近年、大きな地震の災害が目立ちます。
そんな中、検索キーワードでも急上昇しているのが「地震保険」です。
実は、地震大国にも関わらず、日本での地震保険加入率は、非常に低いのだとか。
家族の安全を守るべく、耐震補強したり、備蓄をしたりすることも大切ですが、いざというときのために、地震保険についても学んでおきましょう。
意外と知らない?地震保険とはどんな保険?
今、注目度急上昇中の「地震保険」。
聞いた事はあるけど、実際どんな保険かよく知らない、うちにも必要なものなのか判断がつかない、なんて思っている主婦は多いのではないでしょうか?
そもそも、火災保険と何が違うの?と、首を傾げているケースも。
ざっくり説明すると、地震保険は、地震・噴火・津波による損害を補償するもの。
火災保険は、それ以外の火災等による損害を補償するものです。
つまり火災保険に加入していても、地震によって生じた火災被害の場合は、補償されないということ。
保険で元通りになることを想像する方も多いと思いますが、地震保険の目的は、あくまで被災者が当面の生活を再建させることが目的になります。
地震保険は、それ単独で加入できない保険。原則、火災保険とのセット加入となります。
火災保険と同じように『建物』と『家財』に対して分けて加入する必要があり、建物に対しては5000万、家財に対しては1000万を上限として、地震や噴火、津波が原因の火災や倒壊等が起きた場合、補償してくれます。
支払レベルが3段階に分かれています。
①全壊
【建物】
地震等により、主要構造部(基礎、柱、壁、屋根等)の損害の額が、その建物の時価額の50%以上となった場合、または焼失もしくは流失した部分の床面積が、その建物の延床面積の70%以上となった場合。
【家財】
地震等により、損害の額が保険の対象である家財全体の時価額の80%以上となった場合。
保険金
地震保険の保険金額×100%。ただし、時価額が限度。建物の建築時価の50%以上か延べ面積の場合のみ。
②半壊
【建物】
地震等により、主要構造部(上記に同じ)の損害の額が、その建物の時価額の20%以上50%未満となった場合、または焼失もしくは流失した部分の床面積が、その建物の延床面積の20%以上70%未満となった場合。
【家財】
地震等により、損害の額が保険の対象である家財全体の時価額の30%以上80%未満となった場合。
保険金
地震保険の保険金額×50%。ただし、時価額の50%が限度。
③一部損
【建物】
地震等により、主要構造部(上記に同じ)の損害の額が、その建物の時価額の3%以上20%未満となった場合、または建物が床上浸水もしくは地盤面より45cmを超える浸水を受け、建物の損害が全損または半損に至らない場合。
【家財】
地震等により、損害の額が保険の対象である家財全体の時価額の10%以上30%未満となった場合。
保険金
地震保険の保険金額×5%。ただし、時価額の5%が限度。
つまり、損壊の程度によって支払われる額が変わってくるということです。
こんな時は保証される?シチュエーション別解説
せっかく加入しても、肝心の補償が受けられなければ意味がありません。
まずは、シチュエーションごとにどう判断されるのか、チェックしてみましょう。
Q1:地震により事務所兼自宅が倒壊してしまった場合、補償される?
A1:補償の対象
店舗併用住宅など、住居部分がある建物は、補償の対象になります。ただし、業務用の設備や製品、商品等は補償の対象外となります。
Q2:地震により食器が落ちて割れてしまった場合、補償される?
A2:補償の対象になることも
割れた食器が家財総額の10%以上であれば対象となります。
Q3:地震により300万の壺が割れてしまった場合、補償される?
A3:補償されません
1個30万円以上の書画・骨董品等・貴金属等・贅沢品は対象外となります。また、現金・通帳・証券も対象外となります。金庫は家財扱いになりますが、中に入っている現金・通帳・証券などは対象外になります。
Q4:地震により家は無事だったが、壁にひびが入ってしまった場合、補償される?
A4:補償の対象になることも
壁に入ったひびは、損害が建築時価の3%以上であれば対象となります。
Q5:地震による津波で車が流されてしまった場合、補償される?
A5:補償されません
車は地震保険・火災保険ともに対象外となります。
賢い主婦はどう選ぶ?どんな人が加入するべき?
地震保険がどんなものかわかってきたところで、主婦の皆さんが考えるのはやっぱり保険料ですよね。
できることならお得な保険料で手厚い保証が欲しいものです。
実は地震保険制度は、政府主導で運営がされています。
危険度が都道府県ごとの所在地、建物の構造の状態によってランク分けされていて、それによって保険料は変化してきますが、どこの損害保険会社で加入したとしても保険料・内容ともに変わらないのです。
そのため、地震保険を上手に選ぶということは、火災保険を上手に選ぶということになってきます。
割引や付加サービスが変わってきますから、賢い主婦の腕の見せ所です。
また地震保険に加入するかしないかの選択ですが、マイホームを持っている人は加入を考えた方が無難。
地震保険に加入していなくても、国が運営する『被災者生活再建支援制度』により最大300万円の支援金が受け取れますが、特にローン残高が多い人は、それだけで賄うことが困難になる可能性が高いので、加入を検討した方がよいでしょう。
賃貸の方である程度の預金などの余裕がなければ、家財保険だけ加入するのも手だと思います。
まとめ
もし地震が発生した場合にも、大切な家族を守れるように、ある程度の生活を確保できるように準備しておく必要があるのではないでしょうか。
この機会に、地震保険の加入について考えてみてはいかが?
提供・しゅふJOBナビ
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