トルコ人が1日の中で最も大事にしている食事は「朝食」。休日なら少し遅めの時間から、テーブルに並べられた色とりどりの料理を、家族や友人と会話を楽しみながら食べるのがトルコ流です。イスタンブールで朝食を食べるのにおすすめの、カフェやレストランをご紹介します。
【1】クルントゥ・ベベッキ店
1981年、トルコで初めて「アメリカン・ダイナー」のコンセプトを打ち出したレストラン。イスタンブールにはアジア側のモダと、ヨーロッパ側のニシャンタシュ、そしてベベッキに店舗があります。ボスポラス海峡に面するベベッキでは、海風を感じながら開放的な雰囲気の中で朝食を楽しむことができます。
クルントゥ名物の朝食には、トマトやキュウリ、オリーブ、卵、チーズ、パン、チャイといった伝統的なトルコの朝食メニューのほか、アメリカン・ダイナーらしくパンケーキがついています。
2~3人でシェアするのがちょうどいい量で、パンとチャイはおかわりができます。パンケーキにチョコレートソースや果物を盛り付けると、ワッフルのような感覚で食べることも可能。朝食もスイーツも同時に味わいたい!という方におすすめです。
【2】マド・ガラタサライ店
新市街のタクシム広場からガラタ塔のほうへ延びるイスティクラル通り沿いにあるのが、マド・ガラタサライ店。マドはチェーン店なので街を歩いているとあらゆる場所で見つけられますが、ここガラタサライ店は、ほかのマドでは見られない景色を眺められるのが魅力です。テラス席からは、イスティクラル通りや旧市街のトプカプ宮殿、アヤソフィア、ブルーモスクを見渡しながら朝食をとることができます。
朝食セットには、地中海地方のカフラマンマラシュ県の伝統的なチーズ(ヤギの生乳から作られる塩辛いもの)や、マラシュ名物の唐辛子が入ったエズメというペースト状のトマトソースが含まれています。他のお店ではなかなか食べることができない、マドならではのメニューです。
ありきたりなトルコの朝食とはまた違った味わいを楽しみたいなら、マラシュ名物に出会えるマドでぜひ朝ごはんを食べてみてください。