家族揃って食卓を囲みながらの一家団欒。
共働き世帯の増加により、一家団欒の時間を作ること自体が難しく感じているケースも少なくないのではないでしょうか。
もし、まったく一家団欒ができなかったら。子どもへの影響はあるのでしょうか。
今回は、「一家団欒と子どもへの影響」をテーマに
・家族団欒の効能 ~教育効果とは~
・やってはいけない、団欒時のネガティブ発言
・共働き家庭でも可能?一家団欒の工夫
で掘り下げます。
家族団欒の効能 ~教育効果とは~
象印マホービン株式会社が行なっている調査によると、母親が理想としている一家団欒の回数は週7日が最も多く42.7%でした。平均値でも週5回が理想、という回答になりました。
一方で、実際の回数はどうでしょうか。回答は週7回が最も多いものの、その割合は27%と、その差は−15.7%と最も高い結果となりました。
一家団欒のシーンとして最もイメージされているのは、やっぱり食事。
約8割が、食事の時間を理想の家族団欒のシーンとしてあげていますが、一家揃っての食事は仕事が忙しい親が参加できないケースが多く、次いで塾やクラブ活動、受験勉強を理由に子どもの参加も難しい状況があるようです。
とはいえ、一家団欒には、教育的にも効果が多いと言われています。
主な効果は、
・コミュニケーション能力を育む
・会話により自己肯定力を身につける
・家庭に安心感を持つことができる
などがあげられます。
このほかにも食べ過ぎや肥満、好き嫌いの防止などの効果もあるとされています。
また、家族との会話やコミュニケーションにより、最終的には学習意欲や学力アップにもつながっていくともいわれています。
やってはいけない、団欒時のネガティブ発言
一家団欒の楽しい食事タイムは、子どもの体や精神の発達にとって大変重要な要素となっていることがわかりました。
しかし、毎日一家団欒の時間を持つことは難しく、家族全員で食卓を囲むことができるのは、週に数回だけという家庭もあるでしょう。
そんな貴重な機会はやはり楽しい時間にしたいでものです。
しかし、無意識に一家団欒を台無しにしてしまうNG発言、NG行為があるそう。
しかも、それは「良かれ」と思って、ごく当たり前にしていることも含まれているとか。
ここでは、見直したいNG発言、NG行為について見てみましょう。
・早く!とせかす
もっとも気をつけたい声かけの一つが「早く食べなさい」とせかすこと。
食事に集中できず、なかなか食が進まない子どもや、朝など食事時間が限られていると、つい、発してしまう声かけです。冷静に考えれば、消化にも悪いですし、胃下垂などの原因にもなることもあるそう。
早食いが習慣化すると、大人になってもなかなか治りません。何より、子どもにとって一緒に食事すること自体がネガティブな印象になってしまい兼ねません。
・食べ終わったらすぐ席を立つ
子どもも大人も、家族で「ごちそうさま」を言うまでは席を立たないようにしたいものです。
食後、すぐに席を立つのはマナー的にも褒められたことではありません。近頃は真っ先に食べ終わった両親が寝転がってスマホをいじりだすケースも珍しくないようですが、親は子の鏡です。気を付けたいものです。
・行儀について叱りすぎる
しつけはとても大切ですが、お食事タイム=一家団欒が居心地の悪いものになってしまったら本末転倒です。
また、何度も繰り返し指摘することで、関心を引こうとわざとやる方向にエスカレートしてしまうことも。一回は注意して、「次はもう言わないからね」と、釘を指し、ガミガミにならないよう意識することが大切です。
せっかくですから、楽しい一家団欒タイムを過ごしましょう。
共働き家庭でも可能?一家団欒の工夫
忙しい現代社会では、一家団欒の時間を持つのはなかなか大変。みなさんの家庭ではどんな工夫をしているのでしょうか?実例をいくつかご紹介します。
・週末の夜を活用する
「金曜日か土曜日の夜のどちらかは家族で夕食を食べられるようにスケジュールを工夫している」
「土日のどちらかは家族リクエストの外食と決めている」
・みんなで揃って朝食!
「朝しか時間が合わないので、朝食だけは家族揃って食べる」
「日曜の朝は毎週家族で焼き魚の朝食が習慣です」
・一人席の食事にしない
「子どもや旦那が塾や仕事で夕食が遅くなった時は、食事を済ませた家族もなんとなくリビングに集まり、食事中の話相手をするようにしています。食事を待つことまではしませんが(笑)」
・食事に集中できる環境を作る
「家族揃って食事できる機会が限られているので、みんなで食事する時にはテレビやラジオを消して、食事に集中できる環境を作っています」
まとめ
みなさんそれぞれ工夫して時間をつくっているようですね。
単身赴任のお父さん、子どもの塾、フルタイム勤務のお母さんなど、家庭にはそれぞれ事情があります。毎日は難しいかもしれませんが、週に1回でも、月に1回でもOK。現状よりも、1回でも2回でも増やす試みをすることが、ムリのない一家団欒の近道かもしれません。
一家団欒の時間を設けることが難しくなってきていると言われる昨今ですが、子どもが小さいうちはできれば毎日、大きくなってからも週に2日程度は家族との団欒の時間が欲しいと考えている主婦は多いようです。
子どもの脳の発達は、0歳から始まって14歳くらいまでの間が活発だといわれています。
子どもが高校生、大学生になり部活やアルバイトなどを始めると難しくなってくるとは思いますが、よりよい教育効果を得るためにもせめて中学生までは、できるだけ一家団欒の時間を持ちたいですね。
提供・しゅふJOBナビ
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