箱根の山が望める広大な庭園に名作を展示する箱根彫刻の森美術館や、草間彌生などの作品を自然の中に展示する霧島アートの森、世界の有名な建物を再現した東武ワールドスクウェアなど、全国のおすすめ野外美術館&博物館をご紹介します。
1.箱根彫刻の森美術館(神奈川)
自然の中で彫刻に接する機会をもってもらおうと、昭和44年(1969年)に開館した、国内初の野外美術館です。箱根の山々が望める7万平方メートルの緑豊かな広大な庭園には、約120点の名作を常設展示。また屋外だけではなく、ピカソ館をはじめとする5つの室内展示場に、天然温泉の足湯もあります。
彫刻の森美術館を象徴する塔「幸せを呼ぶシンフォニー彫刻」は、高さ18メートル、内径8メートルの塔です。全面にステンドグラスがはめ込まれた空間は、外からの光をうけて幻想的な世界を見せてくれます。
そして、プレイスカルプチャー(遊戯彫刻)という、子供たちが中に入って遊ぶことができる造形作品があります。遊びの中で自然に、色彩や光の生み出す美しさや、造形の面白さを発見することを目的としているそうです。
2.美ヶ原高原美術館(神奈川)
箱根にある「彫刻の森美術館」の姉妹館で、標高2,000mのゆるやかな丘陵地に、350点あまりの現代彫刻を常設展示しています。北アルプスなど雄大な景色を360度の眺望で見渡す高原では、彫刻作品だけでなく、200種類以上もの高山植物も楽しむことができます。屋外展示場のほか、室内展示場もあり、さまざまなアート作品を堪能できます。
3.札幌芸術の森(北海道)
広大な敷地内に、「札幌芸術の森美術館」や「札幌芸術の森野外美術館」、「佐藤忠良記念子どもアトリエ」に「有島武郎旧邸」など、見どころが点在しているアートスポットです。
森の中にアート作品が点在している「札幌芸術の森野外美術館」では、実際に彫刻に触れたり、写真を撮ったりして楽しめます。陶芸や染色、サンドブラストなどを体験できる工房もあり、たくさんのアートに触れて、体験もできるスポットです。
4.霧島アートの森(鹿児島)
栗野岳麓の高原にある、野外美術館。草間彌生をはじめとする、著名な国内外のアーティストによる現代アート作品群を、自然の地形を生かした形で展示しています。雄大な霧島の自然の中で、のびのびとアートを楽しめる美術館です。
5.白川郷 野外博物館 合掌造り民家園(岐阜)
「民家園」は、岐阜県の重要文化財に指定されている9棟を含む、全26棟の建造物を保存公開する野外博物館。白川郷の合掌造り集落について、効率よく知ることができます。
ひとつの小さな村のようになっている園内には合掌造りのお食事処や売店がある他、秋に数日間だけ行われる紅葉のライトアップも見どころです。4月中旬~10月下旬には、予約制でそば打ちやわら細工の体験を行うこともできます。
6.飛騨民俗村・飛騨の里(岐阜)
飛騨高山の中心から少し離れた場所に広がる、野外博物館。江戸時代に建てられた合掌造りの古民家などを移築・復元し、昔ながらの飛騨の農村の暮らしが体験できます。さるぼぼ作りや小糸焼きの絵付けなどの工芸体験のほか、季節ごとにイベントも開催。とくに10月中旬から11月上旬にかけての紅葉ライトアップや、12月下旬の冬のライトアップが人気です。