツが評判のカフェ・ショップが訪れる人を迎えます。内装は元の土壁や柱を残しつつ、モルタルやステンレスなど硬質の素材をプラス。洗練された趣ながら、温かみのある空間が広がります。窓の外は音信川の四季の風景。モロッコチェアやカウチソファーでくつろげば、時間を忘れてしまいそうです。
看板ケーキは福岡県の人気ベーカリー「IMUSTAN」から届く「チーズケーキ」。添えられたシーソルトはお好みで。チーズの甘味と旨味が引き立ち、塩のサクッとした食感も楽しめます。温泉地らしくスキンケアや香りなどのケア製品が中心のセレクションにも注目です。

cafe and shop Tre

山口県長門市深川湯本1325-1だいご長屋2F
営業時間:11:00~17:00(L.O.16:30)、土・日曜・祝日 10:00~17:00(L.O.16:30)
定休日:火曜(祝日の場合は営業、別日に振替休)


・徒歩約15分、または車で約3分

14:15 萩焼深川窯 田原陶兵衛工房

萩焼深川窯の窯元で心惹かれる器探し

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=工房では茶碗や水指などの他、コーヒーカップや皿など多彩な品を展示・販売。湯呑で2,000円~『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

長門市の旅でぜひ足を運びたいのが、地元の伝統工芸「萩焼深川窯」の窯元。萩焼は「一楽・二萩・三唐津」と称され、古くから茶人に愛されてきました。萩焼深川窯は、1657年(明暦3年)に萩藩の御用窯として現在の長門市深川湯本三之瀬で開窯。約360年の歴史を重ね、現在5つの窯元が窯煙を上げています。
窯元のひとつ「田原陶兵衛工房」では当代の十三代陶兵衛を中心に、伝統を守りつつ独創性に富んだ作品を生み出しています。萩焼は吸水性が高く、使い込むほどに表面の細かいヒビ(貫入)からお茶などが染みて風合いが変化。「萩の七化け」と呼ばれ、趣を増していきます。旅の思い出に、長く愛用したい逸品です。

萩焼深川窯 田原陶兵衛工房

山口県長門市深川湯本1403
8:30〜12:00、13:30〜17:30
日曜、お盆、年末年始ほか(HPで休日情報を要確認)
0837-25-3406
休日でも都合次第で開店可、要問い合わせ


・車で約20分

15:00 道の駅 センザキッチン

長門市の「おいしい」をお土産に

リニューアルした長門湯本温泉を楽しむ「界 長門」1泊2日旅|おすすめモデルコース
(画像=地場の美味がずらりと並ぶ、まさに「長門の台所」、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

港町・仙崎の海辺に広がる、長門市の交流拠点施設。直売所には近海で水揚げされた鮮魚をはじめ、地元の旬の野菜、お惣菜から加工品まで長門市の豊かな恵みが揃い、お土産選びに迷うほどです。人気は長門市特産の「長門ゆずきち」を使った商品。旬は秋ですが、ジュースやポン酢などの加工品は通年並び、ゼリーやジェラートなどのスイーツも売れ筋です。
「新鮮な海の幸・山の幸をその場で食べてみたい!」と思ったら、直売所で買った食材を自分で焼いて味わえるバーベキューコーナーへ(要席料)。ほかにも食事処、観光案内所、「長門おもちゃ美術館」などがあり、多目的に利用できます。

道の駅 センザキッチン

山口県長門市仙崎4297-1
営業時間:9:00~18:00(施設・店舗により異なる)
定休日:第2木曜(祝日は営業、8月は無休)、元旦
施設・店舗により一部有料
0837-27-0300

提供・星野リゾート みちくさガイド

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