シックスセンスの伏線
『シックスセンス』には物語を演出するうえで、多くの伏線が張り巡らされています。何度鑑賞しても楽しめるのはこちらの伏線があることが理由です。ストーリーの理解をさらに深めるためにお役立てください。
伏線①日本人が落ちるミスリード
日本人の死者に対する認識は「物に触れることができない」です。しかし『シックスセンス』に現れる死者たちは、物に触れることができます。
伏線②冷気の秘密
死者が見えるコールによると「霊がいるときには寒気がする」と作中に発言しています。しかし、死者が登場する全てのシーンで冷気の演出がされているわけではありません。冷気は死者側に強い感情があるときに用いられます。作中で冷気の演出されたシーンは、ラストシーンです。
ラストシーンのマルコムは死者ですので、アンナに接近すると霊がいる状況になります。アンナが冷気を感じていることは、白い息やショールをかけなおす寒そうな仕草で描写されています。
伏線③他と会話をしているかのようなシーン
マルコムはヴィンセントの襲撃に遭う直前は、アンナと会話していました。しかし、襲撃以降にマルコムと明確に会話しているのはコールのみです。
襲撃以降にマルコムが会話しているように見えるシーンはアンナやコールの母親・リンですが、受け答えがなく違和感があります。カメラワークや雰囲気で巧妙に会話しているように見える状態となってます。
コールが死者を見ることができるとマルコムに告白したシーンでは、死者は自分が死んだことに気付いていないとマルコムの死を遠まわしに示唆しました。
伏線④ものを動かしていない
マルコムがものを動かすのは、コールの前でのみです。アンナとレストランに居るシーンでも、マルコムは椅子を動かすことなく座っています。そして伝票もマルコムが触れることなく、アンナが支払いをしました。
このシーンは結婚記念日に遅刻したマルコムに対して呆れていると捉えることができますが、アンナがこの時もマルコムを愛しているために独り言を言ったと捉えることもできます。
ものを動かせないという伏線は他にもあり、マルコムが移動するシーンは自分でドアを開ける必要のないバスのみです。地下室を開けることができなかったのも、死者はものを動かせないことを描いています。
伏線⑤マルコムの同じ青いシャツ
マルコムは、ほとんどのシーンで襲撃に遭ったときと同じ青いシャツで登場します。マルコムが死者であることを強調するための伏線です。撃たれた部分については、アンナが若い男性と親しい仲になっていたときにマルコムが邪魔をするシーンで表現されました。
二人が居た場所から逃げるマルコムは、事件の日に被弾した部分を抑える仕草をしながら違和感のある動きをしています。毒殺された少女の霊が吐しゃ物まみれになっていたのに対し、マルコムには撃たれたあとが見えません。
こちらに関しては、死者は見たいものだけを見るということで解決します。撃たれたあとも結婚指輪がないことも、マルコムにとっては見たくないことだったから見えませんでした。
映画シックスセンスの受賞歴
映画『シックスセンス』はホラーやミステリーに区分される映画です。そしてホラー映画では希少なアカデミー賞にノミネートされた映画として、各方面で評価の高い作品でもあります。
アカデミー賞は監督賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞の5部門にノミネートされました。さらにゴールデングローブ賞でも最優秀助演男優賞、最優秀脚本賞の2部門でノミネートされています。
シックスセンスのM.ナイト・シャマラン監督について
映画『シックスセンス』の監督を務めたのは、M・ナイト・シャマランです。大どんでん返しが話題となった『シックスセンス』が彼の出世作品となりました。
M・ナイト・シャマラン監督の傑作といわれる作品は、2000年に発表された『アンブレイカブル』と1999年に発表された『サイン』です。『シックスセンス』に面白さを感じたら、ぜひこちらの作品も鑑賞してみましょう。
どんでん返しも伏線は何回見ても楽しめる!
初見ではその衝撃のラストに驚愕し、事実を知ってからもなお細やかな演出で楽しませてくれる『シックスセンス』。映画としての面白さだけでなく、心を揺さぶられるようなドラマチックな展開も味わえる作品です。本作を鑑賞した方も、そうでない方もぜひ鑑賞してみましょう。
提供・Sorte Plus
【こちらの記事も読まれています】
>夫婦でお揃いペアウォッチおすすめブランド11選!【口コミ付】
>1泊旅行のバッグの選び方とは?旅行におすすめのバッグ10選を厳選紹介!
>人気の韓国発おしゃれブランド【トートバック】を徹底調査!
>30代・40代に人気の大人スニーカーブランドとおしゃれなコーデを徹底紹介!
>かわいすぎて大注目♡韓国のピアスブランドを徹底紹介!