「当て馬」という言葉はあまりよく聞く言葉でもないので何となくは知っているけれど曖昧であったり、初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。この記事では当て馬の意味や使い方など「当て馬」という言葉についてご紹介していきます。「当て馬」について詳しく知りたいという方はぜひ読んでみてください。
「当て馬」の意味
当て馬の本来の意味
当て馬とはもともとはメスの馬を発情させるためだけに使われるオス馬のことです。メス馬がそのオス馬に発情したところで、本当に種馬にしたかった馬と交換し、交尾の成功に導きます。この交尾の成功のためだけに、使われるオス馬のことを当て馬と言います。平たく言うと「種馬との交尾成功のために利用された馬」です。
この利用された馬という意味である「当て馬」から派生して当て馬の一般的な意味としては、人のことを探るための人のことを指します。Aさんがどのように考えているのか知りたいけれど、自分が直接聞きに行けないようなときに第三者であるBさんを使ってAさんが何を考えているのか探ります。このときのBさんが当て馬です。
当て馬の恋愛における意味
当て馬の本来の意味が人のことを探ったり、観察するために使われる人間のことでしたが、恋愛における当て馬の意味も本来の意味から派生しているので意味合いは同じです。好きな本命の相手のことを探るために誰か他の第三者を利用して何かを仕掛けて、本命相手の出方を見たり、様子を観察することです。
片思い中だと当て馬を利用してでも何としても相手の気持ちを探って、両思いになりたいと思ってしまいます。好きな人と両思いになるためにはどうすればいいのでしょうか。恋愛成就のコツ、両思いになれるパターンについて知りたい方は当て馬を利用する前に参考にしてみてください。
当て馬が用いられるシチュエーション例
会社
当て馬は相手の出方を探るための人のことでしたが、会社では当て馬はどのように利用されるのでしょうか。会社での当て馬が用いられるシチュエーション例をご紹介していきます。
もうすぐ昇給の時期で自分が上司からどう思われているのか気になっているとします。直接自分でこのようなことを聞くのは上司に嫌われないか、怒られないか、そろそろ評価がなされる時期だから焦っているように周りから見られないかなどいろいろな不安がよぎります。
なので会社で上司から気に入られていて上司とよく話している仲のいいA君に上司が自分のことをどう思っているのか、上司は自分ことをどのように評価しているのか、昇給はしそうなのか、どうすれば評価が上がるのかを探りをいれてもらいます。この時のA君が相手の出方や意向を探るために利用されている当て馬になります。
恋愛
恋愛での当て馬のシチュエーションの例もご紹介していきます。例えば彼氏や片思い中の好きな男性が自分のことを本当に好きなのか知りたいときにあえて別の男性に近づきます。
女性が別の男性に近づいて行っていると知ったときに彼氏や片思い中の男性がどのように反応するのかを見ることで、その男性の自分に対する思いを探ることができます。女性が自分以外の男性に近づいていると知って、どのような出方をするのでしょうか。その出方を観察することで自分に対する思いの強さを探ります。
この時に、女性に対する本命男性の思いを探るためだけに近づいてこられて、その気にさせられてしまった別の男性が当て馬です。人の気持ちを当て馬を使って探らずに知るいい方法はないのでしょうか。行動心理学で人の行動を読み取って恋愛で相手の気持ちを知ることもできます。行動心理学も相手の気持ちを知るいい方法です。
友達
最後に友達関係における当て馬が利用されるシチュエーションの例です。例えば食べてみたくて気になっている味が全く想像がつかない新発売のお菓子があるとします。しかしそれが美味しいのか、まずいのかは定かではないので自分ではお金を出して買いたくはありません。
まずいお菓子に自分のお金は使いたくない、ちょっと味見してみたい、友達に感想を聞いて美味しかったら自分でも買いたいと思っている場合に友達に買ってみるように仕向けて友達に買わせるような場合です。友達に買うように仕向けてその場で友達が買えば「一つ味見させて」といってお金を出さずに味見をできます。
また友達が買うように仕向けて「食べたら感想教えてね」と言って美味しいのか、どのような味かを知ることができます。そして友達の評価がよかったら自分でも買ってみることで、事前にまずいものにお金を使うことを防げます。
当て馬にされる人の特徴とは?
しっかりと忠実に言ったことに従う人
当て馬にされる人の特徴としては「しっかりと忠実に言ったことに従う人」です。当て馬として相手の気持ちを探ってもらうためには自分の言うことをしっかり聞いて、それ通りにしっかり動いてくれる必要があります。自分の言ったことに反対意見などを言われては面倒です。
当て馬の目的はあくまで探りを入れることなので、余計なことをされても困ります。言ったことだけを忠実にこなしてくれることで本来の「探る」という目的を達成することができます。なので当て馬にするには言ったことに忠実に従ってくれる人が都合がいいのです。
気が弱い人
当て馬にしようとしている人の気が強くて、自分に対して歯向かってくる、自分の頼んだことに堂々と反対してくるようでは困ります。気が強い人は当て馬としては自分の思うとおりに動かせないため向きません。一方で気の弱い人は自分に対して歯向かうことができないので従ってくれます。
また気が弱いので少し言えば怯えて自分の思い通りに動いてくれるので当て馬としては都合がいいので当て馬としてよく利用されてしまいます。
頼まれると断れないお人好しな人
頼まれると断ることができないお人好しなタイプの人も当て馬にされる人の特徴です。当て馬として利用するには少なからず何かを頼まなければいけません。その時に断られてしまっては作戦が実行できず困ります。当て馬にする人を選ぶ際には「これを頼んだら断るだろうな」というような人は選びません。
この人に頼んだらやってくれるだろうという人を当て馬として選びます。なので人から何かを頼まれると断れないお人好しな人は確実に頼んだことをやってくれるため当て馬として頼みやすいです。当て馬を選ぶ時には頼みやすい人を選ぶことも大切なポイントです。
お人好しな人とはどのような人を指すのでしょうか、またお人好しの人の特徴とはどのようなものがあるのでしょうか。一方でお人好しを直したいという人はどのようにすれば改善できるのでしょうか。
自分の意見がない人や人に流されやすい人
当て馬にする人が自己主張が強く、自分の意見をはっきり述べるような人だと扱いにくいです。当て馬にする人の意見や考え方は求めておらず、むしろ当て馬にするにあたっては邪魔になってしまいます。欲しいのはターゲットの出方やどのように思っているかであって当て馬の人の意見ではありません。
なので自分の意見をあまり持たないタイプの人や軸がなく周りの意見にいつも合わせて決めるような人は、自分の意見に従わせることが容易で扱いやすく当て馬にするにはちょうどいいのです。
根に持たない人
もし当て馬がバレたり、当て馬にされたことで何か不利益を当て馬の人が被ってしまった場合、すぐに根に持つ執念深いタイプの人は厄介です。ずっと根に持っていて仕返しをされても困ります。何か自分に不利益になるようなことをされては元も子もありません。
そのため当て馬を選ぶ際には何かあったときにあまり気にしない人、謝って何とかなるような人、根に持って何もしてこないような人を選びます。
口がかたい人
当て馬にする人が口が軽く何でもベラベラとしゃべってしまうような人では重要な「当て馬」という役目を任せきれません。サラッと「○○さんに頼まれたんだけど」などとバラされてしまってはのちのち面倒なことになります。直接聞けないからこそ当て馬をお願いしているのであって、自分で聞けるなら自分で聞きます。