社会問題化している「サービス残業」。
実はこの問題、パートも決して他人事ではありません!
1日5分、10分程度といった短時間のものから、毎日数時間ものサービス残業に悩まされている主婦も・・・
そこで、
・パートのサービス残業の実態
・サービス残業体験者の声
・パートのサービス残業の対処法
の3点をご紹介します。
これがパートのサービス残業の実態
はじめに、パート主婦がどんな形でサービス残業をしているのか、飲食店などといったサービス系の職場を例にご紹介します。
【事例1】開店準備は勤務時間に含まれない!?
「本来の勤務時間の30分くらい前までに出勤し、着替えや掃除を済ませからタイムカードを押すように指示された」
【事例2】清掃、片付けはタイムカードを押してから?
「タイムカードを押してから、ゴミ捨てなどの後始末をさせられた」
【事例3】パートのまま店長に昇格したらサービス残業が増えた
「店長になってもパートという身分は変わらないため、時給などの労働条件は上がらず、現場のマネジメントや施錠など業務が増え、結果サービス残業する羽目になった……」
残業代を請求するといった交渉は、正当な権利と認められています。
しかし
・職場の意向に従わないと、クビになるかもしれない
・社員登用を逆にちらつかせて、我慢を強いられる
など、パートはなかなか交渉しづらい…というのが実態のようです。
これってブラックパート?サービス残業体験者の声
サービス残業を体験した主婦の声をご紹介します。
「ランチタイムのみのシフトという契約だけども、与えられた仕事が終わるまでは帰れない雰囲気。時には、午後のシフトに入らないとできない仕事を指示されることもあり、本来の勤務時間通りに終えるのは難しい。」
「前日までシフトがわからないので、常に時間を空けておかねばならず、毎日が不安。」
など、かなり問題ある職場もあるようです。子どもの行事が控えている場合、余計に心配になってしまいますよね。
「今の職場では、パートの人の中で私だけ専門職。そのためサービス残業しないことを認めてもらった。そしたら他のパートさん達から、あの人だけずるいと言われた。」
など、パート同士の確執が怖くて、サービス残業しないことを言えないという悩みもあるようです。
一方で、「サービス残業はあるけれども、楽しく働けているので気にしていません」と、おおらかにとらえて頑張っている人もいるようです。
パートのサービス残業の対象法
ここからはパートのサービス残業への対処法を、3ステップに分けてご紹介します。
【ステップ1】企業にきちんと残業代を請求
まずは、きちんと残業代を請求しましょう。
請求をしないことが引き金となって、さらに残業を強いられるようになってしまうこともあるようです。
泣き寝入りしないように交渉することも大切です。
交渉の際には、
・残業をしてもいいから、残業代を払って欲しい。
・有休を自由に取らせてほしい。
など、自分が譲歩できる条件を提案すると、要求も出しやすいでしょう。
【ステップ2】労働基準監督署に相談
話し合いをして改善されないのであれば、労働基準監督署に相談するのも手です。
パートさんが複数名いる場合、誰が通報をしたのかばれることも少なく、相談内容によっては労働基準監督署は査察に入り、是正勧告をしてくれます。
効率的に相談するためにも、サービス残業が続くようなら、タイムカードとは別に、
・自分が本当に出勤した時間、退社した時間を記録す
・サービス残業のせいで体調を崩し通院している場合は診断書をとっておく
が良いでしょう。
【ステップ3】改善されないならば、転職も含め身の振り方を検討する
改善策を講じたにも関わらず、改善が見られないようであれば、ブラック企業を疑うことも必要でしょう。
客観的に見て、労働環境や条件が明らかに良くないと感じたら、無理してその職場にしがみつく必要もありません。
転職も含め、身の振り方を再検討することをおすすめします。
まとめ
パートは時給で働いているがゆえに、時間給はしっかりもらう権利があります。
「せっかく得た仕事だし、みんなも我慢しているし・・・」と黙っていると、サービス残業が増えていく可能性もあります。
無理のない範囲で、改善のための交渉も大切です。
改善を試みてダメな場合は、思い切って新しい仕事を探すのも手です。
何のために働いているのか、どんな働き方が自分にとってよいのか、考え直すいい機会になるかもしれません。
提供・しゅふJOBナビ
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