山陰地方のごくごく田舎町、有名なのはゲゲゲの鬼太郎とその作者である水木しげるさん、天然の良港に恵まれ日本海側でも有数の漁港、というのが鳥取県境港市のざっくり紹介でしょうか。これだけだと「んー、中々ご縁がなさそうだわー」と言われてしまいそうですが、今回は、泊まりに行くだけでもいろいろ楽しめる駅前ホテル・夕凪の湯「御宿 野乃」をご紹介します。
境港、その独特の魅力
ローカル線の旅、心地のいいホテルと温泉、船着き場の散歩。何はなくともなんとなく楽しめます。
1時間に1本、2車両でごとごと走るJR境線で行ってみよう
境港までは電車や自動車などいろいろ交通手段がありますが、私が訪れた際は大阪なんば—>米子行き高速バスという経路を利用。大阪からは2時間半ほどでJR米子駅へ到着し、米子駅からは「境線」という、20km弱ほぼ一直線で、1時間に1本の2車両電車へ乗車。日本の自然豊かな風景を眺めつつ、ごとごとと進みます。
線路がほぼまっすぐの境線ですが、途中ちょっとカーブするところにあるのが米子鬼太郎空港です。(空港を過ぎれば、線路はまた一直線に戻ります)。航空自衛隊の美保飛行場が民間と共用している空港で、線路のカーブは空港の拡張に伴い現在の形になったそうです。
のどかな田舎町という風情の境港ですが、短くとも鉄道が引いてあることから物流の要所であること、基地設営から日本海側の国防拠点であること、陸上輸送および空路の重要拠点という地勢であること、いろんな面が思い浮かびます。
境港の有名人が到着客をお出迎え
到着するのはJR境港駅。境線の終点で、駅舎は港町らしく灯台を模しています。
そして境港の有名人達(笑)、妖怪の皆さんがそこらじゅうで到着を歓迎してくれます。
執筆中の水木しげる先生と鬼太郎&ねずみ男、駅に背を向けた格好で、到着客は放置プレイの鬼太郎です。ガイドマップの上には死神なども登場。外部から来た人が最初に見る看板で死神が歓迎ってどうよ(笑)と突っ込みながら名所チェック。
そして一番驚くのが目玉おやじの街燈。これ、、、鬼太郎を知らない外国人が見たらちょっとぎょっとしちゃいますね。
こんな最初から見どころ(つっこみ所?)満載の駅を出て、50m先にあるのが「御宿 野乃」。なんと貧乏神がホテルの真ん前に鎮座しています。有名ですが中々お目に掛かれない(かかりたくない?)お方ですね。