自分の時間は自分で守る! トラブル回避テクニック
このように、なにかとトラブルも多い女性のソロキャンプ事情。井上さんは、自分なりのトラブル回避術をいくつも用意しているそうです。
「まず、基本ですがテントには鍵をつける。キャンプ場によってはトイレや駐車場が離れているので、無防備になりますからね。チャック部分に連結させるように、ワイヤーの鍵がお勧めです。万全ではないですが、ないよりマシです。
それと、防犯ブザーも必須です。私も万が一のために、100円ショップのものを2つ持ち歩いています。あとは、“一人で来ていることをごまかすグッズ”など。テントの前に男物のスニーカーを置いたり、テントの中でラジオを付けっぱなしにしたり。あとは、テンションが上っても、SNSなどに『〇〇キャンプ場で、ソロキャンプ中♪』とか、不特定多数に情報をばらまかない。これ、意外とうっかり書き込んでしまうことも多いので、要注意です」
思いやりだけは欠かさず、キャンプを楽しもう!
「中には『そこまでしてソロキャンプしたくない』と思われる方もいるかもしれませんが、念には念を。なにでストレス発散をするか、日々の疲れから回復できるかは人それぞれですよね。私はソロキャンプで、自分を全力で甘やかす。これが最高の回復法です。だからそんな大切な時間を守るためなら、苦にならないんです」
ブームになることでトラブルも増えますが、「キャンプの楽しさを共感してもらえる、キャンパー仲間が増えることは純粋に嬉しい」という井上さん。自然の中でみんながエネルギーを補給できるよう、思いやりだけは欠かさないようにしたいですね。
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<取材・文/赤山ひかる イラスト/朝倉千夏> 赤山ひかる
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