2年間のブランクを経て演じた神谷役

『あな番』浅香航大が明かす意外な一面「クールに見えても心の中はぐちゃぐちゃ」
(画像=『女子SPA!』より引用)

――役作りで一番難しかったことは何でしょうか? 浅香:ドラマから劇場版まで2年間空いているので、キャラクター性を改めて再現するのが、初日は掴みづらかったです。でも、皆川猿時さん演じる水城刑事とお芝居をしたら、2クール演じていたので、すり込まれていた感覚が戻ってきました。 ――今回の役はプレッシャーを感じたということですが、クルーズでの撮影現場で大変だったことはありますか? 浅香:劇場版との決定的な違いは、人が多いことです。ドラマでお会いしていなかったキャストさんがたくさんいらして、緊張感がありました。『あな番』のキャラクターの人だという感覚で、いち視聴者としても現場を楽しめましたが(笑)。  舞台がクルーズ船で、実際に船も借りて、CGもあり、アクション場面にはスタントマンもいます。映画ならではの大掛かりな撮影手法でした。

クールキャラの意外な一面

『あな番』浅香航大が明かす意外な一面「クールに見えても心の中はぐちゃぐちゃ」
(画像=『女子SPA!』より引用)

――神谷役を演じるのに、何か具体的な刑事像はあったんでしょうか? 浅香:まずは台本を読んで、字面だけでキャラクターをイメージしました。猿時さんの隣で直感的に掴んだ役どころです(笑)。キャラクター性から神谷のイメージは決まり、クールでドライな理論的な雰囲気を貫きました。 ――そんなクールな神谷の意外な一面はありますか? 浅香:ドラマから片鱗がありましたが、実は意外と小心者で精神的に小物感がどこかあります。悪い刑事の雰囲気を漂わせていますが、情には熱く、実は水城刑事を慕っている真っ直ぐな奴で、しっかり心のある奴なんです。劇場版では心の弱さがあり、その心のせいで色々起きてしまうんですが……。 ――神谷役はまさにはまり役ですが、2020年の『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』の柘植役はかなりコミカルな役柄で、非常に面白かったです。まったく印象の異なるキャラクターをどのように演じ分けるのでしょうか? 浅香:柘植役のときはすっとナチュラルに演じられて、みなさんが思うほど大変ではないんです。ただ柘植は、漫画の原作にある擬音をそのまま実写でも発するキャラクターで、どういう感情で演じたらナチュラルに表現出来るのか、細かく考えた技術と感情のハイブリッドでした。キャラが濃いので感情だけでは表現できない役でしたし、良いあんばいを探して演じてました。