国内屈指の夜景として認定されている「日本三大夜景」。実はいくつかの“三大夜景”があるのをご存知ですか?この記事では、なかでも有名な「日本三大夜景」、「新日本三大夜景」、「日本新三大夜景」を一挙にご紹介します!
1.日本三大夜景
いつ、誰が定めたものか、確かな記録はないものの最も広く知られているのが日本三大夜景。北海道函館市の函館山からの夜景、兵庫県神戸市の摩耶山掬星台からの夜景、長崎県長崎市の稲佐山からの夜景が三大夜景に数えられています。
1−1.函館山から望む夜景(北海道函館市)
香港、ナポリと並んで世界三大夜景のひとつとも言われる函館の夜景。海に挟まれた独特の地形が特徴的で、標高334mの函館山の山頂にある展望台からは、うっとりするような夜景を楽しむことができます。
また例年12月〜3月にかけては、函館の町がイルミネーションで彩られる「はこだて冬フェスティバル」を開催。函館の街はいつも以上に輝きが増し、夜景も一層美しく見えます。
1−2.摩耶山掬星台から望む夜景(兵庫県神戸市)
「摩耶ケーブル駅」からケーブルカーとロープウェイを乗り継ぎ、「星の駅」下車すぐの場所にある摩耶山掬星台。標高は700mで、「手で星が掬(すく)える」ぐらい標高が高いことから、「掬星台」と名付けられました。眼下に広がる神戸の街の夜景は圧巻の一言です。
1−3.稲佐山から望む夜景(長崎県長崎市)
1,000万ドルの夜景といわれる、長崎市街の夜景を眺めることができる絶好のスポット。東京タワーと同じ標高333mの山頂に、円柱型のデザイン性のある展望台が設置されており、天気のいい日には雲仙や天草、五島列島までも望みます。
2.新日本三大夜景
夜景愛好家が立ち上げた非営利団体「新日本三大夜景・夜景100選事務局」が、2003年4月に発表した三大夜景が新日本三大夜景。山梨県山梨市の笛吹川フルーツ公園からの夜景、奈良県奈良市の若草山からの夜景、福岡県北九州市の皿倉山からの夜景を三大夜景に認定しています。
2−1.笛吹川フルーツ公園から望む夜景(山梨県山梨市)
一年をとおして、様々なフルーツや花、自然が楽しめる笛吹川フルーツ公園。甲府盆地を見下ろす高台に位置しており、夜には甲府盆地の夜景を眼下に一望できます。また園内にある、22時まで営業しているレストラン「展望☆星屑レストラン ガイア」では、ガラス張りの店内から夜景鑑賞を楽しみながら山梨の食材を使った料理を堪能できます。
公園を象徴するふたつのスケルトンのドーム「わんぱくドーム」と「くだもの工房のドーム」も夜にはライトアップされ、ドーム越しの夜景も見応えがありますよ。
2−2.若草山から望む夜景(奈良県奈良市)
芝生で覆われた山で、丘が3つ重なった形から「三笠山」とも呼ばれています。山頂は見晴らしが良く、奈良公園や東大寺、興福寺などを展望できるほか、天気が良い日には京都タワーまで望める展望地です。夜には奈良の街と京都の街の夜景を見渡すことができます。
毎年1月の第4土曜日には奈良県の伝統行事「若草山焼き」が開催され、当日は花火の打ち上げも。この日ばかりは山の上からではなく、山麓からの若草山の夜景を楽しんでくださいね。
2−3.皿倉山から望む夜景(福岡県北九州市)
北九州随一の夜景スポット。ケーブルカーとスロープカーで約10分間の空中散歩を楽しみながら、標高622mの山頂へ。山頂にある展望台からは市街地が一望でき、夜にはデッキに敷き詰められた畜光石が光り幻想的な空間を演出します。絶景を楽しみながら食事ができるレストランも人気。